日向坂46 濱岸ひより、4thシングル『ソンナコトナイヨ』から活動再開へ グループに与える影響とは
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1月7日、日向坂46の二期生・濱岸ひよりが、4thシングル『ソンナコトナイヨ』から活動再開することを発表した。
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濱岸ひよりは、 2002年9月28日生まれの17歳。三期生の上村ひなのが加入するまではグループ最年少だったこともあってか(小坂菜緒、金村美玖と同い年でもある)、「ひよたん」の愛称で妹キャラとしてメンバーから愛されている。一方で自由な発想と行動力をもっているのも彼女の魅力だ。そんな濱岸であるが、2019年には体調不良により握手会やイベント、そして日向坂46にとって新たな船出となるデビューカウントダウンライブの2日目を欠席するなど不在が続き、同年6月21日にブログで休業を報告した。当時、柿崎芽実が卒業報告をしたばかりだったために心配されたものの、自身のブログ(濱岸ひより公式ブログ/https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/member/list?ima=0000&ct=17)や『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)での2ndシングルのヒット祈願放送回では、“日向坂46に戻ってきたい”という旨を明言していただけに希望が持てる休業だった。
そんななかついに活動再開に。すでに、潮紗理菜や渡邉美穂のブログで元気な姿を見せていたものの、先日の『日向坂で会いましょう』での「ソンナコトナイヨ」のフォーメーション発表で、列目の左から二番目に濱岸の位置が発表され、改めて活動再開を実感。さらに昨日公開された同シングルのカップリング曲「青春の馬」のMVでは、小坂と華やかなペアダンスを見せるシーンも。今後の活動への期待は高まるばかりだ。昨年末放送された日向坂46流行語大賞で、ゲテモノを食べた時の濱岸が言った「命に感謝です くっさ 」がノミネートされた際、メンバーがいい顔をして笑っていたのが印象的だった。今になって思えば、当時すでに復帰の予兆があったのかもしれない。
さて、濱岸の復帰は、2年目の日向坂46に何をもたらすのか。メンバーは、歌にしろバラエティにしろ、この1年間で個性や能力を一通り引き出してきた。ただ、そんななかで唯一未知数なのが濱岸だ。歌唱力はファンの間で評価が高く、最近では日向坂46の公式ゲームアプリ『UNI’S ON AIR』で流れる、二期生の楽曲「最前列へ」で彼女の歌声の魅力を再発見する人も多い。濱岸の歌声は、野太くしっかりしながらも艶っぽくもあり、齊藤京子と加藤史帆の歌声を合わせたような印象だ。ダンスにおいては、バレエを3歳から習っているだけに指の先まで美しい動きをしている。ただ、休業前までは本格的に濱岸の歌声やダンスをフィーチャーした楽曲がなかっため、その才能はまだ広く知られていないように思う。だからこそ日向坂の楽曲の幅を広げる新戦力となることだろう。
加えて、バラエティでの活躍も楽しみだ。メンバーの魅力/キャラクター性は、『日向坂で会いましょう』MCのオードリーによって引き出されていった。メンバーのなかでもマイペースでバラエティで前へ行くタイプではない濱岸。そんなある意味媚びていない彼女が、番組をどのようにかき回してくれるのだろうか。また、オードリーはそんな濱岸の独特な感性をどう魅力的に映してくれるのだろうか。他の坂道グループに比べメンバーが少ないためマンネリ化が危惧されていた同番組であるが、濱岸が帰ってきたことで新たな刺激が生まれるはずだ。
ただ上記で述べたこと以上に大きな影響を与えるのは、メンバーの精神面においてだろう。濱岸が活動休止を発表した際、佐々木美玲はブログで「2期生の中でも特に仲が良くて、娘みたいな存在だから、正直言って寂しいです」と綴っていた。また、河田陽菜は公私ともに盟友だ。そんな佐々木美玲や河田のほかにも、彼女の復帰を待ち望んでいたメンバーはたくさんいる。きっと今後のグループの活動において、濱岸の存在は支えとなることだろう。
シングルデビューや『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)出場など、デビュー1年目にして様々な夢を叶えた日向坂46。まだ開けていない新たな可能性として、濱岸の存在はグループがステップアップする重要なキーパーソンではないだろうか。年末の東京ドーム公演に向けて、濱岸が復帰することでパズルのピースが埋まっていくことはとても嬉しい。また、その前に行われる日向坂46 全国アリーナツアーの福岡公演(3月31日、4月1日)に、日向坂唯一の福岡県出身である濱岸が間に合ったことは、メンバーもファンも喜ばしいことだろう。東京ドームへ続くストーリーとしても実にドラマティックな展開だ。
復帰作となる「ソンナコトナイヨ」は、キャプテン佐々木久美と高本彩花の頼れる先輩に挟まれるポジション。徐々に現場に慣れながら無理はせずに、河田との名コンビでたくさんの笑顔と“ひよたんワールド”を届けてほしい。(本 手)