ご近所ヒーローから“世界のスパイダーマン”に! トム・ホランドが語る
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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』 (C)2019 CTMG. (C)2019 MARVEL.
マーベルの新作映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が先ごろから日本での公開をスタートし、大ヒットを記録している。本作は最凶の敵サノスとの戦いを描いた『アベンジャーズ/エンドゲーム』の“その後”を描く作品で、“スパイダーマン”ことピーター・パーカーも新しい脅威に立ち向かう。すべてはこれまでと同じようにはいかない。主演のトム・ホランドも「ピーターもスパイダーマンも次のレベルまで行く必要がある」と考えているようだ。
マーベルには多くの人気キャラクターが登場するが、スパイダーマンは平凡な高校生で、悩みも行動範囲も多くの読者と同じ“ご近所”のヒーローであることが最大の特徴だ。だからこれまで映画化されてきた作品ではスパイダーマンは自分の暮らす街で戦い、ビルなどにスパイダーウェブを放って華麗に宙を舞った。
しかし、ホランドが主演を務めるスパイダーマンのシリーズは、これまでのスパイダーマンの“そもそも”に鋭く切り込んでいる。前作で彼は映画の冒頭からスパイダーマンとして登場し、親友にすぐさま正体がバレ、あるシーンでは周囲にビルも家もないために宙を舞えないなど“お約束”を逆手にとったシーンで観客を驚かせた。
また、ホランド演じるスパイダーマンはご近所だけでなく様々な場所で活躍している。『アベンジャーズ』シリーズではいつの間にか宇宙に旅立ち、本作『ファー・フロム・ホーム』では友達とヨーロッパ旅行に出かける。過去には恋人が引っ越すだけで右往左往しているスパイダーマンもいたのに! 「“親愛なる隣人”のスパイダーマンは今回の映画でヴェネツィア、プラハ、ロンドンにまで行くんだ」とホランドは説明する。「この映画の冒頭でピーターは休息を取ろうとしている。『…エンドゲーム』の結果、いろんなことに疲れてしまって、もうスパイダーマンになりたくないんだ。でも、スパイダーマンであることの責任は、そう簡単に辞めることはできないことを知らされるんだよ」
そこで彼は欧州を転々としながら、改めて自分がスパイダーマンであることに向き合い、もうこの世に師であり父親的な存在だったトニー・スタークがいないことに向き合い、さらにはスパイダーマンとして戦うことと平凡な高校生でいたい気持ちのバランスにも向き合う。もう彼は“ご近所ヒーロー”ではいられないのだ。「ピーターもスパイダーマンも次のレベルまで行く必要がある。親愛なる隣人であるスパイダーマンではもう足りない。 彼は親愛なる“世界のスパイダーマン”になる必要があるんだよ」
基本的にスパイダーマンは、キャプテン・アメリカやアイアンマンと違って、多くの人がその正体を知っているわけではないし、限られた場所で活躍するヒーローだった……これまでは。しかし本作でスパイダーマンは“新しいフェーズ”への扉を開けることになる。「ピーターは進化したいと思っているし、世界を変えたいと思っているんだ」
ちなみに本シリーズの主演に抜擢されたホランドも瞬く間に世界中が注目する俳優になったが、本人は“ご近所”で暮らすことを愛し続けているようだ。「パパラッチに追われることもなく、派手なパーティーにも行かない。 僕がプレスツアーやレッドカーペットを歩いていない時は、本当に普通の生活を送っているんだ。それに誰もノーとは言ってこないからこそ、僕は自分の兄弟や家族に近くにいてもらうんだ。 僕がバカなことをしたら、彼らは僕にちゃんと言ってくれる。名声から自分を切り離すことは非常に重要だと思う。だからこそ僕はプレスツアーに参加していないときは、地元でゴルフをしているんだ。ツアーの時以外は新聞やタブロイド紙にのらないよ!」
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
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