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NYインディーズの名匠ハル・ハートリー 新作長編映画のクラウドファンディングを開始

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『ホエア・トゥ・ランド(原題)』 (c)Possible Films, LLC

12月5日(木)より、NYインディーズの名匠ハル・ハートリー監督が、クラウドファンディングサイト“キックス ターター”にて、新作映画のクラウドファンディングを行う。募集額は30万USドル(約3300万円)で、長編映画『ホエア・トゥ・ランド(原題)』の製作資金に充てられる。今年でデビュー30周年を迎えたハートリー監督の集大成的な作品であり、新作プロジェクト実現に大きな期待が高まる。

NYのインディペンデント映画シーンで活躍してきたハートリー監督は、1990年初頭より高い評価を集め、今年でデビュー30周年を迎えた。主な受賞歴は、1991年のサンダンス映画祭(『トラスト・ミー』脚本賞)、2014年の東京国際映画祭(『愛・アマチュア』シルバー賞)、1998年のカンヌ映画祭(『ヘンリー・フール』 脚本賞)、2015年のベルリン映画祭(『ネッド・ライフル』)など。また、近年も日本を含む世界各地で回顧上映が行われている。

新作長編『ホエア・トゥ・ランド(原題)』とは、どことなくハートリー監督本人を思わせる映画監督のジョー・フルトンを主人公にした、自伝的要素を含むコメディ作品だ。物語は58歳のジョーが人生の転機を感じ、近所の墓地で庭師として働こうとするところから始まる。ところが、思い込みの激しい人気女優の恋人ミュリエルが、ジョーの余命がわずかだと思い込み、噂を聞きつけた誰も彼もが最後の別れを言おうとジョーのアパートメントに押しかけることに……。

出演はビル・セイジ、ロバート・ジョン・バーク、パーカー・ポージー、エリナ・レーヴェンソンら。ハートリー監督のキャリアの初期から深く関わってきた名優たちが集結することになる。

ハートリー監督は、2011年から世界最大のクラウドファンディング“キックスターター”を通じて5回のクラウドファンディングを成功させており、インディペンデントな映画作家として新たな可能性を見出した。2017年からは年に一度、クラウドファンディングを通じて過去作品を復刻し、日本語を含む5カ国語字幕を付けてBlu-ray化するプロジェクトを続けている。海外の映画監督が「日本の観客にも観て欲しい」と自ら字幕制作に乗り出すのは非常に希有なケースだといえる。

この2019年には3番目のBlu-ray/DVD BOX セット《サバイビング・デザイアー+初期短編集》を完成。収録された6本の中編短編は、『ハル・ハートリー DAYS OF 16mm FILMS サバイビング・デザイア ー+初期短編特集』として、12月6日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかで劇場公開される。

【関連リンク】劇場公開特設サイト

■『ホエア・トゥ・ランド(原題)』クラウドファンディング詳細
・タイトル『Where To Land』
監督・脚本・製作・音楽:ハル・ハートリー
出演:ビル・セイジ(『シンプルメン』『肉』)、タティアナ・アブラコス、ロバート・ジョン・バーク(『ブラック・クランズマン』)、エリナ・レーヴェンソン(『愛・アマチュア』『シンドラーのリスト』、パーカー・ポージー(『ブロークン・イングリッシュ』)ほか
2020年4月撮影、2021年春頃完成予定

クラウドファンディングサービス“キックスターター”『Where To Land』ページにて募集

【関連リンク】募集ページ

募集期間:12月5日(木)~2020年1月3日(金)

ハル・ハートリー公式サイトにて詳細を随時発表

【関連リンク】ハル・ハートリー公式サイト

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