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本郷奏多、悪役の美学「作品の中での目的を考えて演じています」

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本郷奏多

現在公開中の映画『Diner ダイナー』は大藪春彦賞と日本冒険小説協会大賞をダブル受賞した平山夢明の小説を原作に、『ヘルタースケルター』など、極彩色の映像美に定評がある蜷川実花が、バイオレンス・アクションに初挑戦。「殺し屋専用」のダイナー(食堂)で巻き起こる、個性豊かな殺し屋同士の抗争を描く。

本郷奏多が演じるキッドは、見た目は子どもで中身は大人。殺しの仕事のために、自身に全身整形を施し、あえて子どもの姿を維持しているサイコパスだ。『キングダム』での悪役ぶりも印象深い彼だが、悪役にどんな美学を持っているのだろうか。

「悪役って、演じるのが楽しいんですよ。振り切ってやれるから好きですね。自分がやられる、負けるシーンは、作品の中でどういう目的があるかと考えると、絶対に僕に勝つ相手を格好良く見せるべきじゃないですか。だからこそ、より情けなく、しっかり100%全力でやられた方がいいですよね」

また、本郷は蜷川実花作品初出演となるが、かねてから監督の作風には興味を持っていたという。

「“脳みその中はどうなっているんだろう?”と思うくらい独特ですし、日本の商業的な映画を撮っている男性監督にはない感性を持っていて、クリエイターとして興味があったんです。実際にお会いしてみたら、ものすごく物腰が柔らかくて、素敵なギャップのある人でした」

蜷川監督の手がける『Diner ダイナー』のキャラクターや世界に対しては、“まるで遊園地のよう”と興奮気味で、自身が演じるキッドについても楽しそうに語ってくれた。

「最初、キッドの設定を聞いたときは“どういうこと?”と思ったんですが、“子供の姿だと殺しの仕事に有利だからと、自分の身体を全身整形している”なんて、とても魅力的だと感じたんです。この映画には、変なキャラクターがいっぱい出てきます。その中でも、キッドはかなり変わっている方。蜷川監督からも“好きに暴れてくれたらそれでいいから”と言われ、全力で楽しんでやりました」

今年で29歳になる本郷、役者としてのキャリアを重ねての展望はあるのだろうか?

「自分が与えていただいたものを、一生懸命やるだけですね。それが良ければ次の作品も呼んでもらえる。他にできることもないので、これをやっていくだけです」

『Diner ダイナー』
公開中

ぴあ(アプリ)では、このインタビューのロングバージョンを公開中。

撮影/杉映貴子、取材・文/藤谷千明

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