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「関西演劇祭」コケコッコー&オパンポン創造社の受賞作を東京で上演

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「関西演劇祭 presents 東京で芝居たろか!」開催発表記者会見より。左から西田シャトナー、キムラ緑子、野村有志、野村尚平、板尾創路、行定勲。

「関西演劇祭 presents 東京で芝居たろか!」が、3月13日から15日まで東京・シアターモリエールで開催される。これに先がけて、本日1月10日に本企画の開催発表記者会見が東京・吉本興業東京本社にて行われた。

「関西演劇祭 presents 東京で芝居たろか!」は、昨年9月に大阪で開催された「『関西演劇祭』お前ら、芝居たろか!」で各賞を受賞したコケコッコーとオパンポン創造社の受賞作品を同時上演する企画。会見には、コケコッコーを主宰する野村尚平(令和喜多みな実)と、オパンポン創造社主宰の野村有志、そして同演劇祭実行委員長のキムラ緑子、フェスティバルディレクターの板尾創路、審査員を務めた西田シャトナーと行定勲が登壇した。

オパンポン創造社は、「最後の晩餐」で野村有志が脚本賞と演出賞、出演者の川添公二がベストアクター賞、一瀬尚代がベストアクトレス賞をそれぞれ受賞。野村有志は「ずっと日の目を見ずにやってきたので、(関西演劇祭で受賞したことで)こういう場所に来れたことが今のところ一番でかいです」と感慨を述べつつ、受賞作について「地球の終わりという大きな出来事と、目の前で起こる小さな等身大の出来事を対比しながら、小さな幸せを見つけていく物語です」と語る。司会者から「劇中で登場人物がずっと全裸だったと聞きましたが、その狙いは?」と問われると、野村有志は「(狙いは)ないですね(笑)」と回答し、会場の笑いを誘う。続けて「ほかの劇団との差別化で、どの公演でも必ず全裸を入れるようにしていたんです。その積み重ねの結果、今回の作品がずっと全裸だったというだけです(笑)」と説明した。

演劇祭でオパンポン創造社を高く評価した板尾は、「最後の晩餐」の魅力を「深いテーマ性」と話し、「全裸で出てくるから、最初は下品な話なのかなと思うんだけど(笑)、切なくて良いお話。高い構成力、脚本力、演技力に釘付けにされて、ついつい賞をいっぱいあげてしまいました」とコメント。西田は「奥行きのある作品。素舞台にたった3人の俳優がいるだけなのに、そこからいろんな世界や風景、光景が見えてくる。全裸ではあるんですけど、すごく高尚なことをやっていました」と評した。

「ほなさいなら」で、ベスト脚本賞、ベスト演出賞、アクター賞、観客賞を獲得したコケコッコーの野村尚平は、東京公演の実施について喜びをあらわにしつつ、「僕は大阪に足を運んでもらえるような作品作りを心がけているので、東京公演をきっかけに大阪の劇団や劇場に興味を持ってもらえたら」と思いを述べる。「ほなさいなら」について、西田は「本人は感覚で書いているんだろうけど、脚本のレベルがものすごく高い」と絶賛し、キムラは「大人のお客様を泣かせて笑わせるというお芝居を、45分にギュッと詰め込んでいる。細かい演出もカッコいいし、脚本を信じる劇団力をすごく感じました」と言葉に力を込めた。

「関西演劇祭 presents 東京で芝居たろか!」のチケット販売は、明日1月11日にスタート。

「関西演劇祭 presents 東京で芝居たろか!」

2020年3月13日(金)~15日(日)
東京都 シアターモリエール

コケコッコー「ほなさいなら」

脚本・演出:野村尚平
出演:野村尚平、伊丹祐貴、中谷祐太、堀川絵美、洲崎貴郁、萌々

オパンポン創造社「最後の晩餐」

脚本・演出:野村有志
出演:野村有志、一ノ瀬尚代、川添公二

※2020年3月10日追記:「関西演劇祭 presents 東京で芝居たろか!」は、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。