「ルイ・ルイ」のメロディに乗せて、快快の約2年半ぶりの新作開幕
ステージ
ニュース

快快「ルイ・ルイ」より。(撮影:加藤和也)
快快の新作「ルイ・ルイ」が、台風の影響で9月8日の公演が中止になったため、昨日9日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて開幕した。
「ルイ・ルイ」は、快快にとって約2年半ぶりとなる新作。脚本を北川陽子、演出を快快が手がけ、ニホンオオカミのぬいぐるみを軸とした作品を立ち上げる。
ステージは床から数十センチ高いところに組まれ、上空にはステージと同じ大きさの青空が広がっている。空は吹き抜けになっていて、ステージ中央にはリビングを思わせるテーブルが置かれている。そこに初音映莉子が突っ伏していると、ラジオから毒蝮三太夫演じるルイの声が流れ始め、色とりどりの衣装を着た男女が舞台に姿を現す。彼らはリチャード・ベリーのヒットソング「ルイ・ルイ」に乗せて、思い思いのステップを踏み……。
劇中では、ラジオ放送の体裁をとりつつ、歌やダンス、俳優それぞれの心象風景を投影したシーンなどが次々と展開。快快らしい笑いと大胆さを交えつつも、自身や社会に対する客観的な目線が盛り込まれ、一見するとバラバラなシーンが「愛」「寂しさ」「夢」「死」などいくつかのキーワードでつながっていった。上演時間は約1時間45分。公演は9月15日まで。
快快「ルイ・ルイ」
2019年9月8日(日)~15日(日)※8日は台風のため公演中止。
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
脚本:北川陽子
演出:快快
ぬいぐるみ制作:片岡メリヤス
出演:大道寺梨乃、野上絹代、山崎皓司、石倉来輝、白波多カミン、初音映莉子、ルイ(ぬいぐるみ)
特別出演:毒蝮三太夫(声)