「きみと、波にのれたら」片寄涼太、伊藤健太郎に“波に乗るんだ”のモノマネされる
映画
ニュース
「きみと、波にのれたら」初日舞台挨拶の様子。
「きみと、波にのれたら」の初日舞台挨拶が、本日6月21日に東京・TOHOシネマズ 日比谷にて開催され、キャストの片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎、監督の湯浅政明が登壇した。
本作は、海の事故で命を落としてしまう消防士・港と、サーフィン好きの大学生・ひな子の関係を描いたラブストーリー。港を失い憔悴したひな子が思い出の歌を口ずさんだとき、水の中に彼の姿が現れる。
上映後の客席にはハンカチで目を拭うファンも多かったことから、港役の片寄は「うれしいですね。僕もすごく大好きな映画になりました」と会場を見渡す。本作は第22回上海国際映画祭の金爵賞アニメーション長編部門に出品されており、片寄は6月23日に開催される公式上映に単独で参加予定。中国でもファンミーティングなどの開催経験がある片寄は「中国にはよく行っていて、今年でもう2度目なんです。中国の方々にも、自分が初めて声優を務めた作品を届けられるのはうれしいです」と喜びを語る。「海外の映画祭は初めてですね。せっかくなので、港の分も、皆さんの分もしっかり胸を張って(レッドカーペットを)歩きたい」という片寄に対し、港の後輩・山葵役の伊藤は「(おみやげは)カニがいいかな……」とねだっていた。
本作についてひな子役の川栄は「切ないだけじゃなくて、観終わったあとに背中を押してくれるような作品」とコメント。そして港の妹・洋子役の松本は、完成版を観て涙したそうで「とても素敵な映画だったので、そこに参加できたことがうれしいという涙でもありました」と振り返る。そして湯浅は口早に「僕も泣きました。嘘ですけど……」と話し始め、片寄から「嘘をばらすのがけっこう早いですね!?」とツッコミが。笑いが起こる中、湯浅は「一生懸命やっている人を応援したいという思いでやっています」と作品に込めた思いを語った。
印象に残っているセリフを聞かれると、片寄はクリスマスの夜のデートシーンを挙げる。「アフレコ中あまり指導いただくことはなかったんですが、監督にそこだけ『もっともっとウィスパーで!』と言われました」と説明した片寄は、「ひな子が波に乗れるまで……」と港のセリフをウィスパーボイスで再現。また川栄に「港は全体的に、胸キュンゼリフを普通に言うんです。そこがかっこいいと思いました」と言われた片寄は「そういう言葉をポーンと言う感じがかわいいじゃないですか。僕は港のそういう部分もすごく好き」と返す。そして伊藤は、予告編にも使用されている港の「波に乗るんだ」というセリフを、シャカポーズ付きで大げさに再現。キザすぎるその再現に、片寄は「いやいやいや、一応先輩だよ?」と笑い、同シーンの港はまだサーフィン初心者であることから「あの感じで言っといて、全然(波に)乗れないんだけどね(笑)」と続けた。
ここでキャスト4人が「一歩踏み出してこの夏挑戦したいこと」をイラストで発表することに。まず松本は、周りに「ホラー」「恐怖画像」と笑われながら包丁ときゅうりの独特な絵を披露し、ツッコミを浴びる。さらに松本は「料理の達人になる」とマイペースに目標を発表し、「達人までいくの!?」と片寄らを驚かせた。続く伊藤は地球と飛行機のフリップを掲げ「一人旅したいですね。まだ僕は一人旅の楽しみ方がわからなくて」と説明。そして川栄は「浴衣を着たい。大人になってからプライベートで着たことがなくて……」と言って夏祭り風の絵を発表した。
最後に“画伯”の異名を持つ片寄がフリップを出そうとすると、すでにファンから笑い声が。片寄は、松本がInstagram上で連載している企画「週刊松本穂香」の再現イラストを発表し「僕が松本さんを知ったきっかけは、何かの作品ではなくInstagramのこの企画なんです。『ルービックキューブと会話する』とか『キャリーバッグを助ける』とか、すごくシュールな企画をやっていて。今年の夏は勇気を出して、僕も出たい」と思いを伝える。松本は照れながらも「じゃあこのあと、一緒に出てください」と返した。
イベントの締めくくりに、湯浅は劇中のキーアイテムに言及し「ぜひ皆さん、オムライスを食べてコーヒーを飲んで帰ってください」と挨拶。そして川栄は「皆さんもこの映画から元気や勇気をもらってください」と、片寄は「皆さんのお力を借りて、この作品を波に乗せてあげられたらと思います」と話した。
(c)2019「きみと、波にのれたら」製作委員会