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「シン・エヴァンゲリオン」冒頭映像が解禁、イベントに世界150万人が参加

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版」上映の模様。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の冒頭映像である「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版」が本日7月6日に東京・日比谷ステップ広場を含む世界9カ所で同時公開された。なお、この記事には映像内容のネタバレを含むため注意してほしい。

実施会場は本日正午に公式アプリ「EVA-EXTRA」などで発表され、告知から間を置かずに、日比谷ステップ広場と新宿のシネシティ広場には整理券を求めるファンが続々と訪れた。日比谷ステップ広場周辺には時折強風と小雨が降り、詰めかけた1300人のファンは雨具を着こむなどしてイベントのスタートを待っていた。

イベントは、フランス・パリで開催中の「Japan Expo2019」の中継からスタート。まず、シリーズの主題歌「残酷な天使のテーゼ」を歌う高橋洋子のライブが行われ、同曲や「魂のルフラン」「FLY ME TO THE MOON」など5曲を歌唱し会場を盛り上げる。続けて、主人公・碇シンジ役の緒方恵美が登場し、2人でトークセッションを行った。緒方は1995年から96年に放送されたテレビシリーズよりシンジ役を担当しており「24年間1つの作品に携われることはあまりないので、うれしいですね」と顔をほころばせ、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」がシリーズの最終作とされていることから「最後のエヴァンゲリオンが来年公開なんですが、本当に最後です」と力を込める。「長いことやっていたので、最後を迎えるにあたっては、庵野(秀明)監督に、私たちが死なないうちに早くしてくださいとずっとお願いしていました」と笑った。

続けて緒方は、昨年庵野からある質問をされたと明かす。「昨年、制作会社のカラーに呼んでいただいたときに、24年間の中で初めて、監督から『シンジだったらこの結末とこの結末、どちらを選びますか?』と聞かれました。今回はきちんと終われるように1つひとつ丁寧に作ってくださっているようです」と結末について庵野から助言を求められたことを述懐。アフレコは半分ほど終了したといい、緒方は「人によっては30回ぐらいテイクを重ねて録っています。きっと観たことのない映像ができあがると思います」と力強く述べた。

映像のフィルムは緒方がパリに持ってきたといい、「本当は庵野さんがご自身で持ってくるつもりだったそうなんですが、ギリギリまで作っていたので持って来られなくなったんです」と苦笑。そして高橋は「長い間エヴァンゲリオンを応援してくださってありがとうございます。こうして歌うことができて光栄です」と感謝を伝える。緒方は「日本人のアニメーションを作る現場は決して楽なものではありません。とても大変なこともありますが、日本人のクリエイターが毎日毎日皆さんに素敵な映像を届けられるようにがんばっています。これからもよろしくお願いします。エヴァも最後まで楽しんでください」と述べた。

緒方の「VTR終わりまで、逃げちゃダメだ! エヴァンゲリオン、発進!」という発声にファンは大歓声を上げ、10秒間のカウントダウンでは声をそろえる。パリを舞台とした映像には、赤木リツコをはじめとしたWILLE(ヴィレ)メンバーのほか、真希波・マリ・イラストリアスが登場。エッフェル塔などのパリの情景の中で、WILLEによる作戦とエヴァンゲリオン8号機に乗り込んだマリの戦闘の模様が映し出された。映像終了後、本作の新たなビジュアルが画面に映し出され、会場からの盛大な拍手の中イベントは終幕。パリ、日本のほか、アメリカと中国でも本イベントは実施され、全世界150万人、国内30万人が同映像を見つめた。なお参加者数は上映会場に訪れた人、屋外の大型ビジョンで視聴した人、LINE LIVEでの視聴者の合算。

イベントでは庵野からのビデオメッセージも上映された。庵野は冒頭映像の舞台としてパリを選んだ理由について「パリは本当に大好きな場所なので、できればエヴァの舞台にしたいとずっと思っていました。特にエッフェル塔が大好きでずっと憧れていて、初めて登ったときは本当に感動しました。過去に自分の作品に登場させたときは見よう見まねだったんですが、今回はなるべくきちんと描こうと思っていましたので、それが叶ってうれしいです」と述懐。また「日本での公開は2020年です。スタッフ、キャスト一丸となって本当に大変なんですけど、がんばっていきます」と語った。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、東宝、東映、カラーの3社共同配給で2020年に公開。

※「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の「:||」はリピート記号が正式表記
※記事初出時より画像を26点追加しました
※記事初出時、人名に誤りがありました。お詫びして訂正します。

(c)カラー