松竹を代表する名監督の軌跡。特集「生誕100年記念 映画監督 野村芳太郎」が開催
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『ゼロの焦点』 (C)1961 松竹株式会社
松竹で数多くの名作を生み出した野村芳太郎監督の作品を集めた特集「生誕100年記念 映画監督 野村芳太郎」が7月6日から8月9日(金)まで東京の神保町シアターで開催される。代表作『砂の器』をはじめとする松本清張原作のサスペンスや青春ドラマ、喜劇など幅広い作品が揃う。
野村芳太郎は、1919年に映画監督・野村芳亭の長男として誕生し、蒲田撮影所の社宅で育ったのち、自身も父と同じ松竹に入社。川島雄三や黒澤明の下で研鑽を積み、1927年に監督デビューを果たした。その後は、職人監督として幅広いジャンルの作品で手腕を発揮。後に続く山田洋次や森崎東らにも影響を与えた。
今回の特集は彼の生誕100年を記念するもので、松本清張原作の『砂の器』『ゼロの焦点』『張り込み』をはじめ、岡田茉莉子、倍賞千恵子、香山美子ら豪華女優陣が揃う『女たちの庭』、ギ・ド・モーパッサンの原作を映画化した『女の一生』、当時の松竹若手スターだった佐田啓二、高橋貞二をキャストに描く恋愛コメディ『モダン道中 その恋待ったなし』、渥美清ら実力派を迎えて犯罪小説を映画化した『白昼堂々』など全20作品を35ミリフィルムで上映する。
「生誕100年記念 映画監督 野村芳太郎」上映作品
『張込み』
『花嫁のおのろけ』
『鑑賞用男性』
『女たちの庭』
『角帽三羽烏』
『最後の切札』
『女の一生』
『影の車』
『どんと行こうぜ』
『背徳のメス』
『拝啓天皇陛下様』
『わるいやつら』
『東京湾』
『おはなはん』
『おはなはん 第二部』
『砂の器』
『モダン道中 その恋待ったなし』
『ゼロの焦点』
『白昼堂々』
『疑惑』
8月9日(金)まで神保町シアターで開催中
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