ニヒリストに恋した女子高生描く、ベルリン国際映画祭出品「あみこ」公開
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「あみこ」ポスタービジュアル
第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品された山中瑶子の監督作「あみこ」が、9月1日から7日まで東京・ポレポレ東中野にて1週間限定でレイトショー公開される。
PFFアワード2017で観客賞を受賞した「あみこ」は、山中がスタッフとキャストをSNSで探し出し、19歳から20歳にかけて独学で撮り上げた処女作だ。主人公は「人生がんばったって仕方がない。どこへ行こうが意味はない、どうせ全員死ぬんだから」という人生観を持つ女子高生・あみこ。彼女が、自分と同じニヒリストでありながらサッカー部の人気者でもある“アオミくん”に恋をして暴走していくさまが描かれる。現在、YouTubeでは予告編が公開中。
北米最大の日本映画祭であるJAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ!で、本作を鑑賞した坂本龍一のコメントも到着した。「久しぶりに爽やかな日本映画を観た気がする。何というか映画の後味が爽やか。そして若い。そう、60年代初頭に登場したヌーヴェル・ヴァーグの映画のような軽さと滑稽さ、痛さとテンポが感じられる。今後の作品が楽しみだなあ」と絶賛している。
(c)Yoko Yamanaka