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「ボロボロ泣いた」『風をつかまえた少年』が満足度ランキング第1位!

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『風をつかまえた少年』 (C)2018 BOY WHO LTD / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE / PARTICIPANT MEDIA, LLC

「ぴあ」調査による2019年8月2日、3日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、14歳の少年が起こした奇跡の実話を基に映画化した『風をつかまえた少年』が第1位になった。

本作は、2001年に大きな干ばつが襲ったアフリカのマラウイを舞台に、少年ウィリアム・カムクワンバが図書館で出会った一冊の本を元に、独学で風力発電を作り上げ、家族と自身の未来を切り開いていく様を描いた感動作。監督は『それでも夜は明ける』で主演を務めたキウェテル・イジョフォーで、長編初監督になる。また脚本も手がけており、父親役で出演もしている。

この少年の体験は書籍になり、世界23カ国で翻訳されベストセラーになった。原作本を読んだと話す男性は「どんなふうに映画になるのか見てみたかった。よく出来た作品で、ボロボロ泣いた。ウィリアム少年はせめぎ合いと軋轢の中でよく我慢してがんばったと思う」とコメント。

出口調査では「児童労働や女性の自立といった社会問題が盛り込まれていて考えさせられた。目的のために行動し、夢を忘れずに進んでいく姿がよかった」「社会問題のひと言では語ることのできないアフリカの現実をリアルに描いていた」「感動的な作品で、アフリカに対する今までの先入観がぶち壊された」「マラウイの情勢を正確に描いているところに良い印象を持った」などの声も寄せられた。

また「子供に観てほしい。より積極的に行動できるようになると思う」「目的をもって学ぶことの大切さや、教育に対する意識を考えなおすきっかけになる」と話す人もいた。

出口調査は新宿武蔵野館で実施されたが、同館で上映中の『存在のない子供たち』をこの後に観る、または、最近観たと話す人が数人いた。『存在のない…』は中東の貧困とそこで暮らす子供たちを描いた作品で、『風をつかまえた…』と直接的な関連はないが、厳しい状況の中に置かれても前へ進んでいかざるをえない子どもたちを描いた作品を連続して鑑賞することで、さまざまな想いや考えを抱いた観客もいたようだ。

(本ランキングは、8/2(金)、8/3(土)、に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)

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