鈴木亮平、『テセウスの船』現場で兄貴肌を見せる 主演・竹内涼真「感謝しています」
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日曜劇場『テセウスの船』(TBS系)の制作発表会見が14日、都内で行われ、竹内涼真、榮倉奈々、上野樹里、鈴木亮平が登壇した。
平成元年に警察官の父親が起こした殺人事件によって、世間から身を隠すように生きてきた主人公・田村心(竹内)が、あるきっかけで事件当時にタイムスリップ。31年間謎に包まれてきた事件を追い、二転三転していく緻密なストーリーと共に、家族の絆と愛を描く。
【写真】主演の竹内涼真
第一話を観たばかりという竹内は「自信を持ってお届けできる作品」と感無量の様子で、「クランクイン前日は緊張して珍しく寝れなかった」と吐露。大きなプレッシャーを抱えながらも「チームの輪を一番大切にしていきたい」と意気込み、「犯人は誰なのかっていう暗い部分が取り上げられがちだけど、家族のドラマ。主人公が描く一番いい未来にすることができるのかを楽しみに、最後まで応援していただけたら」と呼びかけた。
竹内の母親役を演じる榮倉は「まさか30代前半で20代半ばの息子を持つ役をもらえるとは思っていなかった」と語り、「竹内くんが息子のように思えてきて、本当に可愛く思えくるのが不思議」と、これまでにない感覚を味わっているそう。一方、父親役を演じる鈴木は「竹内くんとは身長がほぼ同じ。あと最近気づいたのですが、僕も同じ位置にホクロがあるんですよ」と顎の下を指さすと、「本当だっ!」と驚く竹内。鈴木は「自信を持って親子役を演じさせていただきます」と胸を張って笑わせた。
竹内が演じるのは、殺人犯の父親を持つ田村心役。田村の心情は様々な解釈ができるため「正解はまだ見つかっていない」と打ち明けつつ、「心の目線だったり、心が見ているものが物語のキーになっていく。自分のリアクションや気持ちを新鮮に(表現して)、見てもらう人にわかりやすいよう現場で監督と話しながらやっています」と撮影に臨む姿勢を明かした。
そんな竹内を支えているのは鈴木だといい、「俺だったらこうするなと言ってもらえる。そこでリセットして客観的に見られるので、感謝しています」と竹内が神妙に語ると、鈴木は「ホクロもあるしね」とニッコリ。「自分も大河ドラマをやらせていただいた時にプレッシャーがあって、似たような思いを経験してきたばかりだったので、少しでも生かせるかなと思って」と寄り添った。
鈴木と榮倉は特殊メイクをして現代パートの撮影に臨んでおり、メイクの技術が「すごいですよね」と意気投合。そんな榮倉のメイクを見た竹内は「ふだんとのギャップがすごすぎて、苦しくなっちゃう。どんだけ苦労した生活を送ってきたんだろうって。リアルすぎて衝撃だった」と語ると、榮倉は「クランクインだったので、ふだんからこうだと思われたらヤダなって。ちょっと恥ずかしかった」と茶目っ気たっぷりに語った。
第一話は雪国での撮影となったが、撮影予定地に雪が降らず、急遽ロケ地を変更したとか。竹内曰く、新たなロケ地は「吹雪きまくってて、あんなに寒い体験をしたのは初めて」だそうで、鈴木も「ビンタされてるくらい痛いんだよね」、榮倉も「(吹雪で)心の姿が見えなくなっちゃって」と同意。厳しい状況の中、「どうしても温かい料理が食べたかった」という竹内は、鈴木と共に地元の飲食店を訪れたことを回顧。竹内が「(お店の)お母さんに『抱きしめて』と言われたから抱きしめたんですよ」と話すと、鈴木が「70歳くらいのね」と補足説明するなど和気藹々。
「3日後くらいに、そのご飯屋さんがケータリングを出してくれて。スタッフ50人前だったのに、サービスで80人前来たらしいです」と声を弾ませる竹内に、上野は「竹内くんのハグパワーだね」と太鼓判。ところが「亮平さんも抱きしめてましたよね?」と竹内が振ると、「俺も抱きしめてましたね。あっ、俺の(パワー)かもしれないよ!」と鈴木。竹内は「ちょっと自信過剰でした」と笑い、上野は「ダブルのパワーね」となだめていた。
さらに鈴木は、過酷な現場を物語るエピソードとして「竹内くんが、歯を磨き終えて自分の靴下で口を拭いていた」と暴露。「あれは何だったんですか?」と問われた竹内が、「わかんないんですけど、そろそろヤバいな。来ちゃったなって感じでしたね」と、大笑いで撮影を振り返る一幕もあった。
作品にちなみ「タイムスリップできるならどこに行きたいか?」と聞かれると、竹内は「自分が生きていないであろう、ちょっと先の未来が見たい」、榮倉は「子どもがもうすぐ3歳なので、その頃に戻って体感したい」、上野は「昭和の最初。戦争が終わって町が活気づいてきた頃の暮らしを味わいたい」とコメント。そんな中、鈴木は「古代ローマの温泉に浸かりたい。阿部寛さんばりに」とニヤリ。「トルコのパムッカレで、ローマ皇帝と一緒に温泉に浸かりたい!」と、世界遺産検定1級を持つ鈴木らしい回答を繰り出し、会場を盛り上げた。
(nakamura omame)