玉城ティナが語る『Diner ダイナー』「蜷川さんの作品の中で“生きていた”というリアルな感触があります」
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玉城ティナ
7月5日(金)に全国公開される『Diner ダイナー』は、店主も客も全員殺し屋という食堂(ダイナー)を舞台に、極彩色のディナーと血みどろのバトルが、蜷川実花の手によって鮮やかに描かれる。
本作のヒロインであるオオバカナコは、天涯孤独の少女。自分の夢を叶えるために30万円という高額に惹かれ、闇の求人サイトのバイトに手を出すも大失敗。命は奪われなかったものの、殺し屋専用の食堂(ダイナー)に売られ、ウェイトレスとして働くことに。店主のボンベロ(藤原竜也)は凄腕の料理人でありながら、冷酷な元殺し屋で、やってくる客もクセの強い殺し屋ばかり。彼女は無事にこの狂ったダイナーから生還できるのか?
一見か弱そうだが、意外とタフにサヴァイブしていくカナコを演じるのは玉城ティナ。個性豊かな殺し屋に囲まれた“一般人”役を、どうとらえたのだろうか?
「現実の世界であれば、カナコが“普通”で、他の人たちが“異常”になりますよね。そこをどう受け止めるのかが重要だと思いました。毎日強烈なキャラクターの方が撮影現場にあらわれては去っていくので、そこでどう負けないようにいられるか。私自身もカナコと同じような気持ちでした」
もともと蜷川実花作品の大ファンだったそうで、役作りにおいても蜷川監督と二人三脚で“オオバカナコ”を作り上げていったという。
「原作のカナコとはセリフや設定がかなり変わっているんです。蜷川さんから、当て書きというか、“私っぽさ”を役に入れたいとのことで、役を作る上で自分自身のことを話したりもしました。蜷川さんの作品の中でしか体験できないことはたくさんありましたし、あの世界で“生きていた”というリアルな感触があるんです」
今後の人生で振り返ることのできる作品になったという彼女。最後に、本作の見どころについてもコメントしてくれた。
「カナコというひとりの女性がどういうふうに生きていくのか、決断していくのかという生き様も見どころですし、蜷川監督ならではの美しいアクションシーンも見どころです。日常に刺激が足りないとか、現実に疲れてしまった人にも、ジェットコースターのように楽しんでもらえるエンタテインメントなので、この映画に身を委ねて、日常を忘れてもらえたら」
撮影/杉映貴子、取材・文/藤谷千明
『Diner ダイナー』
7月5日(金)公開
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