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『FNS歌謡祭』出演の三代目 J SOUL BROTHERS、“RAISE THE FLAG” 3部作に見る現在の音楽的モード

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リアルサウンド

 12月11日にニューシングル『冬空 / White Wings』のリリースを控える三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(以下、三代目JSB)が、12月4日放送の『2019FNS歌謡祭』第1夜(フジテレビ系)に出演する。

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 メンバーそれぞれのソロ活動に注力した2018年を経て、2019年は“再始動”を宣言した三代目JSB。“赤”、“白”、“青”の3つの世界観を音楽で表現していく“RAISE THE FLAG”というテーマを元日に掲げると、3月には“青”を表現した1年3カ月ぶりの新曲「Yes we are」、8月には“赤”を表現した「SCARLET」を発表した。

 「Yes we are」はRYUJI IMAICHIとHIROOMI TOSAKAが共作の作詞に参加しており、高揚感に溢れたエレクトロ要素の強いトラックにのせて〈未完成の人生踊るように〉、〈軌跡の点と点つなぎ合わせた Love/闇に羽ばたいて虹をかけるから〉とグループの結束やアップグレードし続けるモードを示し、同じく三代目JSBのポップスで表現される“青”のイメージに近い「R.Y.U.S.E.I.」や「O.R.I.O.N.」に続く三代目JSBの新たなアンセムとなった。

 また「SCARLET」は、海外クリエイターやプロデューサーとタッグを組んで新境地を切り開くような楽曲で、豪快なサウンドと切なさや儚さが融合したアッパーバラード。この曲でタッグを組んだのはデヴィッド・ゲッタやアリアナ・グランデをはじめとする数々のアーティストの楽曲をプロデュースしてきたジョルジオ・タインフォートと、三代目JSBの「Summer Madness」を手がけた世界的な音楽プロデューサー/DJであるAfrojackだ。三代目JSBにとってAfrojackとのコラボレーションは、グループの音楽性を確立させる大きなターニングポイントとなった。というのも、「Summer Madness」のようなサビにインストを持ってくるEDM的要素が加わったことにより、「歌」「ダンス」「サウンド」それぞれを引き立たせる部分が1曲の中に凝縮。三代目JSBがこの手法を使ったことにより、EXILE TRIBEの音楽をよりワールドワイドな表現へと広げたとも言えるのではないだろうか。「SCARLET」の構成も、同じく音を抜く部分とビルドアップしていく部分が絶妙な高揚感と興奮を生み出している。

 そして先日MVも公開された“白”を表現した最新シングル『冬空 / White Wings』。MVにはメンバー直々にオファーを受けたEXILE AKIRAと林志玲夫妻が出演しリリース前からすでに多くの話題を呼んでいるが、2曲の世界観が交差する「冬空」「White Wings」は、“RAISE THE FLAG”で前述した2曲とは趣を変えた壮大なバラードに。しかし、色気と哀愁が漂う三代目JSBらしい魅力がたっぷり詰まった楽曲に仕上がっている。

 また、三代目JSB初のデジタルシングルとしてリリースされた「Rat-tat-tat」の“ラタタダンス”が「踊りたくなる!」「クセになる!」とSNSを中心に注目を浴び、動画投稿アプリTikTokでは投稿動画の総再生回数が1億3000万回超を記録するスマッシュヒット。さらに、三代目JSBとして2年ぶりの全国ツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2019 “RAISE THE FLAG”』を24公演行い、同一ツアーでは自己最多となる115万人を動員、グループとしての士気も高めたことに加え、個々でもソロ作品や映画、ドラマなどの演技面でもさらに飛躍となった1年だったと言える。来年で10周年を迎える三代目JSB。『LDH PERFECT YEAR 2020』の第一弾として今市隆二、登坂広臣によるドームツアーなども発表されているが、2018年のソロ活動の洗練と2019年のグループとしての勢いを振り返ってみて、7人が見せてくれる景色や音楽は、今後も拡張の可能性をまだまだ秘めているのだと期待が確信に変わった。(神人未稀)