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DEEP SQUAD、初インタビュー メンバー6人で目指す、新しい歌のエンタテインメントとは?

音楽

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リアルサウンド

 コーラスグループのDEEPが新たな才能を見い出すため、約4カ月間に渡って行ってきた『DEEP VOCALIST AUDITION』。7月22日にマイナビBLITZ赤坂にて行なわれた最終審査にて宇原雄飛、杉山亮司、比嘉涼樹の3名が選出され、新プロジェクト「DEEP SQUAD」のスタートが発表された。DEEP SQUADは、元のDEEPの形も残しつつ、新たに加わったメンバーとの組み合わせで様々なボーカル表現を行うプロジェクトになるとのこと。既存メンバーにとっても、新メンバーにとっても、新たな挑戦の幕開けとなった『DEEP VOCALIST AUDITION』と、DEEP SQUADの誕生について、6人の思いを聞いた。(高橋梓)

DEEPの未来を一番想像できた3人

ーーまずは新メンバーの方々、改めて自己紹介をお願いします。宇原さんからどうぞ。

宇原雄飛(以下、宇原):18歳、大阪府出身です。特技はサッカーで、趣味は風景を見に行くことです。おすすめは生駒山の絶景スポットです。

TAKA:無添加オーガニックボーカリスト(笑)。彼はナチュラルな人柄で、すごく真っ直ぐなんですよ。ボーイスカウトとか似合いそうだよね。

宇原:帽子も好きです。

KEISEI:DEEP SQUADに入ってなかったら、ボーイスカウトをやってたかもしれないね(笑)。

ーー宇原さんは素朴さが魅力ですね。では、比嘉さんお願いします。

比嘉涼樹(以下、比嘉):沖縄出身の23歳です。趣味はアニメとファッションで、服はモードっぽいのもストリートっぽいのも好きです。ブランドだと、自分ではまだ買えないですけれどCELINEがかっこいいなと思います。

KEISEI:沖縄の音楽はやらないの? この前、BEGINさんの「オジー自慢のオリオンビール」を歌ってたじゃない?

比嘉:エイサーとか、有名な曲を知ってるくらいです。

YUICHIRO:指笛、吹けないの?

比嘉:できます!(実演)

一同:おー!

KEISEI:今度、楽曲でそういうの入れちゃおうか、指笛。

YUICHIRO:沖縄っぽい音楽をやるきっかけにもなるかもね。三線とか。

比嘉:練習しておきます。

ーー最後は、杉山さんお願いします。

杉山亮司(以下、杉山):23歳、埼玉県出身です。趣味はサッカーと、ラップのリリックとか歌詞を書いたりすることです。

KEISEI:もともと塗装工をやってたよね。

杉山:バイトで塗装工をやってたので、それは特技ですかね。

KEISEI:どこを塗るの?

杉山:壁を塗りつつ、人の心も僕の色に塗っていけたら……。

KEISEI:キャッチコピーは、「人の心に色を塗る仕事をしてます、杉山亮司です」だね(笑)。僕も色を塗りたいですっていうファンができるかもよ。

ーーキャッチーで良いですね(笑)。『ROAD TO D 夢への軌跡』(MixChannel)の中で、TAKAさん、YUICHIROさん、KEISEIさんは「ファイナリストは全員良かった」と話していました。その中でも3人にキラリと光るものを感じたのですか?

TAKA:はい。オーディションを受けてくださった皆さんからインスパイアを受けることもありましたが、中でもこの3人はこれからのDEEPの未来を想像するにあたって一番インスパイアを受けたというか。これからが想像できた3人です。

YUICHIRO:ファイナリスト7人と歌っていく中で、この3人が一番フィーリングが合うと思いました。杉山くんに関しては、ラップもできたりとか。新たな風を吹き込んでくれる可能性を感じて選ばせてもらいました。

KEISEI:彼ら3人は、自分をさらに跳ねさせる見せ方を知らず知らずのうちにやってるんです。そういうものを最初から持ち合わせていたので、ステージ上に立つべき人間として生まれてきた3人だなって。あとは全員、真面目です。そこが僕の中では一番、評価したところ。こんなにルックスがいいのに、男気しかないっていう。

ーー合宿を通すと、人間性も透けて見えてきたり。

KEISEI:見えます。最初3人と会った時に、もっとツンツンしてるだろうなって思ってたんです。宇原くんは関西弁でお調子乗りなのかなとか、比嘉くんももっと尖ってるのかなとか。でも全然そういうのは無かったんです。映像と話してみてのギャップが素敵だな、と。杉山くんも優しくて、可愛らしいです。

オーディションが進むに連れて明確になった「やりたいこと」

ーーそんな彼らを発掘した『DEEP VOCALIST AUDITION』は、DEEPにとっては初めての主催オーディションでした。

TAKA:はい。とにかく受けてくださる皆さん、支えてくださったスタッフさんに対する感謝の気持ちが大きかったです。自分が受けてきたオーディションも、色んな人に支えられて出来てるんだなって。あとは、夢を叶えるきっかけとして『DEEP VOCALIST AUDITION』を作ったので、受けてくださった方々をどうケアしていくか。どうしても合否が決まってしまうので、「受けて良かった」と思ってもらえる内容にしなきゃいけないとも考えていました。すごく難しかったです。

YUICHIRO:自分たちが始めたオーディションなんですけど、たくさんの方々が動いてくださったので気が引き締まりました。それに、多くの参加者の歌を聞けるのは楽しかったです。たまに僕らをジッと見ながら歌う方がいたりもして(笑)。

TAKA:いたね! でも、そういうのが見えると気迫が伝わってきます。参加者の人となりが見える、素敵なオーディションだったと思います。

KEISEI:どの方も歌が好きで自分の歌があって、それを僕らに届けてくれたことが嬉しかったです。1万2000人の方が必死に自分の思いを届けているところを見て、「歌はこうじゃなくちゃ」と感じました。

ーー開催する側でも学ぶことがあったオーディションだったわけですね。逆に新メンバー3人は受ける側での参加でした。

宇原:審査されてると思いながら歌うのは難しくて。練習でできていたことができなかったり、ステージで歌うのとは違った緊張感でした。

比嘉:何回やっても慣れないもので、僕もめちゃめちゃ緊張しました。ただ、最終審査のライブパフォーマンスでDEEPさんと一緒に歌った時は、合宿中に毎日一緒にやっていたのもあって安心して歌えました。

杉山:僕は三次審査で、歌詞を間違えた箇所があって。

YUICHIRO:「間違えました、すみません」と言って帰っていったよね。

杉山:自由曲の時、ほぼ歌詞が飛んでしまって(笑)。フリースタイルラップみたいになっちゃったんです。「間違えてしまったんですけど、伝われば良いなと思っています」と言って去った記憶があります。早く帰りたいと思ってしまいました。

TAKA:でも、そういうところで出るんですよ、キャラクターが。「あ、謝った子だ」って印象付けた時点で勝ちじゃないですか。

ーーそれができるのは、強いですよね。そんなオーディションの中でDEEP SQUADというプロジェクトが誕生していった、と。

TAKA:オーディションが始まる時に具体的なグループ像は何も考えず、受けてくださる皆さんからもらうイメージで創造していこうと思っていたんです。オーディションが進んでいくうちに「ああしたい」「こうしていきたい」と思うようになって、たどり着いたのがDEEP SQUADという形でした。

ーー多様なボーカリストが増えることで、できることの幅も広がりそうです。

TAKA:はい。例えば、新メンバー3人でやる曲があってもいいと思うし。あとは、他のアーティストさんと新メンバーの誰かがコラボするとか。色々と展開が広がるなと思っています。それはいろんなボーカリストの歌を聞いて、「こうしたら面白いんじゃないかな」ってインスパイアを受けた結果です。

6人で、また日本武道館にも立ってみたい

ーーDEEP SQUADの具体的な活動は決まっているんでしょうか。

TAKA:具体的な展開は、これから随時決まり次第発表していくことになると思います。まずはDEEP SQUADというプロジェクトと、僕たちを皆さんに知っていただくことが大切なので、皆さんの前でパフォーマンスすることが当面の活動にはなると思います。

ーー音楽面でチャレンジしたいことはありますか。

KEISEI:世界的に見ても、DEEP SQUADのようなアーティストはあまりいないと思います。僕らのルーツにはブラックミュージックがありますけども、その枠だけにとらわれない、今までにない集団になると思います。僕らも本当にどうなるのか分からない。

TAKA:“グループ”じゃないんです、バッド・ボーイ・レコードみたいな、アーティスト集団のようなイメージ。

KEISEI:レーベルの感覚に近いかもしれないです。

TAKA:そうだね。その第一歩がこの3人ということで、ここからさらに大きく展開していきたいです。従来のDEEPは継承しつつ、DEEP SQUADという新たなカテゴリーを作っていくという。

ーーDEEPならではの歌唱力重視の音楽性は維持しつつ、R&B系のコーラスグループという枠にはとらわれず、様々なジャンルに挑戦していくイメージですね。そうなると、気になるのは新メンバーの音楽の好みです。

杉山:中学生から聴いているのは、クリス・ブラウン。「With You」みたいな歌だけの曲から、ラップだけの曲もあって、多彩な表現が魅力的なアーティストです。歌もラップもできるアーティストになりたいんですが、それはクリス・ブラウンの影響もあります。

比嘉:僕はいろいろなジャンルを聴きますが、好きなグループで言えばBIGBANGです。他にも日本のアイドルの曲とか、アニソンも好きで聴いたりしています。

宇原:僕はFull Of HarmonyのMhiroさんです。しっかり歌い上げる曲もあるし、グルーヴィーな曲もあるし、かっこいいと思います。

ーーそれぞれの個性を活かして活動していけそうです。

KEISEI:はい! DEEP SQUADでボーカルブームを起こしたいと思っています。一時期、「ハモネプリーグ」などの影響もあり、歌で盛り上がってた時代があったじゃないですか。ああいったムーブメントをもう一回作りたいんです。歌っていいな、カラオケ行きたい、DEEP SQUAD最高! みたいな。

TAKA:視野を広げて、プロデュースという立場でもLDHに貢献していきたいです。DEEP SQUADが次世代の才能を持った人たちが育っていく場所になったら最高です。フェスのようなイメージで、いろんなエンタテインメントが一挙に楽しめるアリーナツアーとか、そういうのもやってみたいです。

YUICHIRO:まずはこの6人で大きなステージ目指したいです。また日本武道館にも立ちたい。若いメンバーが入ったことで壮大な夢を描くことができているので、これから楽しみです。

ーー新メンバー3人は、今後実現したいことはありますか?

宇原:新しい試みに選んでもらったので、選んで良かったと思ってもらえるようになりたいです。DEEPファンの方以外にも、好きになっていただけたらと思います。

比嘉:いろんな方に影響を与えられる歌を歌いたいのはもちろんなんですけど、身近な人、例えばDEEPの3人にも影響を与えられるアーティストでありたいと思います。

杉山:プロジェクトの始まりですので、しっかりと影響を与えられる人になりたいです。自分を目指してくれる人が出てきてくれたら嬉しいです。

(取材・文=高橋梓/写真=石川真魚)

DEEP SQUAD オフィシャルサイト