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高杉真宙主演で『前田建設ファンタジー営業部』映画化 「強烈で毎日の撮影が戦いだった」

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リアルサウンド

 高杉真宙主演映画『前田建設ファンタジー営業部』の製作が決定した。

【写真】マジンガーZ

 2003年よりWebで連載されている『前田建設ファンタジー営業部』は、実在する企業・前田建設工業株式会社が、アニメやゲームの世界に存在する、特徴ある空想上の構造物・建造物の建設を「本当に受注し、技術の粋を集約し実現するとしたらどうなるかという、誰もが子供の頃に思いを馳せたファンタジーの世界を現実に再現したい!」という企画を、工期・工費を含め正確に検証するウェブコンテンツ。

 本作の舞台は、2003年バブル崩壊後の建設業界。ある日、アニメ『マジンガーZ』の出撃シーンで目にする地下格納庫兼プールを、「現状の技術および材料で建設するとしたらどうなるのか?」とマジンガーZが格納されている光子力研究所の所長・弓教授から発注を受けた……というテイで検証するWeb連載をしよう!と広報グループ長が提案する。広報グループの若手会社員・土井航は、プロジェクトに携わっていくうち、社内外の技術者たちの熱意、架空のものに対して どこまでも真剣に向き合う姿を目の当たりにして、「意味のないこと」だと思っていた業務に本気で取り組んでいく。

 主演を務める高杉は、主人公の土井航を演じる。ファンタジー世界からの受注という奇想天外な企画を立案した破天荒な上司を、冷静かつドライに眺めながらも、徐々に周囲の熱量に影響されていく若手サラリーマンという役どころだ。

 脚本を手がけるのは、ヨーロッパ企画代表の上田誠。『あさひなぐ』『映画 賭ケグルイ』の英勉が監督を務める。映画の公開は、2020年を予定している。

■高杉真宙 コメント
マジンガーZ、ではないその格納庫を作る為に皆が奮闘する話。そんな、なかなかないお話がまずは単純に面白い!と思いました。周りの皆さんはかなり濃いのでそこに巻き込まれながら自分は自分のキャラクターをブレさせないように。と演じていきましたが、特にファンタジー営業部のメンバーの皆さんは強烈で毎日の撮影が戦いだった気がします(笑)。すごくちぐはぐで撮影している時は映画っぽくないなぁ。どんな作品になるのか今までで一番予想つかないなぁ。と思っていたんですけど確実に素敵な作品になっていると思います。夢を見させてくれる、思い出させてくれる映画なんじゃないかなぁと思うので、沢山の方に観ていただきたいです。

■上田誠コメント
世の中にニッチな映画は数あれど、マジンガーZの格納庫を建設する、しかもWEB上で、ということを描いた映画はちょっとすごいな、と思っています。原作はそしてお堅いゼネコンなイメージの前田建設さんで、その持ち前の誠実さと技術の確かさと意欲とで、そこのところが執拗に丹念に描かれています。なのでこの映画でもそれをしたつもりです。ファンタジー営業部の「本当」がそこにあると思ったから。本当がひとつあれば強くて、あとはのびやかに書きました。知略あり甘酸っぱさあり妄想ありダムへの詩情ありの、青春を過ぎた青春映画です。

■英勉監督コメント
これは夢のお話だと思っています。大人の夢、子供の夢、仕事への夢、マジンガーZへの夢。観て頂く皆さんにも、いろんな夢がご自分の近くにもあるんだと思ってもらえれば幸いです。色々タダでは済まさない仕掛けを用意してます。が、お手柔らかにお願いします。

(リアルサウンド編集部)