山崎貴が「ルパン三世」を3DCG映画化、モンキー・パンチの生前の夢叶う
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「ルパン三世 THE FIRST」ティザービジュアル
モンキー・パンチのマンガ「ルパン三世」を、山崎貴が3DCGアニメーションとして映画化。「ルパン三世 THE FIRST」のタイトルで12月6日に公開されるとわかった。
ルパン一世ことアルセーヌ・ルパンの孫である、ルパン三世らの活躍を描いた「ルパン三世」。「ルパン三世 THE FIRST」の劇中では、ルパン一世が唯一盗み出せなかったお宝であり、第2次世界大戦中はナチスがその行方を追ったと言われる“ブレッソン・ダイアリー”を、ルパン三世一味が獲物しようと試みる。過去の作品と同じく栗田貫一がルパン三世に声を当て、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一が出演。大野雄二が音楽を手がける。
このたびYouTubeで予告編が公開された。モンキー・パンチの描いたルパン三世の絵と、歴代のルパン作品のビジュアルからスタートするこの予告には、3DCGとなったルパン三世、次元大介、石川五エ門、峰不二子、銭形警部といったキャラクターが登場する。
「ルパン三世」の23年ぶりの映画化作品となる「ルパン三世 THE FIRST」は、シリーズ初の3DCG映画。4月に死去したモンキー・パンチは、生前の2018年10月に、本作について「ずっと待ち望んでいた3DCGのルパン三世です。キャラクターやストーリーを拝見したけど、新しい感覚がいっぱいつまったルパンになりそうで、どんな作品になるか想像するだけで、今からワクワクしています」とコメントしていた。そして「STAND BY ME ドラえもん」「アルキメデスの大戦」で知られる山崎は「(『ルパン三世』の)系譜の端っこに3DCGという新たなフォーマットで加われるのは本当に嬉しいことです。デジタル環境を漫画の世界に持ち込んだ先駆者であるモンキー・パンチ先生に完成品を観てもらえなかったことが残念です」と話した。
「ルパン三世 THE FIRST」は全国東宝系でロードショー。
モンキー・パンチ コメント(2018年10月)
ずっと待ち望んでいた3DCGのルパン三世です。
キャラクターやストーリーを拝見したけど、
新しい感覚がいっぱいつまったルパンになりそうで、
どんな作品になるか想像するだけで、今からワクワクしています。
山崎貴 コメント
子供の頃、横浜の親戚の家に遊びに行ったとき初めてルパンの映像に出会いました。
“何という大人っぽいアニメーションだ。さすが都会すげー”と強烈な印象が残っています。
その後様々な名作を生み出したルパン三世という作品はモンキー・パンチ先生のオリジナルキャラの圧倒的な個性の強さと懐の深さから生まれたものだと思っています。
その系譜の端っこに3DCGという新たなフォーマットで加われるのは本当に嬉しいことです。
デジタル環境を漫画の世界に持ち込んだ先駆者であるモンキー・パンチ先生に完成品を観てもらえなかったことが残念です。
北島直明(日本テレビプロデューサー)コメント
日本の3DCGアニメーションの技術力は世界に決して負けていない! そう心から思えたからこそ、世界で戦う為に、モンキー・パンチ先生が生み出した、日本を代表するキャラクター【ルパン三世】を山崎貴監督の手で3DCGアニメーション映画として製作しました。
“THE FIRST”というサブタイトルは、“3DCGルパンの初お披露目”、“世界で一番になるんだ!という願い”、そして、“ルパン一世にまつわる物語”という意味を込めて、スタッフ皆で話し合って決めました。
スポーツの世界だけではなく、映画の世界でも日本人の凄さは世界トップクラスなんだ!と実感して頂けたら嬉しいです。
伊藤武志(マーザ・アニメーションプラネットプロデューサー)コメント
「3DCGルパンが僕の夢」というモンキー先生のお言葉に支えられつつ、長い時間を経て完成した作品です。
誰もが知っている「ルパン」を新たに3DCGで表現するのは、大変ながらも心躍るとても幸せな仕事でした。特に独特の動きや表情については、制作チームの高い技術力と深いルパン愛のおかげで、海外の大作に比肩する魅力が生み出せたと思っています。
ファンの方々はもちろん、これまであまり作品に触れてこなかった方々にも、映画を観終わった後に「ルパンがもっと好きになった」と感じていただければ何より嬉しいです。
またこの作品「THE FIRST」を架け橋とし、より多くの日本の物語が世界に届けられるようになればと心から願っています。
(c)モンキー・パンチ/2019映画「ルパン三世」製作委員会