山田孝之、270分のドキュメンタリー語る「楽しむために、楽をしない」
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山田孝之
「TAKAYUKI YAMADA DOCUMENTARY『No Pain,No Gain』」が6月22日にdTVで独占先行配信スタート。これを記念して山田孝之のインタビューコメントが到着した。
本作は山田が30歳という人生の節目を迎えた2013年から2045日間にわたって密着したドキュメンタリー。270分にも及ぶ配信版は、各話30分、全8話となるBlu-ray完全版に「あとがき」と題したエピソードを加えた最長バージョンとなる。「デイアンドナイト」で初挑戦したプロデューサー業、音楽プロジェクト・THE XXXXXXの活動など、近年俳優にとどまらない活躍を見せる山田。本作では挑戦することをやめない1人の男が、苦悩を繰り返しながら人生を楽しもうと必死にもがく姿が収められている。
タイトルの「No Pain, No Gain」は、山田が撮影中に何度もつぶやいていたという言葉「楽しむために、楽をしない」に由来。山田は「1人の人間の生き方を見せているだけで何を感じるかは人それぞれだと思います」と謙遜しつつ、「少しでもいいから希望になったら」と作品を世に贈り出した意味を説明した。
この「希望」について、山田は「人生を楽しむためにはそれだけの努力や苦悩が伴う。僕は体力はすごくあるほうですが、観てもらったらわかるようにメンタルは強くない。でも、1人では無理だけど目標に向かっていく中で同じ方向を見ている仲間が必ず見つかるから、その仲間と協力し合っていけばなんとか乗り切れると思う」とコメント。さらに「一緒に目標に向かっていくことで絆が深まるし、達成したときに喜びが待っている。そういったことは伝えられるんじゃないかなと思います。あきらめたり挑戦しないのはもったいない」と実感を語った。
試写の際に、本作を鑑賞したファンから「ちゃんとファンでいるので休んでください」と言われたほど忙しい毎日を送る山田。「映画を観て感じたのは、仕事を減らしたほうがいいなって」と話す。「カットしてほしかったところは?」という質問には、「あると思います?」と笑って返答。「むしろ僕は大丈夫ですよと言ったんですけど、事務所がNGというのはありました。ドキュメンタリーはNGを出した時点でドキュメンタリーじゃなくなってしまうから、やる以上はそういう覚悟でやらないと」と被写体となるうえでの信条を述べた。
最後には「僕という人間がいろいろやっているだけですが、それを実行できるのは、20年近くやってきた俳優としての土台があるからということは理解しています」とこれまでの俳優活動を顧みる。「そんな中で、俳優として何かリターンを求めてやっているのではなく、後輩たちがもっとストレスなく芝居に集中できるようになればという思いが根底にありますね。後輩たちから相談を受けたりするのですが、それは僕も経験して共感できる悩みでもあるので、少しでもそんな状況を変えたいんです」と作品に込めた思いを語った。
「TAKAYUKI YAMADA DOCUMENTARY『No Pain,No Gain』」のBlu-ray完全版は、7月1日に発売される。テレビマンユニオンに所属する映像作家・牧有太が監督、撮影、編集を担当した。
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