「ここはグリーン・ウッド」開幕、小西成弥らが仲よしトーク「青春持ち帰って」
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「SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』」初日会見より。左から手塚忍役の影山達也、池田光流役の長妻怜央、蓮川一也役の小西成弥、如月瞬役の大平峻也、脚本・演出のほさかよう。
本日7月19日、「SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』」が東京・天王洲 銀河劇場で開幕。これに先駆け同日、キャストの会見と公開ゲネプロが行われた。
本作は、那州雪絵が「花とゆめ」(白泉社)で連載していた学園青春コメディマンガ「ここはグリーン・ウッド」を原作とした舞台作品。会見には蓮川一也役の小西成弥、如月瞬役の大平峻也、手塚忍役の影山達也、池田光流役の長妻怜央、脚本・演出のほさかようが出席した。小西は初日を迎えた心境を「入学するときのように、ドキドキとワクワクと緊張が入り混じっている感じ」と明かす。生徒会長の忍役を演じる影山は、役作りについて「クールな役どころなので、声の張りをどこまで落としてお客様に届けるかを考えました」と語り、大平は自身の演じる如月瞬を「心の距離感が近い」と分析しつつ、「普段からどれだけ周りの人にかわいがってもらえるかが重要だと思ったので、キャストに対しては最初からゼロ距離で接しました(笑)」と話した。
現場の雰囲気をたずねられると、小西は「(長妻)怜央が毎日ラーメンを食べてる。いつも『ラーメン食べる?』って聞かれるんですけど、断ってます(笑)」と回答。長妻は、ほかのキャストから今朝もカップラーメンを食べていたことを指摘されると、共演者から大量のラーメンを差し入れてもらったと言い、「僕だけ食べちゃうのが申し訳ないので、(小西)成弥くんに『食べますか?』って聞くんですけど食べないんですよね(笑)」と残念そうに述べた。
そんな長妻が「成弥くんは自分のこと人見知りって言うけど、全然人見知りじゃない。人のこといじるんです(笑)」とやり返すと、大平が小西について「初対面のメンバーが多い稽古で、人と話せずに端で台本を読んでいた」とエピソードを披露。大平は「(小西が)台本に目を落とすしかなかったんだ、かわいいなって思いました」と、笑い交じりに小西の人見知りぶりを証明した。
演出のほさかは見どころを「作品の主役は蓮川一也ですが、後半になるほど群像劇としての側面が強く出てくる。少しだけ出てくる寮生の子たちにもそれぞれドラマがあり、考えや生い立ちが次第に明らかになって、1人の人間として描かれます。何度かご覧になる方は、ほかの寮生の子にも注目していただくと、別の物語が浮かび上がるのでは」とアピール。
また男女ともにファンの多い人気マンガを舞台化するにあたり、「原作をどこまで忠実に再現するかを考えた」とコメントするほさかは、「女性の作家さんだとは思えないぐらい、あの年代の男子の描き方が細かい。カッコよくてモテる光流くんや忍くんにも、キラキラした部分だけでなく“闇”やキツい一面、下品なところがある。いいバランスだと思ったので、そこはそのまま表現した」と語った。
カンパニーの面々が仲むつまじさをのぞかせる会見では、長妻が共演者たちと離れたくないために「このまま本番がこなければいいなと思った(笑)」とこぼす場面も。最後は小西が「男子校の寮の雰囲気ができあがってるので、あとはお客さんに楽しんで笑顔になって帰っていただける作品になっていたらいいなと。舞台を観て自分の学生時代を思い出したり、“青春”を持ち帰ってほしい」と観客に呼びかけ、会見を締めくくった。
上演時間は約2時間10分。公演は7月28日まで。なお本作はDVD化が決定しており、来年2020年3月上旬に発売される予定だ。
「SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』」
2019年7月19日(金)~28日(日)
東京都 天王洲 銀河劇場
原作:那州雪絵「ここはグリーン・ウッド」(白泉社)
脚本・演出:ほさかよう
作詞:浅井さやか
音楽:大石憲一郎
振付:泰智
キャスト
蓮川一也:小西成弥
如月瞬:大平峻也
手塚忍:影山達也
池田光流:長妻怜央
羽生:平井浩基
坂口栄也:北乃颯希
青木邦久:森遼
布施直:佐野真白
栃沢弘:笹森裕貴
藤掛達郎:小田桐咲也
渡辺由樹:世古口凌
蓮川すみれ:寺崎裕香
手塚渚:岡田あがさ
如月麗名:内野楓斗
蓮川一弘役:山田ジェームス武
冨田ヒカル、前川ゆう
(c)那州雪絵/白泉社