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のんがコトリンゴの生演奏に興奮「何度も鳥肌が」、片渕須直の“脅し”も明かす

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「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」スペシャルライブ付き特別試写会の様子。左からコトリンゴ、のん。

「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のスペシャルライブ付き特別試写会が本日12月9日に東京・TOKYO FMホールで行われ、主人公・すずの声を担当したのん、主題歌と劇中歌を手がけたコトリンゴが登壇した。

片渕須直が監督を務めた本作は「この世界の片隅に」に約30分間の新規映像を加えた長尺版。すず、リン、周作が抱える秘密が描き足され、それぞれの複雑な心情がつづられる。イベントでは、コトリンゴが本作のために新たに制作した挿入曲「試験栽培」と、「この世界の片隅に」でもオープニングテーマとして使用された「悲しくてやりきれない」のメドレーを演奏した。

演奏が終わると、のんは「最高でした。何度も鳥肌が立って、今日来てよかった……! このまま余韻に浸って、このあと一緒に映画を観たいぐらいです」と興奮した様子で感想を伝える。本作のために4曲を書き下ろしたコトリンゴは「今日は先行上映版なので1曲流れないんですが……」と申し訳なさそうな表情。思い入れのある楽曲を問われたコトリンゴが「大変心苦しいんですが、今日流れない曲です」と答えると、観客から笑い声があがった。

声の収録を振り返ったのんは「収録の2日目に、周作さん役の細谷(佳正)さんの収録を終えた片渕監督から『周作さん、新しい球を投げてますよ』という脅しを受けて……(笑)。気合い入れてね、というようなことを言われました」と苦笑。本作では、リンにまつわるシーンが多く追加されていることから、のんは「すずさんにとってリンさんは特別な友達だということは『この世界の片隅に』でも描かれていたんですが、改めてすずさんにとってリンさんはどんな存在かなと考えて臨みました。前作と違う響きのセリフがあったり、同じシーンでも違う意味合いに感じるので、すごい作品になっていると思います」と自信を見せた。

前作の制作時には、すず役がのんと明かされていない状態で曲作りを行ったというコトリンゴ。「今回はのんさんの声がすずさんの声として頭にあったので、作りやすかった部分がすごくありました。のんさんの声とすずさんの一体感がすごくて、マンガを読むときものんさんの声が出てくるので、感動しますね」と語る。

最後に、本作の見どころについてのんは「すずさんの感情が描かれているシーンが追加されているので、こんなふうに感じていたんだ、こういうことだったんだとハッとする場面があり、感情が渦巻いている中に驚きがある作品になっていると思います」とコメント。コトリンゴは「前作はわりと戦争の印象が強かった気がします。その中で、生活の様子や暮らしの知恵が垣間見えて印象に残ったと思うんですが、今回は友達になった2人の心の交流がクローズアップされているので、より作品の深いところまで一緒に入って感じることができるんじゃないでしょうか」と話した。

「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は、12月20日より東京・テアトル新宿、ユーロスペースほか全国でロードショー。

(c)2019 こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会