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北村一輝が川島夕空をひっぱたく 『スカーレット』親子に引き継がれる「意地」の強さ

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リアルサウンド

 NHKの連続テレビ小説『スカーレット』が2週目を迎えた。川原家のピンチを救ったのは、第5回で喜美子(川島夕空)たちの元を去った草間(佐藤隆太)だった。

【写真】借金取りに噛み付く直子

 大阪へ行く道中だった父・常治(北村一輝)は、借金取りと遭遇したものの見事に交わしそのまま大阪へ。だが、借金取りは常治不在の川原家に向かった。常治が帰るまで待つという借金取りに喜美子たちは、食事を与え、お風呂を沸かし、奉公をする。当時、贅沢な卵を頬張る借金取りを見た妹の直子(やくわなつみ)は「ゆで卵うちも食べたい」と嘆く。喜美子は妹のために「1個だけでいいから残してくれ」と頼むが、借金取りは家にあったゆで卵を全部食べようとする。すると直子は男の腕に噛みつき、怒った借金取りは逃げる直子を追いかける。直子が捕まり、万事休すかと思われた瞬間に、草間が現れ、落ち込んで俯いていた時とは一変してヒーローのように柔道の技でやっつけてしまった。

 川原家に常治が戻ってきた頃には、草間が代わりにお金を渡し、借金取りは帰っていった。草間は渡したお金を、倒れていた自分を助けてくれた常治への借りを返したいという気持ちだと伝えるが、その好意を常治は拒否する。常治は草間が支払った1000円を返したい。しかし、880円しかなく、「120円」「120円」と落ち着かない様子で探し回る。しまいには父が必死になる姿を見て、「もろといたらええやん、何で受け取らんの?」と迫る喜美子を「あかんもんはあかんねん!」とひっぱたくのだった。

 幼少期編の喜美子の友人たち照子演じる横溝菜帆や信作演じる中村謙心らの子役の芝居が話題になることが多いが、川原家の姉妹たちが表情で見せる演技もインパクトに残るものがある。姉に駄々をこねる時の直子の妹らしさや、妹の面倒をしっかり見る喜美子の姉としての立ち居振る舞い。そして、ひっぱたかれた後に睨みつける喜美子の目は、川原家の長女として父親に意見する意地が見えた。

 常治が草間からお金を受け取れない「意地」。今週は、喜美子たちが成長し、役者陣も川島から戸田恵梨香にバトンタッチすることが、第6話放送後の予告映像で明らかになっている。父親のこの意地の強さが、後々の喜美子にどう引き継がれていくのだろうか。

(大和田茉椰)