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声優デビュー市川染五郎が杉咲花と公開アフレコ、2人の声聴ける特報映像も解禁

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「サイダーのように言葉が湧き上がる」公開アフレコにて、左から市川染五郎、杉咲花。

劇場アニメーション「サイダーのように言葉が湧き上がる」の公開アフレコが、本日1月16日に東京都内で行われ、声優を務める市川染五郎と杉咲花が出席した。

フライングドッグの設立10周年を記念した本作は、テレビアニメ「四月は君の嘘」「クジラの子らは砂上に歌う」で知られるイシグロキョウヘイの劇場監督デビュー作。人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年・チェリーに染五郎が、コンプレックスを隠すためにマスクをしている少女・スマイルに杉咲が声を当てた。

本日2人は、出会ったばかりのチェリーとスマイルが少しずつ距離を縮めるシーンのアフレコを披露。杉咲はコロコロと表情を変えながら、スマイルに明るく声を吹き込む。染五郎は、スマイルに押され気味の内向的なチェリーを静かな声色で表現しつつ、どぎまぎしたようなコメディ調のリアクション演技も披露した。

歌舞伎界で活躍する染五郎。本作で映画初出演にして主演、声優デビューを果たし「歌舞伎以外のお芝居の経験はそこまでなかったので、本当に不安でいっぱいでした」と当初の心境を吐露した。オファーに関しては、父の松本幸四郎から電話で知らされたという。「『勉強になるから』と父に言われたり、友達も『公開したら観に行くよ』と言ってくれています」と周囲からの反響を明かした。

一方の杉咲は声優経験はあったが、「普段やらせていただくお芝居との違いや難しさを痛感していた部分もあって。またやらせていただけるうれしさもありましたが、緊張もありました」と経験者ならではのプレッシャーを打ち明ける。声優の難しさについては「普通に生活していて声を出さないタイミングでも、アニメだと声を出すことがあるので。毎回同じになってないかなと考えたり、そこが難しかったです」と振り返った。

染五郎は現在14歳、杉咲は現在22歳。歳の差はあるものの、2人とも違う分野で活躍している互いに尊敬のまなざしを向ける。染五郎が「映像作品の経験が自分よりはるかに多いので、すごく勉強させていただきました」と感謝すると、杉咲も「(アフレコで)私よりOKが出るのが早くて。染五郎くんの声を通して映像を観ながら収録したんですけど、人と関わることの恥じらいがありながら、チェリーの中にある優しさが伝わってきて素敵だなと思いました」とたたえた。なおこのたび、2人の声も収録された本作の特報映像がYouTubeで解禁となった。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」は5月15日に全国ロードショー。

(c)フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会