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広瀬すずと中川大志の新婚生活がスタート! 『なつぞら』で直面する働き方と子育て問題

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リアルサウンド

 『なつぞら』(NHK総合)第20週の初日では、なつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)の新婚生活が描かれた。

 西荻窪に家を借り、仲むつまじく暮らす2人。素朴だがカラフルに彩られた家の中で、料理をつくる坂場と洗濯物を干すなつ。きれいに焼けた目玉焼きが、何をやるにも不器用だった坂場の成長を感じさせる。とはいえ、目玉焼きを皿に盛り付けるときのたどたどしい動きや絆創膏だらけの手元が、坂場の相変わらずな不器用さを印象づける。

 そんな中の2人のやりとりが可愛らしい。坂場の絆創膏だらけの指を見て「また指切ったの?」と心配するなつ。当の本人は「アニメーターじゃなくてよかった」とおちゃらけていた。「どんな仕事をしてても、そんな指を切る人いないから」というなつの鋭いツッコミが面白い。その後、2人は目玉焼きを口にして「おいしい」と笑顔になる。顔を見合わせて笑う2人の姿に、演出とアニメーターという関係ではなく、夫婦となった2人の絆を感じる。

【写真】結婚式の様子

 結婚した後も、東洋動画で働くなつ。今はテレビアニメ「魔法少女アニー」の原画という大役を任されている。そんな中、同僚の茜(渡辺麻友)のお腹には新しい命が。茜はお腹が大きいながらも仕事に励んでいる。茜から「子供は考えないの?」と問われたなつは「今すぐは無理ですよ」と答えた。昼休みに、茜や桃代(伊原六花)と働きながら子育てをすることについて語り合うなつ。子供がほしいと思うことも、女性が働くことも自然なことだが、子供が1人で育つわけではない。なつは働きながら子育てをする難しさを実感する。

 「子供のためにテレビ番組をつくってるのに、自分の子供が生まれたらつくれないなんて、納得いかないですよね」

 働く女性が直面する「子供」の悩み。望む・望まないに関わらず、一度は頭をよぎるであろう悩みを代弁するかのようななつの台詞が印象的だった。

 茜の現状を坂場に話すなつ。坂場は働く女性が抱えるであろう悩みを受け入れている様子だった。なつに「うちはどうするの?」「もし、そうなったら」と問われた坂場。咲太郎(岡田将生)がなつたちを訪れたことで、坂場の回答は保留になった。実直な坂場は、なつにどのような考えを述べるのか。

(片山香帆)