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『あなたの番です』西野七瀬が“黒幕”の可能性はあるのか!? 第1章での怪しい言動を振り返る

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 ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)の第2章が、6月30日より『あなたの番です-反撃編-』としてスタートする。

 6月16日放送の第1章最終回では、翔太(田中圭)の事実上の妻であり主人公である菜奈(原田知世)の死という衝撃的な結末に、番組ハッシュタグ「#あなたの番です」がTwitter世界トレンド1位にランクインするほどの盛り上がりを見せた。その渦中の一人にいたのが、黒島ちゃんこと、女子大生の黒島沙和(西野七瀬)。主要人物であった菜奈が亡くなり、早苗(木村多江)も殺人未遂の現行犯で逮捕されるという異例の展開を迎えており、黒島は翔太と共に第2章のメインキャスト続投となる数少ない人物だ。

 黒島に注目が向いたのが、第6話。交換殺人ゲームの関係性を整理するために、菜奈、早苗を自身の家に迎え、ホワイトボードに事件の相関図を描いた回だ。黒島が住む202号室のリビングが映し出されたのは、この時が初めて。大学の専攻が数学科の黒島は、ノートだけでは溢れてしまう計算式をホワイトボードにびっしり書いており、第7話では交換殺人の発端となったと思われる住民会で行われた交換殺人ゲームにおいてちゃんと紙が交換できた確率を求めるため、ノートに計算式を書きなぐり約37%という数字を導き出す。菜奈と早苗のリアクションにも表れているが、数字云々よりも、人が変わったように計算式と向き合うリケジョキャラが話題となった。

 それからは、翔太も混じえ202号室が交換殺人の推理をする集まり場になっていく。しかし、早苗の一人息子であり部屋に監禁されている総一(荒木飛羽)の助けに気づいた黒島も早苗に監禁され、やがて翔太も部屋に閉じ込められる。第1章セミファイナルの第9話は、翔太が拘束された黒島、総一を発見するラストとなるが、菜奈の死に次ぐ、衝撃度である。第10話では、翔太と共に脱出と総一の救出に挑む。事件が終息を迎え、マンションに帰ってきた翔太は、黒島と再会。2人は困難を乗り越えすっかり打ち解けており、翔太は菜奈へのプロポーズの瞬間を黒島に撮影していて欲しいとお願いする。やがて訪れる幸せの絶頂を前にテンションがマックスの翔太、その姿に満面の笑みを浮かべる黒島。しかし、そんな幸せも束の間、菜奈の死により、2人は一気に地獄の底へと叩き落されることとなる。

 第1章終幕と共に、Twitterではドラマの考察が加速している。このことが番組ハッシュタグをTwitter世界トレンド1位に押し上げた理由の一つでもあるが、その中で噂されているのが、黒島の黒幕説。『あなたの番です』はあまりにも多すぎる伏線の連続により、全ての行動や物事に意味を見出してしまうドラマだ。SNSで展開される考察には行き過ぎた想像も含まれているものが散見される。ここからは、“ほぼブル”な事実ベースで、いまだ明らかになっていない黒島の謎を振り返っていく。

 まず、黒島の最大の謎として挙げられるのが、第4話を機に人が変わったように入れ替わった彼女の性格だ。ドラマの公式ウェブサイトの黒島の設定には「理系の女子大生。大人しい。いつも体のどこかをケガしている。」とあり、第3話までは左鎖骨下に貼られた湿布、右手の包帯、右肩の痣、左目の眼帯と多くの怪我に菜奈を始めとした住人が気づいている。唯一、黒島が不在となる臨時の住民会では浮田(田中要次)から“SM女子大生”と性癖を疑われるほどだ。しかし、第4話から黒島の怪我はすっかり完治しており、今までほとんど喋ることもなかった住民会で急に会話に参加するようになる。浮田もこの時「今日はよく喋るな」とツッコミを入れ、黒島が「えっ?」と驚きを隠せない表情を見せるが、その後は怪我にも性格の変化にも触れられずに現在まで至っている。

 また、第5話にて黒島は明らかに不可解な発言をしている。先述した住民会で“SM女子大生”の話題になり、真面目過ぎる田宮(生瀬勝久)が「ここはそんな不健全な話をする場所じゃない!」と机を叩き怪我をする場面がある。第5話で黒島はそのことに、「以前、机叩いて怪我した方もいらっしゃいますし」と触れるが、その住民会に黒島は出席していないのだ。田宮と黒島の会話の中には違和感を覚えるものが多くあり、第5話の定例会で交換殺人ゲームについて警察に話をするか意見を聞きたいと切り出す黒島に、田宮は訝しげな表情を浮かべ、黒島は「あの……?」と取り繕う。ほかにも、交換殺人ゲームにおける「書いた紙、引いた紙発表会」と題した臨時住民会で、黒島は「お願いします。田宮さんが言えば皆さんも……」と執拗に迫っており、「電車の席を譲らない人」という紙にも「それ、田宮さんっぽいですね」と反応を見せている。さらに言えば、田宮と黒島がエレベーターホールで久住(袴田吉彦)に関する情報を話す場面など、何かとこの2人は接触が多く、田宮が設置した防犯カメラに収められた映像もいまだ明らかになっていない。

 第1話初登場シーンで黒島と手を繋いでいた彼氏らしき人物がそれっきり姿を見せていないことも、伏線の一つである。『あなたの番です』のオープニングでは、住民の菜奈、翔太、田宮、黒島、早苗、佐野豪(安藤政信)、床島比呂志(竹中直人)の7人に赤丸がついていたが、第10話で早苗の赤丸が外れたことも話題になっている。最終回では早苗が捕まり、Huluのオリジナルストーリー『扉の向こう』で402号室が解放されたことから、赤丸が物語における大きな謎を残す人物を示しているという見方もできる。

 第2章の反撃編からは、翔太と共に協力をしながら犯人を追い詰めていく、黒島と同じ大学の大学院生・二階堂忍(横浜流星)が登場する。AIを研究している頭脳明晰な男で、交換ゲームの全貌を暴く大きな力となる役柄だ。そこに引き続き黒島も参加していくこととなるが、翔太の信頼する黒島から、化けの皮が徐々に剥がれていくのか。第2章における重要な役柄であることは確実だ。(文=渡辺彰浩)