蜷川実花「Diner」引っさげ上海映画祭へ、藤原竜也と玉城ティナの演技に太鼓判
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第22回上海国際映画祭の「Diner ダイナー」上映時に登壇した蜷川実花。
「Diner ダイナー」が6月19日に第22回上海国際映画祭のメイン会場・上海影城にて上映され、監督の蜷川実花が登壇した。
平山夢明の小説をもとにした本作は、店主も客も殺し屋という会員制ダイナーが舞台のノンストップエンタテインメント。店主ボンベロ役の藤原竜也のほか殺し屋役で窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、佐藤江梨子、金子ノブアキ、小栗旬、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二が出演した。
蜷川は上映前に「こんなに大勢の皆様にお越しいただき、うれしいです。自信を持ってお届けできる作品になっておりますので、どうぞ楽しんでください」と挨拶。最前列で自身も映画を鑑賞し、1000名の観客の盛大な拍手を受けながら上映終了後に再び登壇した。
藤原のキャスティングについて、蜷川は「父(蜷川幸雄)にとって仕事を一番多くしている人で、私にとっても大切な人でした。仕事をするなら、一番大きくて完璧にできる仕事がいいと思いました」とコメント。「脚本を作っているとき、ボンベロは難しい役だと思ったので、彼にしかできないと思いました。2人で作り上げた作品です」と続ける。
台北映画祭以来、7年ぶりに海外映画祭へ参加した蜷川は「前作の『へルタースケルター』から7年空いたのですが、その間もずっと映画はやりたくて開発はしていました」と述懐。「なぜか決まらなくて間が空いてしまったのですが、この作品、この映画にも出演している小栗旬さん主演の映画と、(今年は)2本続きます。そちらもぜひ楽しみにしていてください」と、9月に公開される「人間失格 太宰治と3人の女たち」もアピールした。
舞台挨拶では、ヒロインのカナコを演じた玉城ティナのキャスティング理由について観客から質問が。蜷川は「原作では30歳のキャラクターでまったく違うのですが、もっと現代の若者が抱えている悩みやつらさを背負える役にしたいと思い、設定を20代に変えました。玉城さんとはフォトグラファーとして何度も仕事を一緒にしていて。あんなにかわいい子なのに生きるのがつらそうな感じがしていたので、カナコの人生を背負ってもらえるのではないかと思ったんです」と答える。
さらに、おすすめのシーンを聞かれた蜷川は「アクションシーンはいいものができました。あと雨のシーンでの藤原さんと玉城さんの芝居も大好きです」と回答。最後には「一緒に撮影をしたい」という観客の声に応え、会場をあとにした。
「Diner ダイナー」は7月5日より全国ロードショー。
※「人間失格 太宰治と3人の女たち」はR15+指定作品
(c)2019 映画「Diner ダイナー」製作委員会