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『ミッション:インポッシブル』新作が公開。サイモン・ペッグが語る“ベンジーが愛される理由”

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サイモン・ペッグ

トム・クルーズが主演を務める人気シリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が8月3日(金)から公開になる。本シリーズは、主人公イーサン・ハントと仲間たちの“チームワーク”が見どころのひとつで、サイモン・ペッグ演じるベンジーはメンバーの中でも特に人気のキャラクターだ。私たちはなぜベンジーのことが好きなのか? 新作でベンジーはどんな活躍をみせるのか? サイモン・ペッグにベンジーが愛される理由、そして“M:I”シリーズの魅力を語ってもらった。

イーサン・ハントは特殊組織“IMF(Impossible Mission Force)”のスゴ腕エージェントで、これまでも仲間と共に数々の“不可能”としか思えない作戦に挑んできた。イーサンがタッグを組む仲間は得意分野のあるプロのエージェントで、厳しい訓練を経てIMF内で活躍しているスーパーヒーローだ……ひとりを除いては。「ハハハハハ! そうだね! 確かにベンジーはスーパーヒーローじゃないな。でも彼は、ありえないことが次々に起こる本作と観客をつなぐ“窓口”の役割を果たすキャラクターなんだ。観客はベンジーに感情移入して、彼と一緒に危機的状況を怖がったり、時には作戦に疑念を抱いたりする。その一方で、ベンジーは成長もしているよ。元はラボの技師だったのに、訓練を積んで、今では世界を救うために戦っているわけだからね。ベンジーは新作のたびに大きな変化があるので、撮影に入る前はいつも“この次は一体、どんなことが起こるんだろう?”って楽しみだよ」

ペッグが語る通り、ベンジーは新作が公開されるたびに変化し、成長を遂げている。そして、シリーズのファンなら誰もが知ることだが、ベンジーはスーパーヒーローではないが、いつだって最後の最後に頼りなる“ここ一番でキメてくれる最高の男”だ。「そうだね。ベンジーをこのシリーズから取り除いてしまったら、様々なミッションは成功しなかっただろうね。そこがこの映画の面白いところなんだよ! というもの、このシリーズは常に“チームの重要性”を描いているから、イーサンがチームの中心にいるけど、誰かひとりでも欠けてしまったら方程式が機能しなくなって、作戦が失敗してしまう。イーサンもまたシリーズを通して、作戦は自分ひとりでは成功しないことを学んでいく。それは今回の映画でもキチンと描かれているよ」

さらにペッグは、チームの重要性を最も深く理解しているのは、主演のトム・クルーズだという。「トムはこの物語を最も深く理解している人だから、イーサンとメンバーの関係の変化や、ちょっとしたやり取りが、このシリーズの中でどれだけ重要かよくわかっているんだ。それに、イーサン・ハントは自分の命がそれほど大事じゃないみたいだけど(笑)、仲間の命をとにかく大事にするキャラクターとして描かれている。トムは、真の意味での“フィルムメイカー”なんだ。実際に彼の名前が脚本や監督の欄にクレジットされることはないけど、トムは映画づくりのすべての側面で経験を積んでいるし、映画づくりのすべての過程に関わっている。観客は彼の演技とスタントに目がいくけど、実際のトムは映画づくりのあらゆる作業に貢献しているんだ」

ペッグも自ら脚本を執筆するなど“フィルムメイカー”の顔を持ち合わせており、ベンジーの存在と行動が“作品全体”に及ぼす効果をよく理解している。「この映画では、あまりにもすごい出来事が次々に起こるから、息をつく時間を用意しないと観客が息苦しくなってしまうんだ(笑)。ベンジーは“笑い”でそれを実現させているけど、他のキャラクターもそれぞれのやり方で実現させていると思うよ」。その際、ポイントになるのは、ベンジーがコミカルな振る舞いをしたり、面白いことを言っても、映画のテンポやトーンが一切ブレないことだ。チームが危機的な状況にある時も、ベンジーは確実に観客を笑わせ、少しホッとさせる。しかし、映画の緊迫感は失われていない。「そうだね。僕の経験上から言えることだけど、非常に切迫した状況でも、どこかに笑える部分は残っているものなんだ。“緊張”と“笑い”は決して排他的な関係ではなくて、恐ろしい状況あっても、必ず笑えるような面白い部分がある。そもそも“生きる”とはそういうことだと思うよ」

新作のたびに頼もしくなっていく、しかし愛らしさやキャラクターは変わらずに、観客と作品をつなぐ“架け橋”になってくれるベンジーは“M:I”シリーズになくてはならない男だ。その勇姿は『…フォールアウト』でも存分に楽しめるし、ペッグは「次回作もある」と断言する。「これでもし、新作の際に僕に声がかからなかったら“えええええ!”って声が出るだろうな(笑)。僕はすでにファミリーの一員だと思ってるからね。トムはまだこのシリーズに対する意欲を失ってないし、イーサン・ハントはトムのキャリアの中で重要な位置を占めるものだ。賭けてもいいけど、次回作はあると思うよ!」

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』 8月3日(金)公開

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