佐藤隆太の1人舞台『エブリ・ブリリアント・シング』 観客参加型で上演
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佐藤隆太の1人舞台『エブリ・ブリリアント・シング ~ありとあらゆるステキなこと~』が2020年1月25日から東京・池袋の東京芸術劇場 シアターイーストで上演される。
2013年にイギリスで初上演し、2014年に『エディンバラ国際演劇祭』に参加して以降3年連続で同演劇祭で上演されている『エブリ・ブリリアント・シング』。ダンカン・マクミラン、ジョニー・ドナヒューによる同作は観客との距離が近く、トークライブのような形態で実施されている。
佐藤隆太が出演する『エブリ・ブリリアント・シング ~ありとあらゆるステキなこと~』は、2014年以降に世界中で翻訳されている『エブリ・ブリリアント・シング』を日本で初上演するもの。佐藤が開演前に観客へ番号のついた小さなカードを配り、観客は劇中に自分の番号が呼ばれたら「この世界にあるありとあらゆるステキなこと」が書き連ねられたリスト上にある言葉を読み上げるなどして参加する。佐藤に促されて参加するうちに物語が進行するという構成で、観客にとっての「人生でステキなもの、ステキなこと」を探る作品にもなるという。翻訳、演出は谷賢一が務める。
同作について佐藤は「今回のお話を頂き、台本を拝読して、すぐに『やらせてください!』とお答えしました。初めての一人芝居、ユニークな上演形態など、経験のないことへの好奇心が湧きました。しかし何よりも、この作品が持っている力に心を動かされたのです」とコメント。
谷は「この本は、演劇とショーの中間にあるような、魔法のような作品です。演劇かしらと思って観に行くと、キャストがラフに観客に話しかけてきて、なるほどこれはトークショーなのだなと思って油断して観ていると、いつの間にか主人公の濃厚なドラマに引き込まれていて『これはドラマだ!演劇だ!』と思わされる。アドリブのようにしか見えない箇所が何箇所もあるのに、すべての台詞と行動は戯曲中で指示されている。舞台と観客の関係、フィクションとノンフィクションの境界を揺さぶってくる野心作なのです」と明かしている。
チケットの一般販売は11月16日からスタート。なお同作は東京公演終了後、新潟、長野、愛知、大阪、高知を巡回する。