さなり、Rude-α、ミッチェル和馬……若手アーティストの可能性を広げる『オオカミくん』シリーズ
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AbemaTVの人気番組『オオカミくんには騙されない♡』シリーズ。女子高生の3人に1人が見ていると言われる恋愛リアリティーショーで、圧倒的な注目度の高さを誇っている。加えて、今や『オオカミくん』は、若手アーティストの人気に火をつける登竜門となっている。
その筆頭ともいえるのが、さなりの存在である。彼が出演したのは『白雪とオオカミくんには騙されない』(AbemaTV)の2019年1月13日から開始されたシーズンだ。甘いマスクかつ思わせぶりなさなりに、日本全国の女子は熱狂。“さなりんず”というファン呼称まで生まれた。
デビュー作となる「悪戯(prod.SKY-HI)」のMV公開にともない、告知ツイートをした際(2019年11月18日)の反応はコメント:15、リツイート:991、いいね:4722という数字だった。しかし、オオカミくん内でも用いられた「prince」の告知をした際(2019年1月25日)にはコメント:72、リツイート:3501、いいね:1.6万という数字をたたき出している。
さなり / 悪戯(prod. SKY-HI) Music Video
悪戯のMVがでました!!!!!
よろしくお願いします!!!!FULL https://t.co/tgRirzveDz pic.twitter.com/XcPjHsAuNG
— さなり (@takoyaki6678) November 12, 2018
さなり / Prince【Music Video】
FULL↓https://t.co/M00NKnA4N9Music & Lyric & Track : さなり
Director : TAIGA MINAMI@taiga3733 #さなり#さなりくん pic.twitter.com/7pPP6rfoUo— さなり (@takoyaki6678) January 24, 2019
これは番組の出演を経て、認知を広げた結果だといっても過言ではないだろう。1st LIVE TOUR『SICKSTEEN』は、即日ソールドアウト。過去最大規模の会場での追加公演も決定している。『オオカミくん』シリーズをきっかけにして、次なるフェーズへ活躍を広げる第一人者だ。
また、今期の『オオカミちゃんには騙されない』(AbemaTV)に出演しているRude-αとミッチェル和馬(INTERSECTION)も、番組出演をきっかけに新たな層をファンとして獲得している。
水槽おじさんや中国語おじさんといった愛称で、親しみやすいキャラクターを打ち出したのはRude-αだ。人懐っこい笑顔で場を和ませる彼だが、実は『高校生ラップ選手権』準優勝の成績を持つ実力派。ヒップホップファンの間での知名度は高く、街でサイファーをすればあっという間に人だかりを生み出す。
そんな彼の魅力を、ヒップホップを聴かない層に届けたのが『オオカミちゃん』だ。等身大で優しい普段の様子と、ステージに立つ熱くかっこいい姿のギャップに卒倒する女子が続出し、同性からも「男として惚れる」との声もあがった。アニメ『Dr.STONE』のエンディングテーマを担当するなど、活動の幅を広げているRude-α。番組出演をきっかけに、さらなる飛躍をすることは間違いない。
もうひとりのミュージシャンは、INTERSECTIONのメンバーであるミッチェル和馬だ。ハーバード大学在学中、「MEN’S NON-NO」専属モデルという経歴は、まさしく才色兼備。番組内でも真っすぐで紳士的な対応をし、その片鱗を覗かせている。INTERSECTIONは、メンバー全員が日米ハーフのバイリンガルなだけでなく、ニューヨーク、ハワイ、カリフォルニア、キューバといった異なる文化圏で育ったというバックグラウンドを持つ4人組だ。ダンスボーカルグループとしての実力も高く、今年の夏は『a-nation』などへ出演。日本屈指のボーイズグループとして注目を集めている。
そんな彼らをイマドキの女の子に知らせることになったのが、『オオカミちゃん』だ。かつては、きいたや那須泰斗も出演しイケメンの登竜門にもなっている同番組。かっこいい男子に目がない女子たちはチェックを欠かさない。その結果、ルックスをきっかけに興味を持ち、洗練された音楽性に魅了されたファンが続出している。最近では『スッキリ』(日本テレビ系)にも出演し、さらに多くの認知を獲得したINTERSECTION。彼らの人気ぶりが加速するのも時間の問題といえるだろう。
若手アーティストの登竜門として、確固たるポジションを築いている『オオカミくん』シリーズ。同番組がさらなるスタ―を生み出すのが楽しみだ。
■坂井彩花
ライター/キュレーター。1991年生まれ。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。Rolling Stone Japan Web、EMTGマガジン、ferrerなどで執筆。Twitter