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AKB48、坂本龍一、SMAP、 ローリーも……『いいとも』を音楽エピソードで振り返る

音楽

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リアルサウンド

 10月22日 放送の『笑っていいとも!』で、番組が残り5ヵ月で終了することが発表された。32年間続いた同番組では、幾多のゲストが出演し、さまざまなエピソードを残してきた。

 ミュージシャンの出演者も多く、現在の基準から見ると驚くべき出来事も起こっている。『笑っていいとも!』の、音楽・ミュージシャンにまつわるエピソードを振り返りたい。

最多出演はあのミュージシャン

 名物コーナー「テレフォンショッキング」の出演回数は、和田アキ子と浅野ゆう子が21回で最多。続いて藤井フミヤが20回、陣内孝則が19回、竹中直人が18回。ミュージシャンの出演が多いコーナーだった。

自己紹介だけで終わった国民的アイドル

 2009年11月には、AKB48がゲスト人数史上最多の33人で出演。全員の自己紹介だけで出番を終えるという珍事となった。

名物ロッカーの過激なパフォーマンスが問題に

 1993年10月から1994年3月まで、木曜日のレギュラーを務めていた元すかんちのローリー(当時の芸名はローリー寺西)は、「奥さん、 お宅の娘さん、今セ◯◯スしてますよ!」「奥さん、お宅の台所の米、腐ってるよ!」などの 過激な発言を繰り返し、毎日苦情の電話が殺到していたという。一部の視聴者からは支持を得ていたが、婦人からの評判は総じてあまり良くはなかったようだ。

「お昼休みはウキウキWatching♪」 アノ人も歌って踊っていた

 番組テーマ曲である「ウキウキWatching」 を歌って踊るいいとも青年隊。初代のメンバーは野々村真、久保田篤、羽賀研二だった。磯野貴理子や、渡辺直美といったタレントのほか、今ではプロデューサーとして知られる吉田正樹や清水淳司らが担当していたこともあった。ちなみに振り付けは、ピンク・レディーの振り付けなどでも知られる土居甫が2007年まで担当していた。以降は土居甫の弟子である渡辺美津子、SMAPや嵐等の振り付け手掛けるJUNが担当。

SMAPを万能グループに育てた番組

 SMAPの中居正広、香取慎吾、草なぎ剛は日替わりで『いいとも』に出演。生放送でスキルを磨き、SMAPは歌や踊りだけではなく、万能に活躍できるアイドルグループに成長した。SMAPの 幅広いファン層は、『いいとも』で形成された部分が大きい。

タモリの音楽好きを反映? 意外なミュージシャンもゲストに

 音楽マニアとしても知られるタモリの番組らしく、ゲストには普段あまりテレビには出演しないタイプのミュージシャンが登場することもあった。『あまちゃん』の作曲家として知られる大友良英と音楽談義に華を咲かせたのは記憶に新しい。
参照:『あまちゃん』音楽家の大友良英が『いいとも』登場 ジャズファンのタモリと深すぎる音楽談義に

「友達の輪」きっかけは坂本龍一のひとこと

 『いいとも』発信の人気コピーとして知られる「友達の輪」は、坂本龍一の発言がきっかけと言われている。坂本の出演時、日本航空の話となり「あのツルのマークって輪になっているでしょ。あれは『世界に広げよう、友達の輪』という意味なんだ」と坂本が説明。タモリは「それは知らなかった。『世界に広げよう、友達の輪』」と真似をすると、会場から「輪!」の声が起こった。それから毎日、両手で丸をつくって言うようになり人気になったという。

  タモリはもともと、ジャズピアニストの山下洋輔にその才能を見出された人物。音楽絡みのトピックスが多いのも『いいとも』の魅力だった。残り5ヵ月の放送、最後まで視聴者を愉しませてくれることを期待したい。
(文=松下博夫)