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「仮面ライダーゼロワン」主演スーツアクター交代、高岩成二から“ゲイツ”縄田雄哉に

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左から高岩成二、縄田雄哉。

特撮ドラマ「仮面ライダーゼロワン」より、主演を務めるスーツアクターが、高岩成二から縄田雄哉へバトンタッチすることがわかった。

平成仮面ライダーシリーズ全20作品中、18作で1号ライダーを演じてきた、現在50歳の高岩。そして現在36歳の縄田は「仮面ライダーエグゼイド」で仮面ライダーゲンム役を務め、現在放送中の「仮面ライダージオウ」では2号ライダーの仮面ライダーゲイツとして、高岩演じる仮面ライダージオウとともに戦ってきた。今回令和初の仮面ライダー作品「仮面ライダーゼロワン」にて、1号ライダーである仮面ライダーゼロワンを、縄田が演じることが発表に。同作品へは高岩も参加する。

今回の発表にあたり、2人のコメントも到着。それまでスーパー戦隊シリーズのレッドを担当し、「仮面ライダーアギト」から仮面ライダーシリーズに移った高岩は、当時を振り返り「実はずっとスーパー戦隊をやりたかったんです。だから、仮面ライダーをやるときは、渋々という感じでして(笑)」と告白する。さらに「撮影に入ったときもテンションが上がらなかったんですが(笑)、あるとき、ほかの仮面ライダー役のスーツアクターと話しているときに突然プチッとスイッチが入って、絶対に『仮面ライダークウガ』を超えてやろう! 視聴率も上げてやる!と。そこから始まりました」と話した。

一方縄田は「ゼロワン主役のオファーをいただいたときは驚きしかなかったですね」と率直に述べる。そして「いつかは主役をやりたいと思っていたので決まったときは単純にうれしかったです。でも、そのあとは不安が襲いかかってきましたね(笑)。今の自分のスキルで大丈夫だろうか、高岩さんの姿を見ていても表現の幅に差があると感じていたので。喜びと不安が入り混じった気持ちになりました」と続けた。

仮面ライダー作品に移った当時は、スーパー戦隊シリーズのある種“誇張”した表現が染み付いており、監督にダメ出しを受けることが多かったという高岩。しかしJAE(ジャパンアクションエンタープライズ)代表取締役社長・金田治の監督回が転機になったそうで「社長からいろいろ言われて、言い方は悪いですけどカチンときちゃって(笑)。『わかりました! もう動きません!』と思っちゃったんです(笑)。動かないと言っても、ただじーっとしているのではなく、感情を作って誇張せず自分の芝居をやったら『それ!』と言われて。動かない、というのもお芝居だなとそこで理解しましたね」と回想する。そこから得た教訓を「自分の感情や思いを先にやろう、そうすれば“マスクの表情”はあとからついてくる、と思うようになりました」と語った。

また高岩は、縄田へのアドバイスを求められると「正直まったくないですね。安心して見ていられる部分が多々あります」とコメント。また今回の交代にあたり「自分の中では本当にすっきりしていて、やりきった感が強いですね。本当に20年は長い、イチローは引退するわ、気が付けば自分も50歳という節目ですし(笑)。いろいろな節目が来る中で、ひとつの区切りとして令和ライダーにバトンタッチできるのはすごくうれしいですね。とはいえ、僕も『ゼロワン』に関わりますので、これまでは僕が支えられてきた恩返しに、今度は僕が支える側で主役を押し上げられれば、と思っています」と思いを明かした。

そして縄田は、「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」での高岩の演技に感動したと言い「ジオウが平成ライダーみんなの思いを語る熱いシーンがあるんです。そこを高岩さんがお一人で芝居をされていたんですが、それを見ていたときにおそらくその場にいた人全員が感じていたと思うのですが、本当にしびれましたね。すごく感動して、その後の芝居も変わったと思えるほどの影響を受けていたのがわかったんです」と感動を打ち明ける。最後に「僕もそんな高岩さんのように周囲に影響を与えるような芝居を作っていきたいと思っています」と意気込んだ。

「仮面ライダーゼロワン」は9月1日以降、テレビ朝日系で毎週日曜9時からオンエア。同枠で放送中の「仮面ライダージオウ」は8月25日に最終回を迎える。なお現在「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」が全国で公開中。

(c)2019 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映