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『2019 MAMA』BTSが今年も賞を総なめか? 白熱するインターネット投票の行方を追う

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リアルサウンド

 今年も『MAMA』の投票がヒートアップを繰り広げている。

 MAMAとは「Mnet Asian Music Awards」の略で、名前のとおり、Mnetが主催する音楽の祭典。1999年からはじまり、2010年にはマカオ、2011年にはシンガポール、2012年から2016年は香港、2017年にはベトナム、日本、香港、そして昨年は韓国、日本、香港で授賞式が開催され、その規模も次第に拡大している。そして今年は12月4日に日本のナゴヤドームでの開催が決定。パフォーミング・アーティストとしてTWICE、SEVENTEEN、MONSTA Xなど人気K-POPグループの参加が予定されており、早くも期待を集めている。

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 MAMAでは「今年の歌手」賞、「今年の歌」賞をはじめ、男性・女性新人賞や昨年からスタートした「Worldwide Fan’s Choice Top10」など、すべての賞がインターネットを通じた投票で決まるため、ノミネートされた瞬間からファンダムの動きも活発に。大賞とも言うべき「今年の歌手」賞と「今年の歌」賞は毎年、熾烈な投票合戦が繰り広げられるが、中でも昨年「今年の歌手」賞と「今年のアルバム」賞と「今年のワールドアイコン」賞、さらには「Worldwide Fan’s Choice Top10」「Favorite Dance Artist Male」と「Favorite Music Video」「M WAVE Global Choice」「TikTok ベスト・ミュージックビデオ」「ベスト・アジアン・スタイル」と驚異の強さを見せたBTSが今年も賞を総なめするのか、もしくは彼らに立ちふさがるとしたらどのグループなのか、注目したい。なお、現時点での投票順位は「今年の歌手」賞で37.91%、「今年の歌」賞で39.05%、「Worldwide Fan’s Choice Top10」では35.56%と圧倒的(11月27日21時時点、公式サイトより)。その他、「男性グループ賞」、「男性グループベストダンスパフォーマンス」の計5つの賞で1位を記録している。

 男性グループ賞は2位にEXO、3位には来年初のドームツアーを発表したばかりのSEVENTEENがランクイン。さらにGOT7、MONSTA X、NCT 127と、人気と実力を兼ね備えたグループが軒を連ねている。

 一方、女性グループは昨年に引き続きTWICEが最有力。女性グループ賞は34.71%、女性グループベストダンスパフォーマンスでは36.18%で1位をキープし、こちらも人気の高さを見せつけている。しかしながら女性グループもBLACKPINKをはじめMAMAMOO、Red Velvet、GFRIEND、IZ*ONEとそうそうたるメンツが揃っており、正直どのグループが受賞したとしてもおかしくないと言える。一瞬でひっくり返される可能性もはらんでいるのが投票の怖さであり、面白さ。結果がどうなるか、当日を楽しみに待ちたい。

 これらの賞とはまた違った意味で激戦を極めるのが新人賞。対象年にデビューしたアーティストにのみが受賞できる賞であり、今後の飛躍を占う意味でも、MAMAの新人賞は大切だ。女性新人賞はすでにTWICEの妹分という肩書が不必要なほど活躍めざましいITZYが50%を上回る投票率で1位を制覇。もはや新人というくくりがそぐわないほどの貫禄を備え始めている彼女たちの新人賞受賞はかたいと思われる。

 一方、男性新人賞はBTSの弟分であるTOMORROW X TOGETHERが50%近い投票率で1位を奪取。だが2位には『PRODUCE X 101』から誕生したX1、そして日本デビューも決まり今後が期待されるATEEZ、『PRODUCE 101 Season2』出身のカン・ダニエルにキム・ジェファン、そしてAB6IXらが控えており、予断を許さない。

 投票はファンダムが大きいグループが有利なシステムではあるものの、「今年の歌」賞は男性・女性グループ、ソロシンガー、HIPHOPアーティスト、ドラマOSTなどなどオールジャンル一体となって戦うため、波乱が起きやすいとしたらこの賞。BLACKPINKの「Kill This Love」や今年韓国で大ヒットしたN.Flyingの「Rooftop」、HIPHOPからはウ・ウォンジェの「Taste (Feat. GIRIBOY)」やCrushの「NAPPA」、Epik Highの「LOVEDRUNK(Feat.Crush)」などもノミネートされており、楽しみが広がる。投票をきっかけにこうした他のノミネート曲やアーティストへと興味が広がっていくのもまたMAMA投票の楽しみ方のひとつだ。

 12月4日に開催される『2019 MAMA』は授賞式ではあるものの、招聘されたアーティストたちによる豪華なステージも楽しみ。当日は華やかなレッドカーペットからはじまって、アーティスト同士のコラボレーションが用意されていることが多く、また受賞アーティストのコメントやパフォーマンスも感動的だ。アーティストたちもこの日のために特別なステージを用意してくれることが多いので、賞レースを抜きにしてもじゅうぶん楽しめる。

 MAMAの受賞はアーティストたちにとっては1年がんばったご褒美である一方、その1年の集大成としてのパフォーマンスを観てもらえる場。今年1年を振り返りつつ、また来年のがんばりに期待して、ぜひMAMAを投票から楽しんでみては。(尹秀姫)