井浦新が「こはく」現場で苦悩するアキラ100%をフォロー、完成披露でお盆芸タイムも
映画
ニュース
「こはく」完成披露上映会の様子。左から大橋彰(アキラ100%)、井浦新。
「こはく」の完成披露上映会と舞台挨拶が本日6月26日に東京・ユーロスペースで行われ、キャストの井浦新、大橋彰(アキラ100%)、遠藤久美子、寿大聡、鶴田真由、木内みどり、監督の横尾初喜が登壇した。
横尾の実体験をもとに、父を探す兄弟の姿を描いた本作。父から受け継いだガラス細工工場を営む弟・亮太を井浦、職に就かず虚言癖のある兄・章一を大橋が演じる。そのほか亮太の妻・友里恵役に遠藤、ガラス細工会社の社員役に寿大、父の失踪に関わる女性役に鶴田、兄弟の母親役に木内がキャスティングされた。
まずマイクを握った井浦は「実在する人物を演じることは今までも何度かやらせていただいたんですけれども、演じる目の前に実在の人物がいるというのは初めての経験でした」と述べる。兄弟役を演じた大橋については「初日から彰さんのずっと苦しんでいる姿があった」と回想し、「そういう姿が逆に信頼できて。安心して全部をぶつけていけましたし、彰さんの表現するものを全部受け止めたいと思いました」と思いを明かした。対する大橋は「初めて台本を読んだとき、兄のセリフ量の多さに『役のオファー、間違えてるんじゃないですか?』とマネージャーに聞いてしまいました。改めて確認してからは、もう不安でしょうがなかった」とオファーに驚きを隠せなかった様子。ただ、監督や井浦との話し合いを重ねていったことで「不安を抱えながらも、リラックスした状態で現場にいられたかなと思う」と振り返る。
実生活では横尾と夫婦である遠藤は「台本の段階では、もう少し違う役柄でした。ただ、(現場で)実際に交わした会話や距離感で主人が変えていったんです。ドキュメンタリーみたいな不思議な感覚でした」と言い、「途中で新さんが主人にしか見えなくなってきて……。主人のほうがかっこいいんですけども」とのろけも見せた。木内は、井浦が不安がる大橋をフォローしていたエピソードを披露。「緊張はそのまま残しつつリラックスはするようにとか、このシーンはとんがってるから最初から目を合わさないようにとか、絶妙な場づくりをされていて」と井浦の気遣いをたたえた。また、1シーンの出演ながら重要な役どころを演じた鶴田が「本当にいい現場で、緊張感も結束力もあった」と話す一方、寿大は「楽屋で遠藤さんが『うちの旦那はパーフェクト』とのろけを……(笑)。現場でもお二人なかなかイチャイチャされているんで」と暴露した。
またイベント中には、第2子を懐妊した遠藤を祝うため、大橋が芸を披露する一幕も。登場した大橋は「正装でやっと出れた。でも本来人がいたらダメなゾーンに人がいっぱいいるんですよ(笑)」と話し、少し緊張した面持ちで芸に挑戦する。お盆を落とさないように筋トレ用のゴムを引っ張る、お盆を素早く裏返すなどして、横尾と遠藤のみならず会場中を沸かせた。
舞台となった長崎で先行公開している「こはく」は、7月6日より東京・ユーロスペース、シネマート新宿ほか全国で順次ロードショー。
(c)2018「こはく」製作委員会