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「仏教と洋楽の“土着化”は似ている」お寺育ちの西寺郷太が初ソロで挑戦したこと

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20140326-nishidera-thumb.jpg音楽活動から文筆業まで、幅広く活躍する西寺郷太。

 各方面でマルチな才能を発揮し続けるNONA REEVESの西寺郷太が初のソロ・アルバム『TEMPLE ST.』をリリースした。バンドのフロントマンとしてはもちろん、音楽プロデューサーとして、ソングライターとして、マイケル・ジャクソン研究家として、コラムニストとして、ラジオ・パーソナリティとして――多岐に渡る活動を展開する業界きってのハーデスト・ワーキング・マン=西寺の多忙の合間を縫って行われた今回の独占取材では、西寺本人によるアルバムの全曲解説を企画。

 制作に際してインスパイアされた楽曲を挙げてもらいながら、『TEMPLE ST.』を紐解いていく約1万5,000字に及ぶロング・インタビューは、きっと西寺の“ポップ・マエストロ”たるゆえんの証明にもなるだろう。

自分のいちばんのアイデンティティは寺の子供として生まれたこと

――実際はそんなことはないのかもしれないですけど、最初に聴いたときはさらっとつくった印象を受けたんです。さらっとつくったがゆえのかっこよさだったり、聴きやすさがあるアルバムだなって。

西寺:アルバムの制作に取りかかったのは去年の夏ごろなんですけど、ちょうどほかの仕事が忙しいときで……bump.y(アルバム『pinpoint』トータル・プロデュース)、Negicco(シングル『ときめきのヘッドライナー』プロデュース)、岡村靖幸さん(シングル『ビバナミダ』共作詞)、Small Boys(堂島孝平とのコンビによるアイドル・ユニット。セカンド・アルバム『Small Boys II』を制作)……夏から冬にかけてはライブをやることも多くて、土日に地方に行って弾き語りをやったりだとか。だから今回のソロは時間のないなかでつくったんですけど、スケジュールを見てソロのレコーディングが入ってる日はすごくうれしくて。原稿を書くことも多かったですしね。

 でも、そういうなかでソロ・アルバムをつくったのは僕にとって良かったような気がしています。なんか、いままでは音楽に対する愛情や執念みたいなものがありすぎたというか。それは良いことでもあるし、だからこそ伝わる人には伝わった部分もあるとは思ってますけどね。

 たとえとしてはちょっと大きな話になっちゃいますけど、ボブ・ディランはアルバムつくってもじっくり聴かないらしいんですよ。制作のときに集中してつくり込んで、完成して自分の手から離れたものはもう人のものであると。その感覚っていままではよくわからなくて、適当につくってるだけなんじゃないか? って思いがちだったんですけど、でもボブ・ディランの作品のすごさって、そうやって聴いた人が勝手にストーリーをつくっていける余地みたいなものをちゃんと残してるんですよね。ボブ・ディランの曲ってカヴァーのほうが良かったりすることがよくあるけど、それはそういうことだと思うんですよ。

――確かに、ディランの曲はそういうケースがよくあります。

西寺:いまようやく僕も、トップスピードのなかでたくさん仕事をしてきたことで取捨選択がはっきりしてきて。たぶん“このアルバムではこういうところを見せたい”という焦点が明確になってきたことがすっきり聴けることにつながってるんだと思います。あとは並行してNONA REEVESのニュー・アルバムもつくっていて、曲をつくっているなかでNONA向きのものはそっちに回したりしていたので、純然たるソロ・アルバムとして割り切ってつくれたのは大きかったかもしれないですね。

――カジュアルにつくった作品ならではの心地よさがあるんですよね。実際、特にコンセプトも決めずにつくっていったそうで。

西寺:ひとつだけあるとしたら、運やタイミングを重視したこと。偶然電話がかかってきた人に頼むとか、ティト(ジャクソン)が来日してたからギター弾いてほしいってお願いしたりだとか。流れに身を任せていたようなところはあります。

――アルバム・タイトルの『TEMPLE ST.』は、郷太くんの実家がお寺であることにちなんでいるんですよね。

西寺:自分のいちばんのアイデンティティは寺の子供として生まれたことだと思ってるんですよ。仏教はインドや中国の教えをどうやって日本のなかに入れ込んでいくかを考えてきた歴史だったわけで、高度文明から得た新しいものを日本の土着性のなかに落とし込むことは、寺の考え方の根本にあるんですよね。それって洋楽に心酔して育った僕が日本の音楽シーンでやってきたことと一緒なんじゃないかって思ったりもして、“TEMPLE”という言葉は自分を示すひとつのアイデンティティとして相応しいかな、って思えてきたんです。

――まさに今回のアルバムでは“TEMPLE”という言葉がひとつのシンボルになっていると思っていて、ほのかに漂うエキゾチシズムやオリエンタリズムがアルバムの大きな魅力になっていますよね。英語詞の曲が8曲中5曲を占めていることも関係しているのかもしれないですけど、なんとも不思議な無国籍感があります。

西寺:実は歌詞カードもそういうデザインにしているんですけど、よくハワイなんかに行くと中国語みたいな明朝体を使っている日本食レストランってあるじゃないですか? 日本人の感性では絶対に選ばないあの字体の感じっていいなって思っていて。いまはインターネットの時代で誰がどこで何を聴いているかもわからないし、狙いとしてユニバーサルな作品は目指しましたね。例えば、いままでは日本のマーケットで売るなら日本語で歌わないとって思ってましたけど、そうとも限らないのかなって考え直すようになってきて。そこの常識を一回外してみようとしてつくったのが今回のソロ・アルバムです。

『TEMPLE ST.』全曲解説+インスパイア・ソング

01. EMPTY HEART

西寺郷太 ソロ・デビュー Single「EMPTY HEART」MV

Donald Fagen/I.G.Y(1982)
Marvin Gaye/What’s Goin’ On(1971)
大滝詠一/君は天然色(1981)
Ralph Tresvant/Sensitivity(1990)
Toro Y Moi/Still Sound(2011)

――ドナルド・フェイゲンの「I.G.Y.」が筆頭に挙がっていますが、今回のソロ・アルバムの制作にあたっては「自分にとっての『Nightfly』をつくりたかった」という思いがあったみたいですね。

西寺:ここでドナルド・フェイゲンを挙げているのは、考え方の部分ですね。やっぱりスティーリー・ダンとドナルド・フェイゲンの関係性が僕にとってのNONAとソロの在り方としての理想だったので。ドナルド・フェイゲンってソロのときも使ってるメンバーはスティーリー・ダンとそんなに変わってなかったりするんですけど、同じようなメンバーでもイーブンの関係でつくれるスティーリー・ダンのときとソロをつくるときでは気持ちが全然違うと思うんですよ。例えば、今回のティトとの共演の件なんかはまさにそうなんですけど、俺と同じ気持ちを(NONAのメンバーである)奥田(健介)や小松(シゲル)に抱いてもらうのはいくら仲が良くても無理じゃないですか。僕のジャクソンズに対する思いは10歳のときからひとりで育ててきたものだから。そういうパーソナルなポップ感を追求しようと思ったのが今回の『TEMPLE ST.』なんですよね。だからソロ・プロジェクトをやるときは基本的には純粋な西寺郷太を聴いてもらいたいんだけど、そこに奥田や小松が必要ならばせっかくの良いミュージシャンなんだから手伝ってもらうっていう感覚……その理想としての「Nightfly」ですね。アルバムのアートワークの部分から、いろんなことを考えるときに象徴として「Nightfly」がありました。あと、『Nightfly』って「I.G.Y.」がかかった時点でもう通して聴いたような感じがするじゃないですか。「EMPTY HEART」にもそういうところがあると思っていて。

 マーヴィン・ゲイの『What’s Goin’ On』もそれと同じで、なんか「What’s Goin’ On」みたいな曲ばっかり入ってるような印象がありません? 「EMPTY HEART」ではまさにそれがやりたかったんですよ。これがNONAだったら「こんな曲もあります」「あんな曲もあります」ってことになるんですけどね。「EMPTY HEART」ができたからソロ・アルバムをつくる気になったところもあるし、ストリングスのアレンジも全部「EMPTY HEART」みたいな感じでやってほしいって伝えていたし。それは大滝詠一さんの「君は天然色」にしても同じことがいえるんですけど、『A LONG VACATION』がなんであんなに売れたのかというと、それはやっぱり1曲目の「君は天然色」の多幸感だと思ってるんですよ。そこでもうすでに一回説明が終わってるというか。

――リストをいただいたとき、これはきっとアルバムの1曲目の在り方みたいな話なんだろうなあとは思っていました。“1曲目イズム”というか。

西寺:ラルフ・トレスヴァントの「Sensitivity」に関していうと、これはニュー・エディションのメンバーからソロに転身して最初のシングルですよね。ニュー・エディションはラルフが看板だったグループで、だからこそソロとして出ていくのが難しかったところがあったと思うんですよ。そんななかでジャム&ルイスがプロデュースしたソロ・デビュー・シングルだったわけですけど、あの曲のなんにも起こらない感じ、ラルフの声だけを味わう感じが、「EMPTY HEART」にはあるような気がしていて。自分で言うのもなんなんですけど、「EMPTY HEART」はまったく飽きないんですよ。何回でも繰り返して聴けるというか。そこは「Sensitivity」にも通じるところがあるんじゃないかなって。

 トロ・イ・モアの「Still Sound」は音楽的にリアルに影響を受けている曲です。ここ数年のチルウェイヴの流れは自分のなかで面白いと思っていたんですけど、NONAはもうちょっとJ-POPのフィールドに乗っていたから、バンドではなかなか表現できなくて。ベッドルーム・ミュージックでエフェクトがガンガン入っていて、ひとりで全部つくってるあの感じですよね。後半の無駄に長いところはジョージ・マイケルの「I Want Your Sex」にも近いんですけど、パート1とパート2に分かれているあの構成のイメージです。生だったドラムが後半で打ち込みに変わったり、打ち込みだったパーカッションが生に変わったり。同じコードなんだけど、リズムのなかで不思議な違いがあるんですよ。純粋に衝撃を受けたのはこのトロ・イ・モアですね。彼はキャラクター的にも近いと思うんです(笑)。ミュージック・ビデオも出来上がったんですけど、それももろに「Still Sound」のビデオみたいなつくりになってます。今回こだわった点として“モロをやる”っていうのがあったんですよ(笑)。ストーンズ・イズムというか、容赦なくディスコをやってみたりラップに手を出してみたり。そういうのが長生きの秘訣なのかなって。「あ、それ流行ってるんならやろう!」みたいな。チルウェイヴはもうピークは過ぎたかもしれないけど、廃れない何かが確実にありますよね。

02. TEMPLE/SHAKE

Tears For Fears/The Working Hour(1985)
Stevie Wonder/Dark ‘N’ Lovely(1987)
Peter Gabriel/Sledgehammer(1986)
坂本龍一/Free Trading(1987)
Harbie Hancock/Rockit(1983)

Peter Gabriel – Sledgehammer HD(1080p)

――ティアーズ・フォー・フィアーズの「The Working Hour」は意外なセレクションでした。

西寺:これは“2曲目イズム”ですね(笑)。ティアーズ・フォー・フィアーズの「The Working Hour」は『Songs From The Big Chair』の2曲目、大ヒットした「Shout」の次に収録されている曲なんですけど、ジャズの要素が入っていたりして「俺たちはこんなこともできる!」みたいなケンカの強さを見せつけてるあたりが“2曲目イズム”を感じさせる。この「TEMPLE/SHAKE」はまさにそんな感じで、7/8の変拍子になっているのと、Negiccoの「愛のタワー・オブ・ラヴ」みたいにヘンなベースラインがしつこく鳴ってるところがポイントですね。シンセ・ベースならではの耳に残るベースラインは、スティーヴィー・ワンダーの「Dark ‘N’ Lovely」を考慮してつくったところはありました。ピーター・ガブリエルの「Sledgehammer」とか、ああいう鉄っぽい感じですね。

――80年代のポップス特有の味わいですよね。

西寺:「TEMPLE/SHAKE」ではいつもNONAのプロデュースを頼んでいる冨田謙さんがピアノ、宮川弾さんがフルートを担当しているんですけど、この2人は僕にとってトータル・プロデューサーの二大巨頭なんです。今回はNONAと同じになっちゃうから冨田さんではなく弾さんに全体的なコプロデュースをお願いして、冨田さんには“監督”ではなく、あえて“選手”として参加してもらいました。それぞれに思いっきり演奏してほしいってお願いしたんですけど、自分的には竜と虎を戦わせたような感じでしたね。それがこの曲の勝因につながってるのかなって。僕の考える究極のマエストロである2人に演者になってもらった面白さがあると思います。マイルス・デイヴィスがよくやっていたように、優れたプレイヤーを呼んでくること、揃えることが仕事だったみたいなところはありますね。

――後半はまさに竜と虎の戦いというか、冨田さんと宮川さんのインプロヴィゼーションの応酬で混沌とした展開になっていきます。

西寺:ヒクソン・グレイシーじゃないですけど、2人とも本当にケンカが強いから意外と動かないんですよ。その間をつくった戦い方がまたグッとくるというか。埋めるんじゃなくて抜いてくる感じがまたこの曲に合ってますよね。2曲目に比較的ポップス的ではないこういう曲を入れることが“2曲目イズム”になるのかなって。この曲や7曲目の「SILK ROAD WOMAN」は歌が入ってるけどそれほど歌詞は重要ではないというか、どちらかというとインスト的な良さがある曲ですね。

――坂本龍一さんの「Free Trading」は、冒頭で話した『TEMPLE ST.』のエキゾチシズムやオリエンタリズムにリンクしてくる楽曲ですね。

西寺:坂本さんのアルバムでは『Neo Geo』をいちばんよく聴いていて。ちょっとしたオリエンタリズムみたいなものがありますけど、この曲にしても中国語の語りが入っていたりして。でもこれは僕が連想したというよりは、冨田さんに「TEMPLE/SHAKE」を渡したときに「『Free Trading』を思い出した」って言われたんですよ。「似てるというわけでもないけど感覚的に合う」って。

 ハービー・ハンコックに関してはすべてにおいて詳しいわけではないんですけど、『Sunlight』(1978年)みたいなポップに寄っていったものは結構好きだったりします。「Rockit」は賛否両論あると思いますけど、僕らのようなMTV世代にはデカい曲だし、ああいうインストなんだけどインパクトがある曲は自分のなかでやってみたかったんですよね。

03. SCHOOL GIRL

Mr. Mister/Broken Wings(1985)
Blow Monkeys/It Doesn’t Have To Be This Way(1987)
Maylee Todd/Hieroglyphics(2011)
Dr. Original Savannah Band/Cherchez La Femme(1976)
Pharrell Williams/Happy(2013)

Pharrell Williams – Happy (Official Music Video)

――郷太くんのこういうブルー・アイド・ソウルっぽい歌ごころが出る曲は好きですね。Mr.ミスターの「Broken Wings」はちょっと意外でしたが。

西寺:空間的だけど淡々としてる感じが「Broken Wings」にちょっと似てるかなって。車がスローモーションでゆっくり進んでいくような絵がイメージとしてあったんです。最初から歌詞もできていたし、本当にサクッと出来上がった曲なんですよ。

 ブロウ・モンキーズの「It Doesn’t Have To Be This Way」に関しては、こういうゴーゴーっぽいリズムの曲は打ち込みでしかできない曲というのがあって。NONAでもやれるタイプの曲だとは思うんですけど、そうするともっとホットな仕上がりになるような気がするんですよね。自分でもドラムを叩いてるんですけど、それはもうサンプルしてるから、そこは無機質にグルーヴと歌だけでもっていく感じにできたのがソロっぽさなのかなって思ってます。

――さっきのトロ・イ・モアじゃないですけど、メイリー・トッドは郷太くんと音楽の趣味が合いそうなアーティストですよね。

西寺:メイヤー・ホーソーンなんかもそうですけど、最近は話が合いそうなアーティストが増えてきました。昔からNONAがやってきたことだったり、僕が好きだったことが海外から発信されてまた戻ってきたというか。サバンナ・バンドの「Cherchez La Femme」に関しては、ディレクターから「ああいうのつくってほしい」ってリクエストをもらっていたんです。『MUSIC 24/7~TAMAGO RADIO』(2013年10月から2014年3月までTBSラジオで放送された西寺郷太がパーソナリティを務める音楽番組)のテーマ・ソングとしても使ってるんですけどね。

 「SCHOOLGIRL」は10代のころに可愛い女の子をずっと眺めてるときの気持ちを歌ったような曲なんですけど、そういうドリーミーな雰囲気を表現するのにサバンナ・バンドのビッグ・バンド的なタッチは打ってつけだなと思って。ファレル・ウィリアムスの「Happy」は、この曲のレコーディングが終わったころに聴いた曲で、永遠に繰り返せる感じが近いなと。

――その「Happy」が入ってるファレルのニュー・アルバム『G I R L』は、今回の郷太くんのソロに通じるところがあると思いました。やっぱりさらりと聴けるというか、良い意味での軽さが心地よいんですよ。

西寺:その軽さみたいなことは今回学んだところです。自分もミュージシャンで音楽好きだから一生懸命になって曲を聴いてしまうんだけど、世の中の人って良い意味で音楽と距離を置いて接してますよね。なんていうか、お店に入ったらずっと付きまとってくる店員みたいな音楽じゃなくて(笑)、声をかけたらいろいろ教えてくれるけどサッといなくなる店員のような音楽のほうがいいのかなって思い始めたんです。ようやく今回それができましたね。

――ファレルの『G I R L』って、音楽史に残るようなマスターピースを目指してつくったアルバムというよりは、いまこのタイミングで出すことが重要だからつくったアルバムという感じがするんですよね。彼はいま絶好調じゃないですか? 郷太くんも同じようにここ最近はクリエイティビティに溢れていて、その延長でつくられた作品という印象を受けるんです。

西寺:今回はおそろしく悩んでないんですよ。

――まさにそれが『TEMPLE ST.』の聴きやすさというか軽やかさにつながってるんだと思います。だからファレルの『G I R L』とは音楽的な同時代性も感じるし、スピリット的にも重なる部分があると思いますよ。
(後編に続く)

(取材・文=高橋芳朗)

■リリース情報
『TEMPLE ST.』
(GOTOWN/ VIVID SOUND)
発売:3月25日
価格:2,800円

〈収録曲〉
01. EMPTY HEART
02. TEMPLE / SHAKE
03. SCHOOLGIRL
04. I CAN LIVE WITHOUT U
05. SANTA MONICA
06. BLUEBERRY BAG
07. SILK ROAD WOMAN
08. YOU MUST BE LOVE

http://www.gotown.jp
http://ameblo.jp/nonareeves-life