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ももクロ新曲『GOUNN』の“王道路線”を専門家が分析 カップリングにはサプライズあり!?

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リアルサウンド

 ももいろクローバーZが11月6日に発売するシングル『GOUNN』のPVが、10月28日にPC・スマホ・スマホ(アプリ)・タブレット・スマート版(タブレット・スマホ)、計5種類の全Yahoo! JAPAN TOPページ上で解禁された。同サイトTOPページ上での同時PV解禁は、ももいろクローバーZが史上初となる。

 同シングルは、ももクロにとって約1年ぶり、10枚目の作品。楽曲発表前から斬新なアートワークで注目を集めていた作品だが、今のタイミングでのシングル発売と、その楽曲の方向性にはどんな狙いがあるのか。

 アイドル界に詳しいライター/物語評論家のさやわか氏に、今作『GOUNN』について訊いた。

「ももクロにとって約1年ぶりのシングルですが、去年ブレイクした頃にいろいろなタイプの楽曲にチャレンジしていたのに対し、今回はいわゆる“ももクロらしい”楽曲ですね。歌詞の内容も前向きに、全力で頑張ろうという感じ。変わった曲なんですが、変わってるところがももクロらしい。また、ギター兼プログラミングに『ピンキージョーンズ』などを作曲・編曲したNARASAKIさんが入っているせいもあって、どことなくその流れを感じさせます。曲調は全然違うんですけど、転調がたくさん繰り返されて、ひとりひとりのキャラがはっきり立っていて、全体的に応援ソング的なところが2010年くらいのももクロの楽曲に通じるのではないでしょうか。PVもド派手で、ちょっと奇抜なところを狙っている感じも、ももクロらしいです。王道的な“ももクロ路線”を更新するような楽曲かと」

  一方で、楽曲の制作陣には新しい試みもなされている。

「NARASAKIさんや、作詞を担当している只野菜摘さんはかつてのももクロ楽曲にも参加していて、“ももクロらしさ”を出す上で重要なのは間違いないですが、面白いのは作曲にしほりさんを起用しているところ。Buono!の『初恋サイダー』などを書いていた作曲家で、ヒャダインさんなどとは異なるタイプ。いってみれば“手堅い”作曲家ですよね。演奏陣にはハマ・オカモトやピエール中野、ASA-CHANGといったミュージシャンも参加していて、面白い組み合わせだと思います」

 また、今回のシングルには“サプライズ”の余地があるという。

「まず気になるのが、通常版に収録される「ももいろ太鼓どどんが節」以外のカップリング曲がまだ発表されていないこと。ももクロはこれまで、限定版のカップリング曲がアニメやテレビ番組とコラボしているなどの“仕掛け”をして売り出すことが多かったのですが、今回は初回限定盤と通常版の2種類の発売しか決まっておらず、どんな収録曲なのかも発表されていない。もしかしたらカップリング曲がらみで今後、なにかしらのサプライズがあるのかもしれません」

 シングル『GOUNN』の発売日まで、あとわずか。ももクロが今後どのようなサプライズを仕掛けてくるのか、楽しみに待ちたい。
(文=編集部)