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テミン、ファンのサプライズに「僕は幸せな人」15万人動員の初アリーナツアー完走

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テミン(SHINee)(撮影:田中聖太郎)

SHINeeのテミンが昨日8月12日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて全国アリーナツアー「TAEMIN ARENA TOUR 2019 ~X~」(Xに上付きTMが正式表記)の最終公演を行った。

「TAEMIN ARENA TOUR 2019 ~X~」は、テミンにとって初のアリーナツアー。サブタイトルは「『X』に代入するものすべてをテミンのトレードマークとするように、自身の解釈や色で見せるステージを作る」という意味を込めたもので、6月の北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ公演を皮切りに、追加公演となった8月10~12日の武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ公演3DAYSまで全17公演が行われ、約15万人を動員した。

会場が暗転すると、オープニングナンバーとして「ACE」が高らかに鳴り響く。メインステージの上に設置されたLEDビジョン付きの無数のムービングライトが上下にうごめきながら光を放った次の瞬間、ステージ中央にはドレープの美しい白のロングコートを羽織ったテミンが姿を見せた。コートを脱ぎ去り真紅のナポレオンジャケット姿になると、テミンは「OK!」と叫んで1曲目のハードなダンスナンバー「TIGER」へ。無数の火柱が上がる中、冒頭からトップギアのテンションで切れ味鋭いダンスを見せて場内をヒートアップさせる。続く「Press Your Number」では「皆さん、『X』へようこそ! 盛り上がる準備はいいですか?」とシャウト。テミンの呼びかけにファンは盛大なシンガロングと手拍子で応え、テミンはクラップ音に包まれながら気持ちよさそうにフェイクを響かせた。

3曲目の「One By One」がスタートすると、テミンはムービングステージに乗って歌いながらセンターステージへと移動。広いアリーナ会場ならではの演出で観る者を楽しませる。360°をファンに囲まれたセンターステージの上、「Want」で赤いジャケットを脱ぎ捨てたテミンはめまぐるしく正面を変えていく巧みなフォーメーションダンスをダンサーと共に展開。全方向型のパフォーマンスで一ファンを一層惹きつけていった。

「ECLIPCE」ではメインステージの大型ビジョンに映し出された日食がセンターステージで舞い踊るテミンの姿に重なり、幻想的なシーンを描き出す。弾むようなサウンドのトロピカルハウス「MARS」でメインステージへと戻る際は、軽快なステップを踏みながら手を振るテミンの姿に、客席にも和やかな笑顔が広がっていった。コンセプチュアルな映像がビジョンに映し出されたのち、テミンが純白の衣装に着替えてステージに戻った中盤のセクションではシリアスな「Shadow」ファンキーでポップな「Into The Rhythm」といったナンバーが披露され、テミンはそれぞれの楽曲の個性に合った世界観をダンサーとの群舞でエネルギッシュに表現していく。10曲を終え初めてMCの時間を取ると、彼は「今回のツアーは皆さんと共感する場面が多くて僕は楽しいです。皆さんは楽しいですか?」と晴れやかな表情で語りかけていた。このMCののちに届けられた「Colours」は、テミンが8月28日にリリースする3rdミニアルバム「FAMOUS」に収録されるさわやかなミディアムナンバー。カラフルにライトアップされたメインステージの舞台セットはスロープ型になったり2段のステップが作られたりと次々に姿を変え、テミンはそのステージを無邪気に駆け抜けながら歌声を響かせた。

「Already」で再びセンターステージへと移動し、アッパーなヒップホップナンバー「Pretty Boy」では大きなコールを巻き起こしたテミン。短いインターバルののちに始まった次のセクションでは、ぐっとムーディな演出とパフォーマンスで聴衆を魅了していった。「Play Me」で柔らかな紗幕がステージを二分すると、テミンは幕の向こう側にいる女性ダンサーとのペアダンスを披露。薄い布越しに手を重ね、顔を寄せ合うドラマチックなシーンを描き出す。感情を爆発させるような長尺のソロを踊った「Drip Drop」では客席を大いに沸かせ、続く新曲「Slave」ではスタンドマイクの周りに設けられた檻のような空間の中で2人の女性ダンサーと3人、男女の親密な関係性を歌う楽曲を艶めかしいダンスで表現してみせた。

ここまでさまざまなダンスパフォーマンスで持ちうる表現の多彩さを見せ続けてきたテミンが、ライブ本編のクライマックスに用意したのはバラードのコーナー。舞台上に1人立つ彼は「I'm Crying」「いつかここで」「世界で一番愛した人」といった美しいナンバーの数々を柔らかな歌声で丁寧に、まっすぐファンへ届けていった。そして「さよならひとり」ではスモークの焚かれた舞台上、激情をあらわにする渾身のダンスで躍動。ラストの「HOLY WATER」で「一緒に歌ってほしいです!」という呼びかけから会場が1つになった大合唱を起こし、ライブ本編を終えた。

アンコールは「FAMOUS」のタイトルトラック「Famous」でスタート。ダンサーに囲まれながら力強い眼差しで客席を見据えるテミンが右腕で顔の半分を隠し、小刻みに揺れるこの曲の象徴的なポーズを決めると、会場からは大きな歓声が湧き上がった。曲を終えるとテミンは「今日改めて感じたことがあります」と切り出し「リハが終わったあとにスタッフさんんと写真を撮りましたが、たくさんの方がいてビックリしました。僕のためにこうしてたくさんの方が動いてくれているんだとうれしくなりました。皆さん、スタッフさんに拍手をお願いします!」と呼びかける。彼の言葉に、会場は一瞬にして大きな拍手の音に包まれ、テミンも手を叩きながら満面の笑みを浮かべた。

すると次の瞬間、今度はスタッフとファンからテミンに向けられたサプライズが。テミンが次の曲へのサインを出すとビジョンには今回のツアーの軌跡をまとめた映像が映し出され、VTRの最後には会場中が声を合わせた「テミンお疲れさま、サランへ!」というメッセージが送られた。目を丸くしながらこのサプライズを受け取ったテミンは「皆さんにだまされた……本当に僕はもうダメだ!(笑)」と言いながらステージの上を駆け回り「いろんな思い出を思い出して、感謝の気持ちをどうやってお返ししようか……」と言葉を噛みしめる。そして、ここまで共にライブを盛り上げてきたダンサーたちと「What's This Feeling」で楽しげに体を揺らしたあとに届けられた最後のMCでは「準備のときから皆さんが笑顔でいてくれる姿を想像していました。今の皆さんの姿は想像していたものなので、僕は幸せな人だなって思います。近いうちにまた会いましょう!」と、感謝の言葉と共に未来の約束をファンに伝えたテミン。ラストナンバーを前に「これ、もらってください!」と言った彼は、カメラに向かって両手で“指ハート”を作って無邪気な笑顔を浮かべた。テミンの初のアリーナツアーの最後を飾ったのは、SHINee「Sharlock」とのマッシュアップで届けられた「Danger」。最後までエネルギッシュに、切れ味鋭いダンスとパワフルなボーカルを響かせたテミンは「皆さん楽しかったですか! また会いましょう、約束!」と叫び、さっそうとステージをあとにした。

テミン「TAEMIN ARENA TOUR 2019 ~X~」2019年8月12日 武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ セットリスト

01. TIGER
02. Press Your Number
03. One By One
04. Want
05. ECLIPSE
06. Truth
07. MARS
08. Stone Heart~Do It Baby
09. Shadow
10. Into The Rhythm
11. Colours
12. Already
13. Artistic Groove
14. Pretty Boy
15. Play Me
16. Drip Drop
17. Slave
18. I'm Crying
19. いつかここで
20. 世界で一番愛した人
21. さよならひとり
22. HOLY WATER
<アンコール>
23. Famous
24. MOVE
25. What's This Feeling
26. Danger