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英国ロイヤル・オペラ日本公演にアントニオ・パッパーノ「光栄に思います」

ニュース

英国ロイヤル・オペラ 2019年日本公演「ファウスト」「オテロ」が、9月に東京、神奈川で開催される。これに先駆けて開幕記者会見が9月6日に東京都内で行われた。

本公演は英国ロイヤル・オペラにとって約4年ぶりとなる日本公演。会見には英国ロイヤル・オペラ音楽監督で指揮を務めるアントニオ・パッパーノ、「ファウスト」より、ファウスト役のヴィットリオ・グリゴーロ、メフィストフェレス役のイルデブランド・ダルカンジェロ、「オテロ」より、オテロ役のグレゴリー・クンデ、デズデモナ役のフラチュヒ・バセンツ、ヤーゴ役のジェラルド・フィンリーが出席した。

「日本に来るたびに光栄に思います」と挨拶したパッパーノは、「今回はグノーの『ファウスト』、ヴェルディの『オテロ』の2作品を聴いていただきます」と述べ、デイヴィッド・マクヴィカー演出の「ファウスト」について、「2004年に初演された、多くの皆様に愛されてきたプロダクションです。ゲーテの原作に基づいた、音楽に非常に力のある作品で、ゴシックの要素もある、とても魅力的な舞台です」と語る。

パッパーノはグリゴーロとダルカンジェロを「素晴らしいキャスト、悪魔と老教授です。この作品はキャストが充実していなければ実現できません」と紹介。一方グリゴーロは、パッパーノに「すべてを信頼し、任せることのできる存在」と信頼を寄せつつ、「若くありたい! 金なんかいらない!」と役になりきって会場を和ませる。続くダルカンジェロも「前回の日本公演では『ドン・ジョヴァンニ』で、また悪いヤツですが、今回は悪魔なのでちょっと趣が違いますね」と笑いを誘った。

キース・ウォーナー演出の「オテロ」について、「シェイクスピアが伝えようとすることを1つも間違えることなく伝える素晴らしい作品」とパッパーノ。主演のクンデとフィンリーのことは、「この2人なしにこの作品はできません。オペラの中でもっとも難しい役どころですが、その人物になりきって演じることができる」と絶賛し、「バセンツさんは、純粋でまっすぐで、汚れのない、清らかなデズデモナを演じる歌手です」と続けた。

クンデは「オテロはテノールが目指す頂点にある役の1つ」と述べ、フィンリーは「ヴェルディの音楽には、ヤーゴの人間性が見事に描き出されている。恐ろしいけれどドラマティックな舞台」と分析。そしてバセンツはパッパーノについて「本当に特別なアーティスト。ほかにはいない指揮者です」と賛辞を送った。

「ファウスト」全5幕は、9月12日、15日、18日に東京・東京文化会館、22日に神奈川・神奈川県民ホールにて、「オテロ」全4幕は、14日、16日に神奈川県民ホール、21日、23日に東京文化会館にて上演される。

英国ロイヤル・オペラ 2019年日本公演「ファウスト」「オテロ」

C.F.グノー作曲「ファウスト」全5幕

2019年9月12日(木)、15日(日)、18日(水)
東京都 東京文化会館

2019年9月22日(日)
神奈川県 神奈川県民ホール

指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:デイヴィッド・マクヴィカー

キャスト

ファウスト:ヴィットリオ・グリゴーロ
メフィストフェレス:イルデブランド・ダルカンジェロ
マルグリート:レイチェル・ウィリス=ソレンセン

G.ヴェルディ作曲「オテロ」全4幕

2019年9月14日(土)、16日(月・祝)
神奈川県 神奈川県民ホール

2019年9月21日(土)、23日(月・祝)
東京都 東京文化会館

指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:キース・ウォーナー

キャスト

オテロ:グレゴリー・クンデ
デズデモナ:フラチュヒ・バセンツ
ヤーゴ:ジェラルド・フィンリー