雪下まゆ個展『CHANGE ME』原宿で開催 キュレーションは米原康正
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雪下まゆの個展『CHANGE ME』が本日1月17日から東京・JOINT GALLERY HARAJUKUで開催されている。
インターネット上で作品を発表するようになってから約5年が経過した雪下まゆ。同展では作品の展示に加え、ZINEやグッズを販売する。キュレーションは米原康正が手掛けた。会期初日の本日1月17日18:00からはレセプションパーティーを開催。
雪下まゆのコメント
インターネットで絵を発表してから5年ほど経った。日常からインスピレーションを得ていることに変わりはないものの、描く対象は自らの内面から自らを取り巻く外面へと変化した。
感情的な視点にプライオリティを置いて制作活動に取り組む自分を、一歩引いてコントロール出来るようになったのは、環境、そして思考回路の変化という側面が大きい。
自分がどのような気持ちで空間を眺めていたのかを記録する為カメラを持ち歩く。
その場の色や匂いを追憶するように絵を描く自分がいることに、ふとした瞬間気付かされる。米原康正のコメント
1960年代後半。アメリカのローバートベクトルやチャッククロースというアーティストたちから始まったスーパーリアリズムという手法の登場は、1970年、全世界的に革命を叫ぶ若者たちの権力闘争の敗北と時代を同じくする。熱くなりすぎた時代への反動からか、そこに描き込まれるものたちから徹底的に感情的な部分が排除された。「ただそこに彼らはいる」。アートは作家の意思とは無関係に、時代の写鏡である。そこから60年。今の世界は、混沌である。今までのどんな時代より、僕らの未来が見えにくい。そんな時代に必要なもの。「僕らはここにいる」。雪下まゆの作品からは、モデルたちの日常の会話まで聞こえてくる。失ってしまった感情がここにある。そんな彼女の作品たちを僕は超リアリズムと名付けた。スーパーではなく超。現実を超えて、良いか、悪いかわかんない自分たちの未来を僕らはこの作品たちから感じることができる