小川紗良の初長編監督作『海辺の金魚』製作決定 「どうかスクリーンで見届けてください」
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小川紗良の初長編監督作『海辺の金魚』の製作が決定した。
NHK連続テレビ小説『まんぷく』や、『ブラックスキャンダル』(読売テレビ、日本テレビ系)などに出演し、評価を高めている女優・小川紗良。監督としては、大学時代に3作の短編・中編映画を発表し、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で3年連続で上映されるなど高い評価を得た。
初長編作となる本作は、18歳の女子高生・花の人生の選択が描かれた人間ドラマ。花は、母親が起こした事件のせいで小さい頃から施設で育つ。施設で過ごすことのできる最後の夏、母を取るか施設の子供たちを取るか、花は選択を迫られる。花の視線の先には、1匹の金魚。母との記憶を巡りながら、彼女は金魚を手に海へと向かう。
花を演じるのは、『よこがお』『スペシャルアクターズ』の小川未祐。撮影監督を、『誰も知らない』『永い言い訳』『焼肉ドラゴン』などの山崎裕が務める。
2019年8月下旬に鹿児島県阿久根市でクランクイン、2020年春の完成を予定している。
情報発表にあわせて、小川監督より下記のコメントが寄せられた。
●小川紗良監督
初めての長編映画を撮りました。『海辺の金魚』というタイトルです。金魚は海では生きられません。観賞魚として退化したからです。それでも、私はもう一度海へ連れ出したいと思ったのです。映画の主人公が、私が、そしてあなたが、自分自身の人生を歩み出せるようにと祈りを込めて。
そこに在るだけで説得力のある瞳を持っている、主演の小川未祐さん。人物の心の機微をそのままに捉えてくださった、カメラマンの山崎裕さん。私自身のルーツでもある鹿児島県阿久根市の自然と人々。未熟者の私には贅沢すぎるほどの人に恵まれた夏を、生涯忘れないでしょう。映画を作る最後の人は、観てくださる皆様です。どうかスクリーンで見届けてください。
(リアルサウンド編集部)