藤木直人「人の信念や矜持が、イコール正義ではない」 『FINAL CUT』ミスターメディアが反撃開始
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カンテレ・フジテレビ系の火曜ドラマ『FINAL CUT』に出演している藤木直人が本作についてコメントを寄せた。
参考:慶介(亀梨和也)と百々瀬(藤木直人)は似ている? 『FINAL CUT』直接対決の行方
亀梨和也演じる主人公・中村慶介が、母親を殺人事件の犯人かのように扱い、死に追い込んだ罪深きテレビ番組関係者に制裁を加え、事件の真犯人を追う姿を描くメディア復讐劇となる本作。慶介はこれまで、12年前に恭子を死へと追い込んだテレビ番組『ザ・プレミアワイド』のプロデューサー・井出(杉本哲太)、ディレクターの真崎(水野美紀)と小池(林遣都)、カメラマンの皆川(やついいちろう)に対して、公開されると人生が終わる致命的な映像“ファイナルカット”を突きつけ、ついに司会者・百々瀬(藤木直人)が犯人扱いの首謀者だったと突き止めた。
6日に放送された第5話では、百々瀬に直接対決を挑み、“ファイナルカット”を突き付けた慶介だったが、百々瀬は機転をきかせ、その映像をフェイクニュースとして番組で扱い、追及から逃れてしまう。さらに、慶介が素性を隠して近づいた小河原雪子(栗山千明)・若葉(橋本環奈)姉妹には、目的が2人の兄・祥太の行方を探るためということが見破られてしまう。
爽やかなルックスと舌鋒鋭いコメントでお茶の間から愛される司会者を演じるだけでなく、メディアの人間として視聴者の興味をかき立てることへの厳しさをスタッフに爆発させる怪演を見せ、そのギャップから大きな反響を呼んだ藤木。さらに、第5話での慶介と百々瀬の直接対決のシーンでも、怒りと悲しみをたたえた慶介を感情豊かに演じた亀梨に対して、ミスターメディアとしての狂気を感じさせながら、慶介の激情を受け止める堂々とした演技で応え、緊迫したシーンを作り上げた。
そんな百々瀬を演じている藤木は、メディア被害を扱ったドラマの印象について、「メディアの影響力というのはすごく大きいわけで、取り扱い方次第で人の人生を変えてしまうこともできます。慶介も、『ザ・プレミアワイド』のスタッフも、それぞれに正義があったり、仕事のために頑張ったりしていますが、人一人を追い詰める…というのは、さすがにどこかに歪みや間違いがあるのではないかと思うんです。人の信念や矜持が、イコール正義ではない。難しいテーマですよね」とコメント。
さらに、自身が演じる百々瀬については、「百々瀬はお茶の間に人気があるキャスターであり、つまり、ある程度の常識人だと思うんです。ですが、12年前の報道では慶介の母を犯人ではないかとセンセーショナルに報じて、死に追いやり、そして第5話では慶介に『死んでくれて最高の、この上ない幕切れじゃないか』と、まるで『あえて怒らせているのでは』と思わせるようなセリフも放っています。その彼の信念やコアの部分に、果たして何があるのか? また、慶介が復讐を完遂したとすれば、慶介にとって本当に満足感を得られる結果となっているのか。そして、その時の慶介の表情を、僕も今から楽しみにしています」と、今後のストーリーへの期待とあわせて語った。
13日放送の第6話では、百々瀬を中心とした『ザ・プレミアワイド』チームが慶介に反撃を開始。予告映像には、「これがあなたのファイナルカットです」という慶介の決めゼリフを百々瀬が言い放つ場面も収録されている。(リアルサウンド編集部)