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矢内原美邦が初めてオペラ演出に挑む、歌劇「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」

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矢内原美邦

全国共同制作オペラ「ヴェルディ / 歌劇『ラ・トラヴィアータ』(椿姫)全幕」が、来年2020年2月9日に福島・白河文化交流館 コミネス 大ホール、2月16日に石川・金沢歌劇座、2月22日に東京・東京芸術劇場 コンサートホールで上演される。

本公演は、全国の劇場・音楽堂で新演出のオペラを制作するプロジェクトである全国共同制作の一環として行われるもの。今回はNibrollの矢内原美邦が振付・演出を務め、ヴィオレッタ役のエヴァ・メイらと共に「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」を立ち上げる。

オペラの演出を手がけるのは今作が初めてという矢内原は、「(『椿姫』を)演出することになって正直ビビっています」とコメントしつつ、上演に向けて「その時代をひとりの女性として、ひとりの人間として、その人生を全うしようとした彼女の生き様をしっかりと見つめ直したい」と意気込みを述べている。

矢内原美邦コメント

「椿姫」はこれまで数多くの演出家によって舞台化されてきました。そんな名作をオペラとはまるで無縁な作品を作ってきた私が演出することになって正直ビビっています。それでもこの作品は語る者、観る者によって世界のそれぞれの側面を見せてくれる懐の深い作品だとも思っています。この作品がいまもなお語り継がれる理由は音楽的な素晴らしさはもちろんのことですが、やはりいつの時代にも通ずる社会的な問題を孕んでいるからだと思います。原題「La traviata」は「道を踏み外した女」という意味です。ヒドイ言われようですが、彼女は自身の存在を認めてもらうために、正しいと思う道を生き抜いたまでだと思うのです。このヴィオレッタという私とは生まれも育ちもその境遇もなにもかも違う女性の生について、その死についてどう描くことができるだろうかと私は考えます。その時代をひとりの女性として、ひとりの人間として、その人生を全うしようとした彼女の生き様をしっかりと見つめ直したいと思います。

全国共同制作オペラ「ヴェルディ / 歌劇『ラ・トラヴィアータ』(椿姫)全幕」

2020年2月9日(日)
福島県 白河文化交流館 コミネス 大ホール

2020年2月16日(日)
石川県 金沢歌劇座

2020年2月22日(土)
東京都 東京芸術劇場 コンサートホール

指揮:ヘンリク・シェーファー
演出・振付:矢内原美邦
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢(福島公演、石川公演)、読売日本交響楽団(東京公演)
合唱:コミネス混声合唱団(福島公演)、金沢オペラ合唱団(石川公演)、新国立劇場合唱団(東京公演)

キャスト

ヴィオレッタ:エヴァ・メイ
フローラ:醍醐園佳
アンニーナ:森山京子
アルフレード:宮里直樹
ジェルモン:三浦克次
ガストーネ:古橋郷平
ドゥフォール男爵:三戸大久
ドゥビニー:高橋洋介
グランヴィル医師:ジョン・ハオ
ジュゼッペ:三浦大喜
フローラの召使:杉尾真吾
使いのもの:井出壮志朗