オーストラリアのロードレースチームに5年密着、ドキュメンタリーが2月公開
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「栄光のマイヨジョーヌ」
ドキュメンタリー映画「栄光のマイヨジョーヌ」が、2月28日より公開される。
オーストラリアのプロサイクリングロードレースチーム・グリーンエッジにスポットを当てた本作。チーム発足から5年にわたって彼らのレースツアーに密着したもので、フランス、スペイン、イタリア、ベルギー、コロンビア、南アフリカ、アメリカ、オーストラリアで撮影が行われた。
監督を務めたのはダン・ジョーンズ。彼は「ロードレースはアクション、ドラマ、歴史、戦略、全てが揃っている、まさに旅するサーカスです。私は夢中になり、もっと知りたくなったのです」と制作のきっかけを明かし、「この映画は単なる自転車競技についての映画ではなく、ヒューマン・ストーリーなのです。登場人物たちと感情を分かち合い、夢を実現するための決意と犠牲を知ってもらいたいと思います」と作品に込めた思いを語った。
「栄光のマイヨジョーヌ」は、東京・新宿ピカデリー、大阪・なんばパークスほか全国で順次公開。
ダン・ジョーンズ コメント
楽しむのが、チームの務め
これまで12年以上の多くの時間、自転車競技に関わってきましたが、レースの現場に行って、なぜ世界中の人々がこの競技に熱狂するのを理解するのは難しいことではありませんでした。ロードレースはアクション、ドラマ、歴史、戦略、全てが揃っている、まさに旅するサーカスです。私は夢中になり、もっと知りたくなったのです。外からは見えないチームの内部がどうなっているのか? チームの団結力はどのように育まれるのか? アスリートそれぞれのストーリーは?
レースの裏側でチームはどんな働きをしているのか? サングラスアイウエアとヘルメットを外したライダーの姿は?
2010年、オーストラリア人ビジネスマンで起業家のゲリー・ライアンは自分のチームを作ろうと思い立ち、オーストラリア初のワールド世界ツアー出場レベルのサイクルサイクリング・ロードレースチームが誕生しました。
チーム編成は既存のアプローチとは違っていて、何よりも競技者を結果だけで選出しませんでした。それぞれの個性や、どのようにチームに溶け込めるかに重点を置いたのです。厳しい練習が基本とはいえ、競技から離れて楽しむことも重要だというアプローチ。それは伝統のある自転車競技の世界では白い目で見られてしまうリスクでもあります。しかしグリーンエッジの何がユニークかといえば、楽しむことも大切なレーサーの仕事なのです。
チームはグランドツアー中に、ミュージックビデオの口パクや料理動画、ライダーの故郷や競技から離れた普段の生活を紹介する動画「マイ・ピース・オブ・ザ・ワールド」を配信し、気がつくとユーチューブで人気1位のサイクリングチャンネルになっていました。ゲリーの立案したエンターテインメント計画が功を奏したのです。
私はそんなチームを見続けました。いい時も悪い時も、競技中も競技を離れても。
まさにジェットコースターのように急上昇や急降下、そして笑いに満ちあふれた5年間のツアーを多くの人々に観てもらうことがこの映画の目的です。この映画は単なる自転車競技についての映画ではなく、ヒューマン・ストーリーなのです。登場人物たちと感情を分かち合い、夢を実現するための決意と犠牲を知ってもらいたいと思います。
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