山下智久は常に“CHANGE”し続けるーードラマ『インハンド』最終回と『Mステ』出演に寄せて
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本日6月21日は、山下智久ファンにとって大忙しな1日となりそうだ。まずは、映画『サイバー・ミッション』のDVD&Blu-rayがいよいよリリースされる。「サイバー犯罪」という身近な脅威をテーマにしたノンストップアクションムービー。ハンギョン、リディアン・ヴォーン、リー・ユエンら、アジアのスターたちと共演した、山下にとって初の海外進出作品だ。
(関連:山下智久は“好き”にまっすぐ突き進むーー主演ドラマ『インハンド』役柄との共通点から見えること)
得意の英語に加えて、中国語でのセリフにも挑んでいるので、国内映画とはまた違う一面を楽しむことができる。また、彼のキャリアでは初となる冷酷な悪役という、レアなキャラクターに挑戦している点でも、ファンには見逃せない作品となった。
さらに『ボーン・アイデンティティー』、『バイオハザードⅤ リトリビューション』を手がけたニコラス・パウエルによるアクション演出も大きな見どころ。キャスト陣がスタントなしで挑んだという本作では、山下の鍛え上げられた肉体が存分に発揮される。豪華版には、本編映像に加えてメイキングやインタビューなど、特別映像が収録された特典ディスクも付属するというから、必見だ。
そして、夜8時からは『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演。6月19日に発売されたニューシングル表題曲「CHANGE」を披露する。山下が作詞も手がけた本作は、「自分を信じて突き進んでいけば、未来はより良く変えていける」というメッセージを込めたと、先日『CDTV』(TBS系)に出演した際に語っていた。
雑誌『サンデー毎日』(2019年6月30日号)のインタビューでは、さらに掘り下げて作品について解説。「素直に受け取ってもらえるように」と、英語の歌詞はあまり使わないように意識したという。また音楽面では「動物の鳴き声を入れたりして、不思議な浮遊感がある仕上がりになっています」とも。MVのオープニングでも、巨大なカメレオンが出現するなど、非現実感が漂う作品となった。
だが、紡がれる歌詞はかなりシビアに、現実を見つめている。〈カラスが誰かのマネするように〉〈アリのように列に並んでくだけ?〉〈僕らカメレオンみたい〉と動物の名前が多いのは、この歌が山下主演のドラマ『インハンド』(TBS系)のオープニングソングであるところも大きい。山下が演じているのは、右手がロボットハンドの天才寄生虫学者・紐倉哲。
そして、このドラマ『インハンド』も、今夜10時から最終回を迎えるのだ。物語は感染能力の非常に高い新型エボラによるパンデミックを、紐倉とその仲間たちが命がけで阻止しようと挑む怒涛の展開。
「紐倉が持つ“未来を変えたい”という信念は、僕も共通して持っているものです」。山下は先のインタビューで、そう答えていた。マイペースで変わり者扱いされる紐倉というキャラクターに対しても「みんなに合わせることがすべてではないと、僕も思います」「どの人にもきっと何か役目があるはず。それを信じて貫いていく生き方はカッコいいよねって言いたいんです」。
たしかに、山下の生き方も自分の信じた道を突き進んできた。最近では、Webに対して慎重な姿勢をとってきたジャニーズ事務所において、初のInstagramを開設したことでも大きな話題に(参考:山下智久 オフィシャルInstagram)。わずか7時間半でフォロワーが100万人を突破し、6月20日現在では310万人を超えている。
独学で英語力を身につけたこともそうだ。またどこか中性的な魅力を放つ山下が、肉体改造をしたときにも、大きな衝撃をもたらした。常にCHANGEし続ける、それが山下智久という人の魅力の根源なのかもしれない。「一人でも多くの方が、僕の行動や活動を見て、日常のつらいことや退屈なことから一瞬でも解き放たれる瞬間があれば、すごく光栄です。そのために僕の人生があると思ってます」。
今日は、映画、歌、そしてドラマと、彼の表現した世界に存分に浸れることのできる1日だ。そのエネルギーを受け取った、私たち自身の中にも何かCHANGEが起こるかもしれない。そんなワクワクを楽しむ1日にしたい。(文=佐藤結衣)