没後30年を迎える巨匠が愛したピアノとは ホロヴィッツ・ピアノの秘密
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ホロヴィッツ・ピアノの秘密
20世紀を代表するピアノの巨匠ウラディミール・ホロヴィッツ(1903-1989)。その彼が愛したピアノにまつわる興味深い著作『ホロヴィッツ・ピアノの秘密(音楽の友社刊)』が出版された。筆者は、日本を代表する調律師にして、ピアノプロデューサーとしても名高い「タカギクラヴィア」代表の高木裕(タカギユウ)。
ホロヴィッツの演奏に惚れ込み、その音色の秘密を解明したいと願う高木氏のもとに、巡り巡ってやってきたホロヴィッツが愛した2台のピアノ。この2台のピアノを中心に語られるホロヴィッツの至芸やピアノの持つ秘密の奥深さは、まさに目からウロコの面白さだ。今年没後30年のメモリアルイヤーを迎え、再びクローズアップされるホロヴィッツ。その際立つ音楽を理解するうえでも貴重な資料と言えそうな1冊だ。
『ホロヴィッツ・ピアノの秘密〜調律師がピアノをプロデュースする〜』
高木裕著
音楽の友社刊
1,944円(税込)