青木崇高、加瀬亮に呼ばれウズベキスタンへ「会いたい人に会いに行っただけ」
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左から加瀬亮、青木崇高。
「旅のおわり世界のはじまり」のスペシャル映像付きトークイベントが6月21日に東京・テアトル新宿で行われ、加瀬亮と青木崇高が登壇した。
このイベントでは、ウズベキスタンで1カ月にわたって行われた本作の撮影中、青木がキャストである加瀬に呼ばれ、現地まで行った際の記録映像が上映された。約28分の映像は青木がスマートフォンで撮影し自ら編集したもの。上映前の挨拶で、青木は「本編には1mmたりとも出ていないんですが、縁あって会いに行っちゃいました」と話すと、「撮影したときはどこに出すわけでもなかったので、今日こうして観ていただけるのは奇跡に近い」と喜ぶ。加瀬は「基本的にはプライベートは見せたくないんですが、今日は青木くんの初監督作が上映されるということで、そのルールを破りました(笑)」と説明した。
青木と加瀬は、観客とともに作品を鑑賞。青木が「気楽な感じで観ていただければ!」と会場に呼びかけると、スペシャル映像「あおきむねたかのウズベキスタンまでちょっと会いに。」がお披露目された。映像は、青木がキャストの滞在するホテルに到着するシーンからスタート。加瀬のほか、前田敦子、染谷将太、柄本時生らが「本当に来たんですか!」とホテル前で爆笑しながら彼を迎え入れるさまが捉えられた。その後、青木は3日間にわたってタシュケントやサマルカンド、ブハラを散策。グルメを満喫する姿や、美しい宮殿に圧倒される様子が映し出される。終盤には、見知らぬおじさんの家に招かれ、ラクダのミルクやコーヒーをごちそうされる一幕も。思わぬ旅の出会いに感動した青木は「これだから旅はやめられないっすね」とつぶやいた。
上映後のトークで、感想を求められた加瀬は「YouTuberとして稼ごうとしている魂胆が見え見えだわ!」と冗談を飛ばしつつ「初めてなのに撮影も編集も上手ですよね。映画のフィクションの世界と、青木くんのドキュメンタリーっぽい映像の比較ができて面白いなと思いました」と称賛。また「旅の仕方が自分と似ているなと。怪しい人に会ったらまず付いて行け、みたいな(笑)」と青木との共通点を明かす。おじさんとのシーンについて、青木は「仕込みとかではなくて、ああいうことって旅をしてたらけっこうあるんです。おっちゃんにとって誰かをもてなすことって日常なんですよね。今回観て改めて感動しました」と回想。「この旅の話をすると『えっなんで? 映画に出てないんでしょ!?』って驚かれるんです。でも、そんなに難しい話ではなく、ただ会いたい人に会いに行く。それだけのことなんです」と旅の理由を語った青木に、加瀬は「このフットワークの軽さが好きです」と笑顔を見せた。
黒沢清が監督を務めた「旅のおわり世界のはじまり」は全国で公開中。
(c)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO