多摩川河口の干潟で生きる命追うドキュメンタリー「東京干潟」「蟹の惑星」公開
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「東京干潟」「蟹の惑星」ポスタービジュアル
多摩川河口の干潟を舞台にした連作ドキュメンタリー「TOKYO HIGATA PROJECT」より、「東京干潟」と「蟹の惑星」が7月13日に東京・ポレポレ東中野で公開される。
「東京干潟」では干潟にある小屋に10年以上住み、シジミを獲るホームレスの老人を追う。10数匹の捨て猫たちを世話する彼は、シジミを売ったわずかな金で生活している。一部の人々による乱獲でシジミが激減し、2020年のオリンピックを前に橋や高層ホテルが建設され干潟が変わりゆく中、それでも懸命に生きる猫たちと老人の姿を映し出す1本だ。
「蟹の惑星」では、15年にわたって独自にカニの観察を続ける吉田唯義氏に迫った。数日おきに干潟を訪れるという吉田氏のフィールドワークにカメラが同行。カニの生態と宇宙との結びつきを明かし、さらに戦争や震災が与えた問題を浮き上がらせる。
上映期間中は、両作品で監督を務めた村上浩康が連日舞台挨拶に登壇。7月13日には吉田氏、7月14日には多摩川で猫の保護活動をしているカメラマン・小西修、7月20日には「東京干潟」の出演者が登壇するトークショーが行われる。そのほか小西によるミニ写真展や、カニの展示など関連イベントも実施。詳細はポレポレ東中野公式サイトで確認しよう。
(c)TOKYO HIGATA PROJECT