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菜々緒を救うヒントは“母の愛”? 『4分間のマリーゴールド』にもたらされた一つの希望

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 沙羅(菜々緒)の運命の日は刻一刻と近づく。そんな最中、花巻家の母・理津(麻生祐未)が海外から戻ってくる。久しぶりに帰ってきた理津に、沙羅は本音を話せずにいた。『4分間のマリーゴールド』(TBS系)第8話では、母から子に対する強い思いと、家族愛が描かれた。

【写真】制服姿の横浜流星

 沙羅が倒れたことで慌てて病院に向かうみこと(福士蒼汰)、廉(桐谷健太)、藍(横浜流星)。だが沙羅の病状は命に別状のあるものではなかった。3人が家に帰ると、突然、母の理津が仕事から帰国していた。みことと沙羅はさっそく、今まで理津に報告していなかった結婚の話を報告。普通なら驚くような報告だが、理津は笑顔で受け入れ「おめでとう」と口にした。しかし、みことと沙羅にはまだ理津に報告しなければならない”運命”の話がある。自由に生きる母を気遣う沙羅は、なかなか話を切り出せない。そんな時、理津は突然明日からモロッコに旅立つと言い出した。それでも話せない沙羅に、みことと廉は助け舟を出し、運命のことを理津に説明した。事態を飲み込めない理津だったが、翌日、自分の運命を見て欲しいとみことに頼む。理津がすぐに自死を選び、みことの見た死ぬ日と異なれば沙羅を救えるのではないかと考えたのだ。

 結局、みことが理津の運命を見ることはなかった。しかし、その後みことは不思議な体験をする。仕事で病院に運んだ妊婦の子供が、助かったという連絡が入った。妊婦の運命は変えられなかったみことだったが、子供の運命は変わったことに気がつく。みことはこのことが、沙羅を救う手がかりになるのではと一筋の光を見つけた思いでいた。

 芸術家肌で自由人の理津は、沙羅にとってよき理解者でもあり、時に、さみしい思いを押し殺して関係を保ってきた相手でもある。沙羅から見て魅力的な母の姿と、沙羅が求める母親の愛情との間には大きなギャップがあり、それは沙羅を悩ませた。そんな苦しみを、廉はいつも見守ってきた。故に、理津に辛く当たるのだった。

 第8話では、第7話に廉が家長として責任を果たしてきた裏に、理津の存在があったことがわかる。花巻家が異母兄弟でありながら家族としての結びつきが強い理由は、こうした家庭環境も少なからず影響したのだろう。

 しかし、そんな理律にも子を思う強い気持ちがあった。実際みことは、理津の沙羅に対する熱い愛情に胸を打たれると同時に、みことが救った妊婦の子供が生まれてきた理由に気がつく。みことに重要なヒントを与えたのは、紛れもない母の愛だったのだ。こうして、死、すなわち”終わり”に対して向かっていた花巻家の意識は”生”へと向かう。この方向転換で、果たして沙羅を救うことができるのか。第8話は、沙羅の運命と向き合うに当たって重要な回であった。

(Nana Numoto)