井上真央主演で「男はつらいよ」寅さんの少年時代がドラマ化、原作は山田洋次
映画
ニュース
井上真央
「男はつらいよ」シリーズの主人公・寅さんこと車寅次郎の少年時代を描くドラマ「少年寅次郎」の制作がスタート。井上真央が主演を務め、岡田惠和が脚本を担当する。
山田洋次による小説「悪童 小説 寅次郎の告白」を実写化する本作。寅次郎出生の秘密から、戦争をはさんだ悪童時代、そして葛飾柴又の駅から旅立つ14歳までの物語が紡がれる。井上が演じるのは寅次郎の育ての母・車光子。そのほか毎熊克哉が父・平造、泉澤祐希が平造の弟のおいちゃんこと竜造、岸井ゆきのが竜造の妻・つね、石丸幹二が帝釈天住職の御前様に扮することも明らかになった。
2019年に50周年を迎え、12月27日にはシリーズ50作目「男はつらいよ お帰り 寅さん」が封切られる「男はつらいよ」シリーズ。山田はドラマの制作開始について「映画では描かれていない寅さんの出生の秘密から子供時代、人間の形成において大切な思春期を描いたエピソードゼロとでも言うべきお話です。少年寅次郎が、皆さんおなじみのあの“寅さん”に成長する、 あるいは成長しそうな姿がユーモアたっぷりに描かれています」とコメントを寄せた。
全5回となる土曜ドラマ「少年寅次郎」は、NHK総合にて10月19日に放送スタート。10月16日からはNHK BS4Kでもオンエアされる。演出を担当するのは、NHKエンタープライズの本木一博、船谷純矢、岡崎栄。撮影は7月下旬から9月下旬にかけて関東近郊で行われる。
土曜ドラマ「少年寅次郎」
NHK総合 2019年10月19日(土)放送スタート 毎週土曜 21:00~21:49
NHK BS4K 2019年10月16日(水)放送スタート 毎週水曜 19:50~20:39
山田洋次 コメント
50年の歳月をかけて製作したシリーズ第50作となる新作映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」の封切りに先んじて、小説「悪童 寅次郎の告白」がテレビドラマとして制作されることを嬉しく思います。映画では描かれていない寅さんの出生の秘密から子供時代、人間の形成において大切な思春期を描いたエピソードゼロとでも言うべきお話です。少年寅次郎が、皆さんおなじみのあの“寅さん”に成長する、あるいは成長しそうな姿がユーモアたっぷりに描かれています。舞台は昭和の東京・葛飾柴又、そこに集う様々な人々たち。このドラマは戦後日本の原点が背景になります。
岡田惠和 コメント
山田監督の原作小説を読んだとき、幼少期の、そして少年の寅ちゃんをテレビドラマで観たいなぁ、そして書いてみたいなぁと思いました。夢が実現できて今はただただ幸せです。山田監督に感謝です。井上真央さんをはじめ素敵で最強な俳優さんたちが集まってくれました。笑って泣いて心に残るドラマです。どうか楽しんでいただけたらと思います。