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ドキュメンタリー映画で密着された森山直太朗「最後はカメラがないことが不自然に」

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「森山直太朗 人間の森をぬけて」初日舞台挨拶の様子。左から森山直太朗、監督の番場秀一。

ドキュメンタリー映画「森山直太朗 人間の森をぬけて」の初日舞台挨拶が12月13日に東京・WHITE CINE QUINTOで開催され、森山直太朗と監督の番場秀一が登壇した。

本作では、コンサートツアー「人間の森」やその舞台裏、同ツアーの演出を担当した御徒町凧と森山の対話、新曲「速魚」「さくら(二〇一九)」のレコーディング風景などが切り取られた。森山は本作について、「率直に言うと照れくさいという気持ちがありますが、確かに自分たちが駆け抜けた季節だったので。番場くんに撮り切ってもらったという気持ちがあります」と述懐。またWOWOWで放送された映像が映画として公開されることになった経緯に対しては、番場が「はじめは番組として制作したんです。映画にするとなったときに悩んだのは、映画としての強度があるものができるのかなということでした」と当時を振り返った。

「最初はカメラを向けられると、少し理想の自分みたいなものを作っていったんです」と森山は回想。しかし「監督がだんだんとツアーメンバーのように思えてきて」と続け、「番場くんも旅を楽しんでくれて、時にはカメラを持つのを忘れて楽しんでしまって。バンドメンバーから、『ここはカメラを回した方がいいんじゃないの』と怒られたこともあった。最初は照れくさかったですけど、最後はカメラがないことが不自然に思うようになりましたね」と変化があったことを明かした。

会場に集まったファンに向けて、森山が「人間の森」を生披露するシーンも。番場は「今、直太朗くんが歌っている姿をカメラで撮っていました」と言い、「ドキュメンタリーでもずっと歌っている姿を追いかけていて、そのときも思っていたことですが、本当にいい顔で歌っているなと」としみじみ口にした。

「森山直太朗 人間の森をぬけて」はWHITE CINE QUINTOほか全国で公開中。

(c)2019 WOWOW INC.