今田美桜が語る、自身初のスタイルブック 「これだけ『好き』と言えることって楽しい」
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今田美桜初のスタイルブック『今田美桜スタイルブック イマ』が絶賛発売中だ。本書は、今田自身が「ずっと行きたかった」と語る初めてのLAで見せた素顔をはじめ、本人私物・本人スタイリングのコーディネート企画や、親友・永野芽郁との対談、これまでの軌跡を振り返るロングインタビューも収録した充実の内容となっている。今田に、お気に入りのファッションや永野との交流、撮影の裏側についてまで話を聞いた。
「今の自分を表現するいいきっかけをいただきました」
ーー先日のスタイルブックお渡し会はいかがでしたか?
今田美桜(以下、今田):スペインに留学中の方や台湾から来てくださった方もいらっしゃって、すごく嬉しかったです。本当に短い間でしたけれど、「福岡に今度行くのでおすすめありますか?」とか「博多弁言ってください!」とかいろんなお話ができました(笑)。直接ファンの方とお話しできる機会もそんなに多くはないので、私自身が勇気をもらいました。
ーー今田さんのパーソナリティーを深く知ることができる一冊に仕上がっています。
今田:ロングインタビューや私物紹介の企画など、自分の好きなものを文字に起こした一冊になっていると思うんです。「自分はこれが好き!」ってひとつひとつ紹介する機会もないし、雑誌やwebのインタビューはありましたが、幼稚園から今までをここまで深くお話ししたこともないので、今の自分を表現するいいきっかけをいただきました。
ーーセットアップのスーツなど、メンズライクなファッションが新鮮です。
今田:私は、女の子らしいふわっとしたものが好きというイメージがあるみたいなんですが、実はそうでもなくて。男の子っぽい服は私物でも持っているので、今の自分らしいファッションを見せられたと思います。
ーースタイルブックの中で、お気に入りの衣装はありますか?
今田:どれもシチュエーションに合っていて、一つに絞るのは難しいんですが、ビールを飲んでいる時の服(p.38~39)は、自分が持っていないタイプの服で新鮮でした。私はビールが好きなんですが、そういうビール好きの雰囲気と服のカラーがなんだかマッチしているなと思って(笑)。すごく好きですね。
あと、「LONDON(ロンドン)」と書かれたTシャツを着ている写真(p.34)があるんですが、フィッティングの時に、LAなのに「ロンドンTシャツ」を持っていくっていう冗談でスタッフさんとずっと笑っていました(笑)。そういえば、お渡し会の時にこの写真と全く同じ格好をしてきてくれた子がいたんです! わざわざ買ってきてくれたみたいで。すごく嬉しくて、「あーロンドンだ!」って思わず言っちゃいました(笑)。
ーー「ずっと行きたかった」というLAですが、訪れてみてギャップはありましたか?
今田:ギャップはなかったです。映画や写真で観ていて、「きっとハッピーな空間なんだろうな」とは思っていたんですが、その想像を飛び越えるほど楽しかったです。
ーースタイルブックでは、親友・永野芽郁さんとの対談も収録されています。
今田:芽郁ちゃんはすごく尊敬しているし、考え方が似ているんです。良い所は一言ではまとめられないですけど、すごく責任感の強い子だなと思います。
ーー普段はどんな話をするんですか?
今田:将来の話とかをそんなに細かくする訳でもないし、くだらないことでずっと笑ってい
ます(笑)。芽郁ちゃんは私よりも若くて、妹と同じ年齢ですが、お仕事の世界では先輩でお姉ちゃんみたいなところもあって。妹だったり姉だったり、いろんな人になれる子ですね。
ーー今田さんがここまで女優を続けてこれた理由はなんだと思いますか?
今田:やっぱり、「やりたい」という思いがあったからだと思います。高校3年生で進路を決める時に、親にここまで自分の意見を言ったのは初めてなんじゃないかってくらい「女優をやりたい」としつこく口に出していて。スタイルブックにも書いてありますが、両親と話し合って、周りの同級生が大学を卒業する22歳までやってみようということになりました。当時は東京に行く予定もないし、上京する勇気もなくて。だけど、いつかは東京に行きたいという思いはあって悶々としていました。4年が経った今振り返ってみると、22歳というタイムリミットを設けたことがよかったのかもしれません。
ーー女性にとってもコスメやファッションなど参考になる一冊で、「生まれ変われるなら何
になりたい?」という質問に「もう1回女の子になりたい」と答えていたのが印象的でした。
今田:確かにこのスタイルブックを作らせていただいて、「もう1回女の子になりたい」と改めて強く思ったかもしれないです。男の子だったり、鳥とか海老になりたいと思ったことも昔はあったんですけど(笑)、このスタイルブックを作って、やっぱり女の子って楽しい! と思いました。もちろん女の子だけじゃなくて、好きなものをこれだけ「好き」と言えることって楽しいと感じたので、その楽しさが伝わればと思います。
ーーまたいつか、スタイルブックは出したいですか?
今田:そうですね。新たに成長したタイミングで、成長した部分をお見せできれば嬉しいです。
(取材・文=島田怜於/撮影=西村満)