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Mellowhead深沼元昭が語る、音楽家としての信条とサヴァイヴ術「『周りが見えない力』も大事」

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リアルサウンド

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 深沼元昭のソロユニットMellowheadが、6年ぶりのオリジナルアルバム『Kanata』をリリースする。自身のヴォーカルに加えて、片寄明人(GREAT3)、西寺郷太(NONA REEVES)、堀込泰行(ex.キリンジ)がゲストに参加。彼の持つ卓越したセンスが、独特の乾いた味わいを持つAOR〜ソウル・ミュージックに結実した一枚となっている。

 93年にバンドPLAGUESのボーカル&ギターとしてメジャーデビュー、02年の活動休止後にはソロと並行してプロデューサーとしてのキャリアも重ねてきた彼。現在では、Mellowheadに加え、元PEALOUTの近藤智洋らと結成したバンドGHEEE、2010年に再始動したPLAGUESも含め様々なプロジェクトで活動を続けている。そして、プロデューサーとしてchayなど数多くの新鋭を手がける一方、ギタリストとして佐野元春や浅井健一の作品やライブなどにも参加。46歳となった今も八面六臂の活躍を続ける彼に、ミュージシャンとしての信条とサヴァイブの秘訣を訊いた。(柴那典)

「もともと自分一人で音楽を完成させるということに意欲があった」

――Mellowheadとしての新作アルバムは6年ぶりとなりますが、どういうところがスタート地点になって作り始めたんでしょうか。

深沼元昭(以下、深沼):6年ぶりとは言っても、その間には2010年のPLAGUES再始動もあったし、GHEEEも2作品出していて。ずっと僕としては毎年一生懸命何かしらをリリースしてきたんですよ。そうして、気付いたら6年経ってたという。

――いくつものプロジェクトが同時進行で進んでいるゆえ仕方ない、と。

深沼:自分としてはMellowheadがメインのプロジェクトだと思ってるんです。でも、PLAGUESやGHEEEは他のメンバーがいるし、ライブの話もある。そういうことがきっかけになって曲を書いたり、リリースしたりすることになるわけですね。でも、Mellowheadはパーマネントなメンバーがいないので。なので、結果的にこうなってしまったっていう感じです。

――Mellowheadはそもそも2002年に始まった深沼さんのソロプロジェクトで、それがスタートしたのはデビュー以来活動してきたPLAGUESというバンドの活動が止まった後だった。その時点では打ち込みとかスタジオワーク中心でやっていくイメージだったんですよね。

深沼:そうですね。最初はライヴをやるつもりもなかったです。僕自身、もともと自分一人で音楽を完成させるということに意欲があったんですよ。音楽を始めたのも、小学生の時に従兄弟に影響を受けたのがきっかけで。彼がカセットMTRを使って自宅で音楽を作ってたんですよ。薄暗い中でレベルメーターが光ってるのを見て、松本零士みたいで格好いいと思った。それが音楽をやりたいと思った原体験だったんです。

――バンドというよりも宅録が原点にあった。

深沼:もちろんPLAGUESでデビューしたので、自分がバンドの人と思われてもよかったんですけれど。その後99年に深田恭子さんの「イージーライダー」というシングルを作ったのも一つの転機になりました。それが運よく売れたこともあって、その後たくさんのオファーがくるようになった。そこからプロデュース業を始めるようになったんです。その頃はちょうどレコーディング機材がPro Tools中心になっていく時代で。僕も自分の家である程度は同じことができないと時間も無駄だということで、仕事で稼いだお金を自宅スタジオに投資した。それもあって、最初は完全に個人のスタジオワークで完結できるものとしてMellowheadを始めたんです。

――そこから10年以上経ち、今の深沼さんは、MellowheadとPLAGUESとGHEEEだけでなく、プロデューサーもやり、一方で佐野元春さんのバンドのギタリストも務めている。音楽活動の幅が大きく広がっています。

深沼:今は全部が楽しいし、やり甲斐がありますね。いろんな仕事を与えてくれた人に感謝したいです。デビューして22年経って、ホントにここ数年でミュージシャンになれた気がします。もともとは30歳くらいでミュージシャン辞めるつもりでしたから。

――そうなんですか?

深沼:PLAGUESでデビューした時は、アルバムを3枚くらい作って解散するのがバンドとして一番美しいと思ってたんです。その後は引退しようと考えていた。当時の自分が憧れた格好いいミュージシャン像というものはそういうものだったし、それでいいと思ってたんです。でも、そこから長く続けて、いろんな局面があって、いろんな立場で音楽に携わるようになった。ただ自分のやりたいようにやっているわけじゃなく、責任を持って期待に応える状況の中でやっていくようになった。そういう中で「ミュージシャンって楽しいな」と思うようになった。第二の喜びがあったんですね。最初にPLAGUESをやっていた頃と今では考え方は全然違うと思います。

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「前に進んでいく感じというのは出したいと思った」

――そういう喜びの感覚は、このアルバムのテイストにも繋がっているように思います。

深沼:まさにそうですね。アルバムは、すごく自分に近いところから出ている。こんなにも自分に近いのは初めてなんじゃないかと思うくらいですね。今回のアルバムの中では、自分の人生の時間軸を描いているんだと思います。昔に思い描いていた未来と、今になって自分が立っている場所はずいぶん違う。でも、そこに喜びも感じている。

――「その予感」という曲で《何かを諦めたみたいに見えてたかもしれない それは間違いだったと証明しよう》と歌ってますね。これは自分自身のミュージシャンとしての今の実感を表している。

深沼:そうですね。だから、すごく素直なアルバムだというか。それこそ、こんなに長く音楽をやるとは思いもしなかったわけですから。あと、PLAGUESの頃はメジャーレーベル的進行のプレッシャーもあってツアーもあんまり好きじゃなかったんです。でも、今は佐野元春さんや浅井健一さんと長いツアーをやっている。そこにミュージシャン冥利を感じている。当たり前のことをここ5、6年とかで改めて感じていますね。

――歌詞だけじゃなく曲調も含めて、ペシミズムよりポジティブさが印象的なアルバムになっていると思います

深沼:そうですね。前に進んでいく感じというのは出したいと思った。ここまで長くやってきて、それこそ音楽業界自体が非常にそんなに調子いいわけでもないし、震災もあって、人が絶対に必要としているものを作って生きているわけではないということを考えたりもした。でも、そこに喜びがあるし、できることならそれを続けていきたいという気持ちを再確認できたというのはありました。

――バカみたいな質問ですけど、改めて、なぜ今音楽をやることがこんなに楽しいんでしょう?

深沼:そうだなあ……基本的に音楽は自分で歌ったり演奏するだけでも楽しいんですよ。長くやってきたことでスキルも上がっていると思うし。ただ、自分としてはやっぱり職業音楽家としての喜びがあって成り立っているという部分がありますね。たとえば、佐野さんや浅井さんのツアーではサポートの立場であって、その人を光らせてお客さんを楽しませることに徹する。プロデュース業だと、本人は自分の曲を良くしてほしい、メーカーの人は売れるものを作ってほしい、ファンの人の期待もある。いろんな要求に、より近い距離で接することが多くなった。そういう要求に応えられた実感は大きいと思います。

――バンドマンとしての自己表現とは違う満足感があった。

深沼:そうですね。自分のバンドをやって、売れた、売れなかっただけでは出会えなかったことがたくさんある。と同時に、純粋な音楽としての楽しさももちろんある。いろんな達成感と喜びがある、という感じですね。

――アルバムには片寄明人さん、西寺郷太さん、堀込泰行さんが参加されています。特に片寄さんと西寺さんとは共作のような形で制作した曲が収録されている。お二人とも世代は近いですよね。

深沼:近いですね。

――実は深沼さんと片寄さん、西寺さんのスタンスは共通していると思うんです。それぞれプロデューサーとしても、片寄明人さんはDAOKO、西寺郷太さんは吉田凛音と新世代女性ラッパーやシンガーのデビュー作を手掛けています。そして深沼さんはchayのアルバム「ハートクチュール」でプロデュースを手掛けた。

深沼:そうですね。去年は一年中chayのことをやっていました。

――その一方で、完全に裏方になったわけでもないですよね。片寄さんはGREAT3、西寺さんはNONA REEVESやソロの活動も活発になっている。同世代のクリエイターを見て、どういうところに共通点があるんでしょう。

深沼:やっぱり二人ともアーティストとしてすごいんですよ。クリエイターとしても才能がある。それに、郷太くんは小説を書いたり、みんないろんなことをやっているように見えるんですけれど、きっと意識はシンプルだと思うんですよね。音楽や、音楽を取り巻く文化そのものに対して、あふれんばかりの愛情がある。だから、いろんな場所でそれを使いたくなる。いろんな場所に飛び込んでいくし、そこで期待に応える才能を持っている。僕はエンジニア的なこともやるので、もう少し技術屋に近い感覚もあるんですけれど。

――アルバムの中では、片寄さん、西寺さん、堀込泰行さん、それぞれがボーカリストを務めています。これはどういう狙いで作っていったんでしょう?

深沼:僕としては、やっぱり彼らが光ってこそ成功なんです。たとえば「Memory Man」は今まで見てきた片寄くんのいい部分を脳内で必死に再生して、もうモノマネまでして作るというか(笑)。それは泰行くんも一緒で、「未完成」という曲は完全に泰行くんをイメージして作った。キリンジとしてやってきた時も今も、彼みたいな声は他にないですからね。そうやって曲を作って、うちのスタジオで彼らが歌う。そこで「ああ、良かった」って思うところを目指して作っている感じなんです。

――その人自身の魅力を引き出すという意味では、Mellowheadというソロプロジェクトでありながらも、プロデュース的な発想もある。

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深沼:そう思って僕はやってるんだけど、面白いのは、歌詞を共作で書いていたりすると、彼らにしても上手く距離感をはかってMellowheadに合わせてくれるところがあるんです。たとえば郷太くんは「こういう感じの歌詞で、こういう歌い回しをするとMellowheadのハードボイルドな感じにすごい合うと思うんですよね」と言ったりする。そこで「ハードボイルドなんだ、俺って!」って気付く(笑)。片寄くんも「こういうところがMellowheadっぽいね」と言って、世界観を合わせてくれている。

――ハードボイルドというのは、確かにMellowheadの音楽性のキーワードかもしれませんね。洗練された無骨さというか、スタイリッシュだけどフレンドリーではない。

深沼:確かにそうなんですよ。サウンドはソフトなんだけれど、苦味がある。甘くなりきれない。自分でも「わかる、わかる」って思いました。さすが、言語化するのが上手いなって。

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「新しい古いを気にしているところから本当に新しいものは生まれて来ないんじゃないか」

――ボーナスディスクでは、それぞれが歌った曲をご自身で歌ったバージョンも収録されています。

深沼:そこは僕が歌っても成立してないでしょ?っていうのをむしろ見てほしいというか(笑)。作曲家が歌ったとしても、なかなかさまにならない。これだけ難しいんだよっていう。

――一方、アルバムでは1曲目に「逆光のせい」が、そしてラストの13曲目に「逆光のせい(reprise)」として堀込泰行さんが同じ曲を歌うバージョンが収録されています。これは他3曲のフィーチャリング曲とは違う意味合いがあるのではないでしょうか。

深沼:そうですね。これは最初から二つのバージョンを作って最初と最後に置こうと思ったんです。この曲の歌詞は、ひたすら前向きなわけではなくて、どちらかというと憂いや迷いも出てるんです。でも、最後に泰行くんが歌うと、全く違う響きになる。魔法のような声だと思うんですよね。アレンジも変えて、彼が歌うことでより明るく響くような演出にした。一枚のアルバムの中でそういうことに挑戦したかったんです。

――Melloheadの作品にはご自身のそういった感覚が反映されているわけですね。音楽を巡る状況は様々に変わっているわけですが、深沼さんとしては今の音楽シーンをどう見ていますか?

深沼:そうだなあ、今はあまり見えてないんですよね。むしろ20代の頃のほうがシーン全体を見据えてたと思います。そこから自分の立ち位置をどうしようか考えていた。でも、やっぱり20年も見てきてるから、いろんな人がいろんな場所で活躍しているし、ずっと続けて実力を証明している人もいるし、消えていく人もいる。いろんなことがあるから、とにかく自分のことを考えようという感じなんです。

――20代の頃、30代の頃、そして今とマインドはどう変わってきた感じでしょう?

深沼:さっきも言ったように、20代前半の頃はどうせすぐに食えなくなるから、パッと気分よく辞めようと思ってたんです。潔く引退しようと考えていた。でも、やっぱり20代後半になって、いろんなことがやりたくなった。原体験が宅録だったのもあって、クリエイターとしての発想が出てきた。で、30代直前ぐらいで深田恭子さんの曲を書いて、運よくヒットしたこともあってたくさんの仕事が来て、収入も上がっていった。そうなった時に、いわゆるレコーディング・スタジオに負けないくらいの環境を自宅に整えようと思ったんですね。Pro Tools一式も含めて、何百万っていう世界だったんですけど。

――数百万の車を買うよりも数百万のスタジオセットを買って、自分への投資をした、と。

深沼:いや、投資というより、もうとにかく欲しいから買ったっていうのも大きいんですけれど。実際、その時に車も買ったし(笑)。

――ははは、そうなんですね。

深沼:まあ、そこで自分の出発点に戻ったんですよね。MTRを使ってた10代の頃と同じように、サウンドメイキングの主導権を取り戻した感覚があったんです。その頃に仕事が一気に増えて。当時はわからないことだらけだったんですけど、とにかく「できる」って言って、その後に必死で勉強したり。たくさんの人たちに助けてもらいました。30代は、ひたすらそういう勉強の期間だったと思いますね。自分ができるって言ったことを本当にやれるようになるまで頑張る、という。

――とはいえ、いわゆるエンジニアやサウンドプロデューサー専業にはならなかった。

深沼:ならなかったですね。Mellowheadも個人のスタジオで作っていたんですけど、結局、そういうことをやりつつも、ライブがやりたくなった。軽い気持ちで、ライヴハウスに出たいなと思ってGHEEEを始めたんですよ。で、近藤(智洋/元PEALOUT)さんに声をかけた。そこでバンドとしての、ライブをやっていく楽しさも改めて知って。GHEEEはみんな90年代から活躍してきたメンバーだし、Hisayoちゃんも今はa flood of circleでもすごいベーシストになってきていて。そういうメンバーの中で4分の1でいられる楽しさがあるんですよね。で、その頃に佐野さんのコヨーテバンドに呼ばれて、レコーディングとツアーをやった。で、その後に浅井さんと知り合って、レコーディングの音を任せてもらいツアーにも参加した。そういう中で、ライブの楽しさみたいなものを、30代の終わりから40代にかけて改めて知るようになっていった感じです。

――一方で、深沼さんはchayや戸渡陽大、The Cold Tommyのような若い世代のシンガーソングライターやバンドのプロデュースも手掛けています。そういう、年下の世代の感覚はどう捉えていますか?

深沼:そこはあんまり考えたことないんです。よくよく考えたら自分の子供くらいの歳なのに、そういう自覚もあんまりない。いつもと同じようにやってるんですよ。「これ、どう?」って言うと「ああ、いいですね」とか「ここはこっちのほうがいいです」みたいな、そういうコミュニケーションなんです。

――フラットに同じミュージシャンとして接している。

深沼:そう、同じミュージシャン同士なんですよね。そういう共通言語で接しているから、世代の違いを感じないんだと思います。あとは、世代的なものを含めて、新しい古いを気にしているところから本当に新しいものは生まれて来ないんじゃないか、とも思っています。

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「とりあえずポジティブなほうに今はベットする」

――では、深沼さんとしては、たとえば5年後、10年後を見据えて、この先のビジョンをどう捉えていますか?

深沼:5年後、10年後も同じようなことをやっていければいいなと思ってますね。ほんとに。こういうことを言うとディフェンシブに聞こえるかもしれないんですけど(笑)、同じことをやっていくだけでも大変なんですよ。同じような情熱を持って、やれる環境を整えて、全部ちゃんと仕事にする。そのバランス感覚を失わずに、体力的にも精神的にもやれていければ、僕の中でそれは勝ちだと思ってます。

――なるほど。同じことをやり続けるって言っても、そのためには変わり続けないといけないわけですしね。

深沼:そうなんです。これまでを振り返っても、やっている仕事自体もどんどん変わっている。最初はアレンジャーとして、基本的なことだけ考えてスタジオに行っていた。そのスタジオ作業を自分でやるようになって、今は録りやミキシングまで自分でやるようになった。結局自分の音楽をそのまま作りたいだけというのはずっと同じなんだけども、やってる仕事は全然変わってる。だから、自分の音を作りたいという感覚で、この先もやっていけたらいいなと思っている感じです。

――そういう根底の部分は変えずに、できることが徐々に増えている。

深沼:うん。そうするのが結果的に最後の到達点に辿り着くのが早いというかね。だから僕のスタジオは、とても小さく保つことを心がけているんです。椅子に座ったら全部の機材に手が届いて、全部の楽器が弾けるようになっているんですよね。たとえ10億あったとしても、商業スタジオみたいな巨大なスタジオは僕の欲しいものとは違うんです。規模を大きくすると別のものになってしまう。管理するために誰か別の人を呼ばなきゃいけなくなったりすると、全部に手が届かなくなる。そのスピード感みたいなものはあんまり失いたくないという。

――深沼さんとしては、これからアーティストがサヴァイブしていくために必要なものはどういうものだと考えていますか?

深沼:今の時代って、バランスがとりやすいですよね。いろんな意見も見れるし、いろんなやり方も調べられるし、自分の立ち位置もわかる。バランスがとれた考え方になりやすい。でも、ここぞという時は、ある意味「周りが見えない力」っていうのも大事だと思います。冷静に考えない。脇目もふらず、もうとにかくこれを完成させるしかないという、そういう推進力が必要なのかなって思います。だって、冷静にバランスよく客観的に突き詰めて考えたら、そもそも音楽なんかやらなくてもいいんですよ。今のところそんなに大儲けできるようなビジネスでもないし。

――手っ取り早く儲けたいなら、ソーシャルゲームなり何なり、別の商売を始めたほうがいい。

深沼:ほんとに。理性的に考えたらビジネスとしては効率は悪いですよ。でも、作りたいから作る。やりたいからやる。この音楽を聴く人は絶対にたくさんいるはずだ、お金を払う人だっているはずだって思い込む。それくらいの気持ちを持ってないと、面白いものは出てこない。それを否定しないようにするのがいいんじゃないかと思います。とりあえずポジティブなほうに今はベットするというか。そこに賭けないと始まらない。バランス悪く生きるしかないって感じですね(笑)。

(取材・文=柴那典/撮影=石川真魚)

■リリース情報
『Kanata』
発売:2015年4月22日
価格:¥3,500(税抜) 
(disc 1 <Kanata>)
1.逆光のせい
2.その予感
3.Silent bliss
4.未完成 (feat.堀込泰行)
5.スパムの森
6.Come together
7.Memory man (feat.片寄明人)
8.残像の部屋 (feat.西寺郷太)
9.乾いた涙無駄にならないように
10.5秒前のゴースト
11.栞
12.手の温度
13.逆光のせい (reprise / feat.堀込泰行)

(disc 2 <bonus disc>)
1.Better days (feat.佐野元春 2015 New mix)
2.Convertible (feat.片寄明人 2015 New mix)
3.ラハイナ (feat.TURNER CAR 2015 New mix)
4.MABATAKI Rewind (feat.竹内宏美 English ver.)
5.Leviathan (未発表曲)
6.未完成 (FKNM Vocal ver.)
7.残像の部屋 (FKNM Vocal ver.)
8.Memory man (FKNM Vocal ver.)

・Musicians
Vocal&Guitar:深沼元昭(PLAGUES/GHEEE)
Bass:林幸治(TRICERATOPS)
Drums:小松シゲル(NONA REEVES)
Keyborads:渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)

・Featuring Vocals
片寄明人(Great 3)
西寺郷太(NONA REEVES)
堀込泰行(ex.キリンジ)

■ライブ情報
「”Kanata” Release Tour 2015 Mellowhead ONE-MAN LIVE」
5月9日(土)@名古屋・栄TIGHT ROPE
5月10日(日)@大阪・心斎橋Live House Pangea
5月16日(土)@渋谷club asia

http://www.mellowhead.com/